地質時代の区分は過去問でどう問われる?新第三紀と古第三紀の引っかけ
ちしつモグラ
新第三紀と古第三紀って、どっちがどの世を含むんだっけ?第四紀って何万年前から?
この記事の要点
- 地質時代は代→紀→世の順で細かく分かれる。新生代は古第三紀・新第三紀・第四紀の3つの紀に分かれ、地質の科目で繰り返し出る。
- 問われ方は「紀と世の対応」「境界の年数」「並び順」の3つに集約できる。
- 最頻の引っかけ=新第三紀と古第三紀の世を入れ替えること。新第三紀は中新世・鮮新世、古第三紀は暁新世・始新世・漸新世。
地層や生物の移り変わりをもとに、地球の歴史を代→紀→世と区切ったものを地質時代(地質年代)といいます。新生代のあたりは紀と世の名前が紛らわしく、境界の年数まで問われるので、過去問でどう出るかを見ていきます。
過去問でどう問われるか?
地質時代の区分は、平成29年度・令和元年度・令和5年度と、部門をまたいでくり返し問われています。まず、新生代の正しい区分と、始まりの年数を押さえます。
| 紀 | 世(新しい順) | 始まり(約) |
|---|---|---|
| 第四紀 | 完新世 | 1万年前 |
| 第四紀 | 更新世 | 258万年前 |
| 新第三紀 | 鮮新世 | 533万年前 |
| 新第三紀 | 中新世 | 2300万年前 |
| 古第三紀 | 漸新世・始新世・暁新世 | 6600万年前 |
中生代は古い順に三畳紀・ジュラ紀・白亜紀です。この区分をふまえると、引っかけは大きく3パターンです。
- ① 世を別の紀に入れる……暁新世・始新世・漸新世は古第三紀の世。これを新第三紀のものとする(新第三紀は中新世・鮮新世)
- ② 境界の年数をずらす……第四紀の始まりは約258万年前。かつての約181万年前(2009年にIUGSが258万年前へ変更)に戻した値を混ぜる
- ③ 紀・世の並び順を逆にする……中新世と鮮新世、白亜紀と三畳紀など、新しい・古いを逆にする
| 年度・No. | 問われ方/引っかけ |
|---|---|
| R01 現場調査 No.10(土壌 No.19も同型) | 「新第三紀は暁新世・始新世・漸新世に区分される」とした → それらは古第三紀の世。新第三紀は中新世・鮮新世 ←①世の所属 |
| R05 現技管 No.19(現場調査 No.10も同型) | 新生代の境界年数の穴埋めで、第四紀の始まりを181万年前などにずらす → 正しくは約258万年前 ←②境界の年数 |
| H29 一般 No.19 | 新生代・中生代の紀・世の穴埋めで、中新世/鮮新世や白亜紀/三畳紀の並びを逆にする → 新しい順に注意 ←③並び順 |
※ 問題番号と正解は、全地連が公開している過去問・正答で確認しています(H29は問題冊子に記載の値を参考として扱う)。上の行は該当する過去問解説にリンクしています。
つまり新第三紀=中新世・鮮新世/古第三紀=暁新世・始新世・漸新世という世の所属と、第四紀の始まり258万年前を押さえれば、組合せ問題は消去法で絞れます。
理解度チェック
問題:新第三紀は、古い順から、暁新世・始新世・漸新世に区分される。
〇か×か。
答えを見る
答え:×
暁新世・始新世・漸新世は古第三紀の世です。新第三紀は中新世・鮮新世に分かれます(R01の引っかけ)。
問題:第四紀の始まりは、約258万年前である。
〇か×か。
答えを見る
答え:〇
第四紀は更新世と完新世からなり、始まりは約258万年前です。かつての約181万年前は2009年に変更されました(R05の数字の引っかけ)。
問われるのは、世の所属・境界の年数・並び順の3点。ここを外さなければ、地質時代は得点源にできます。
出典・参考資料
- 日本第四紀学会「第四紀の定義」(第四紀の始まり258万年前・完新世の始まり約11,700年前・2009年IUGS批准)/日本地質学会 国際年代層序表。地質年代の区分と境界は一次資料で確認。
- 一般社団法人 全国地質調査業協会連合会(全地連)地質調査技士検定試験(H29・R01・R05 ほか 地質時代・年代区分関連問題)。出題番号・正答は全地連公開の過去問・正答番号で照合。
※ 各設問の「問われ方」と引っかけを自分の言葉でまとめています。
※ この記事の確認日:2026年7月