平成30年度 地質調査技士 現場調査部門 No.94を解説、砕屑岩の粒度の順序
平成30年度 地質調査技士資格検定試験 現場調査部門 No.94は、岩石の分類と岩種区分に関する問題です。この問題では、4つの記述のうち最も不適当なものを1つ選びます。
この問題のポイント
砕屑岩は、もとの粒の大きさで名前が変わります。
粒が細かい順に、粘土岩・シルト岩・砂岩・礫岩です。
引っかけの核心は1点、粘土はシルトより細かいので、シルト岩を粘土岩より先に置くと順序が逆になるという点です。
※ 問題文そのものは、一般社団法人 全国地質調査業協会連合会(全地連)が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢4(最も不適当な記述)
各選択肢の正誤
| 選択肢 | 記述の要旨 | 正誤 |
|---|---|---|
| 1 | 岩石の鑑定・記載には、成因・鉱物組成・岩石組織など地質学や岩石学の幅広い知識が必要 | ○(正しい) 見た目だけでは決まらない |
| 2 | 肉眼鑑定で迷う場合は、顕微鏡観察やX線分析を行う | ○(正しい) 肉眼で決まらないときの次の手 |
| 3 | 火砕流は、マグマ起源の高温のガス体や熔融体、破片化した固形物が混じり合って流出する火山噴出物の一種 | ○(正しい) 火砕流の定義として正しい |
| 4 | 砕屑岩は粒度によって小さい方から、シルト岩・粘土岩・砂岩・礫岩に分けられる | ×(誤り) 正答。粘土岩とシルト岩が逆 |
選択肢1・2・3は、いずれも正しい記述です。選択肢4だけが、並び順を入れ替えています。
選択肢4のポイント(ここが誤り)
砕屑岩は、堆積した粒の大きさで区分します。
細かい方から順に、粘土岩・シルト岩・砂岩・礫岩です。
選択肢4は先頭2つを入れ替えて、シルト岩・粘土岩の順にしています。
粒径の区分で見ると、粘土は0.005mm未満、シルトは0.005〜0.075mmです。
粘土のほうが細かいので、先に来るのは粘土岩です。
続いて砂は0.075〜2mm、礫は2〜75mmと大きくなります。
この4つは地盤材料の分類で使う粒径区分と同じ並びです。
土の分類で覚えた順序が、そのまま砕屑岩の名前の順序になります。
選択肢4が、岩種区分として最も不適当です。
覚え方
- 砕屑岩は細かい順に、粘土岩・シルト岩・砂岩・礫岩。粘土がいちばん細かい
- 粒径の境界=粘土0.005mm未満/シルト0.005〜0.075/砂0.075〜2/礫2〜75mm
- 土の粒径区分(粘土・シルト・砂・礫)と同じ並び=そのまま岩の名前になる
- 並び順を問う設問は、先頭2つの入れ替えを疑う
理解度チェック
問題:砕屑岩は粒度によって、小さい方からシルト岩・粘土岩・砂岩・礫岩に分けられる。
〇か×か。
答えを見る
答え:×
粘土岩・シルト岩・砂岩・礫岩の順です。粘土(0.005mm未満)はシルト(0.005〜0.075mm)より細かいので先に来ます。
問題:岩石の肉眼鑑定で判断に迷う場合は、顕微鏡観察やX線分析などを行う。
〇か×か。
答えを見る
答え:〇
岩石の鑑定には成因・鉱物組成・岩石組織の知識が要り、肉眼で決まらないときは顕微鏡やX線分析に進みます。
出典・参考資料
- 粒径区分(粘土0.005mm未満/シルト0.005〜0.075mm/砂0.075〜2mm/礫2〜75mm)。地盤工学会基準 JGS 0051「地盤材料の工学的分類方法」。
- 一般社団法人 全国地質調査業協会連合会(全地連)「平成30年度(第53回)地質調査技士資格検定試験 現場調査部門 試験問題」。
※ 出題番号・正答は全地連が公開する資料で確認しています。
※ この記事の確認日:2026年7月