サウンディング(貫入試験)は過去問でどう問われる?静的・動的と得られる値の使い分け
ちしつモグラ
スウェーデン式・コーン貫入・動的コーンって、どれが静的でどれが動的なの?何を測るの?
この記事の要点
- サウンディングは、先端を地盤に貫入させて抵抗から硬軟・強さを測る原位置試験。スウェーデン式(SWS)・ポータブルコーン・簡易動的コーンなどがある。
- 問われ方は「静的か動的か(貫入方式)」「得られる値・用途」「適用地盤」に集約できる。
- 最頻の引っかけ=簡易動的コーンを「礫地盤に適用できる」とすること。動的コーンは硬質粘性土や礫地盤には適用できない。
サウンディングは、ロッドの先の抵抗体(スクリューポイントやコーン)を地盤に押し込み、その貫入抵抗から地盤の硬軟や強さを調べる原位置試験です。標準貫入試験と近い仲間ですが、貫入方式(静的か動的か)や得られる値がずれると誤りになります。過去問での出方を見ていきます。
過去問でどう問われるか?
スウェーデン式(SWS)・ポータブルコーン・簡易動的コーンは、現場調査・現場技術管理・土壌の各部門でほぼ毎年出ています。まず、代表的な3つの貫入方式と得られる値を押さえます。
スウェーデン式(SWS)とポータブルコーンは静的に貫入し、簡易動的コーンはハンマー落下で動的に貫入します。SWSは静的貫入抵抗(Nsw)、コーンはコーン貫入抵抗qcで一軸圧縮強さやトラフィカビリティを推定します。打撃回数を数える標準貫入試験(N値)は別ものです。
この3つをふまえると、引っかけは大きく3パターンです。
- ① 貫入方式(静的か動的か)を取り違える……スウェーデン式(SWS)・ポータブルコーンは静的貫入、簡易動的コーンはハンマー落下の動的貫入
- ② 得られる値・用途を取り違える……ポータブルコーンのqc(コーン貫入抵抗)は一軸圧縮強さやトラフィカビリティの推定、SWSのNswは硬軟・締まり具合(換算N値)
- ③ 適用地盤を取り違える……簡易動的コーンは硬質粘性土や礫地盤には適用できない(軟弱地盤や斜面表層向き)
| 年度・No. | 問われ方/引っかけ |
|---|---|
| h30 現場調査 No.38 | 特徴と適用の表で簡易動的コーンを「礫地盤に適用できる」とした → 硬質・礫地盤には適用できない ←③適用地盤 |
| R06 現場調査 No.66 | 簡易動的コーンは斜面・のり面表層の簡易な支持力判定に使い、硬質粘性土や砂礫には適用しない=正しい記述 ←③適用地盤 |
| R06 現場調査 No.67 | ポータブルコーンは軟弱地盤に人力で静的に貫入し、qcは一軸圧縮強さの推定に用いる=正しい記述 ←①②方式・用途 |
| h30 現場調査 No.66 | スウェーデン式(SWS)は深さ10m程度までの軟弱地盤で静的貫入抵抗を測る=正しい記述 ←①方式 |
※ 問題番号と正解は、全地連が公開している過去問・正答で確認しています。上の行のうち、該当する過去問解説にリンクしています。
つまりスウェーデン式・ポータブルコーンは静的貫入、簡易動的コーンは動的貫入で硬質・礫地盤には使えない、コーンのqcは一軸圧縮強さの推定に使うが核心です。
理解度チェック
問題:簡易動的コーン貫入試験は、硬質な礫地盤の支持力判定に最も適している。
〇か×か。
答えを見る
答え:×
簡易動的コーンは軟弱地盤や斜面表層向きで、硬質粘性土や礫地盤には適用できません(h30現場調査No.38)。
問題:ポータブルコーン貫入試験のコーン貫入抵抗qcは、一軸圧縮強さの推定に用いられる。
〇か×か。
答えを見る
答え:〇
qcは一軸圧縮強さやトラフィカビリティの判定に用います。ポータブルコーンは軟弱地盤に人力で静的に貫入させます(R06現場調査No.67)。
問われるのは、貫入方式(静的か動的か)、得られる値・用途、適用地盤の3点。ここを押さえれば、サウンディングの問題は落としません。
出典・参考資料
- 地盤工学会 JGS 1431(ポータブルコーン貫入試験)・JGS 1433(簡易動的コーン貫入試験)/JIS A 1221(スクリューウエイト貫入試験=旧スウェーデン式サウンディング)。各試験の貫入方式・得られる値・適用は一次資料で確認。
- 一般社団法人 全国地質調査業協会連合会(全地連)地質調査技士検定試験(平成30年度・R06・R01 ほか サウンディング・貫入試験関連問題)。出題番号・正答は全地連公開の過去問・正答番号で照合。
※ 各設問の「問われ方」と引っかけを自分の言葉でまとめています。
※ この記事の確認日:2026年7月