特殊土とは?しらす・ローム・泥炭・まさ土の違い
ちしつモグラ
しらす・ローム・泥炭・まさ土って何からできた土なの?それぞれ何に注意するの?
この記事の要点
- 特殊土は、ふつうの土と性質が大きく違い、扱いに注意が要る土の総称。
- 成因がそれぞれ違う=しらす(火砕流)・ローム(火山灰)・泥炭(植物遺骸)・まさ土(花崗岩の風化)。
- 引っかけは泥炭を「深海の堆積物」とするなど、成因の取り違え。
特殊土とは、一般的な土とは性質が大きく異なり、地盤としての扱いに注意が必要な土の総称です。地質調査技士では、しらす・ローム・泥炭・まさ土の特徴がよく問われます。
それぞれの特殊土
しらす
火砕流堆積物の非溶結部で、粘着力がほとんどないのが特徴です。侵食や崩壊が起きやすい土です。
ローム
降下火山灰が風で運ばれてたまった層(風成層)です。自然のままは安定していても、乱すと強度の低下が著しい性質があります。
泥炭
植物の遺骸が分解しきらずにたまった有機質土です。
含水比が非常に高く、圧縮性が大きいため、少しの荷重でも大きく沈下します。
深海の堆積物ではありません(湿地などでできる陸の土)。
まさ土
花崗岩が風化してできた残積土・崩積土です。洗掘によって土石流が発生しやすい土として知られます。
特殊土の違い(早見表)
| 特殊土 | 成因 | 注意点 |
|---|---|---|
| しらす | 火砕流堆積物の非溶結部 | 粘着力がほとんどない・侵食/崩壊 |
| ローム | 降下火山灰の風成層 | 乱すと強度低下が著しい |
| 泥炭 | 植物遺骸の有機質土(陸成) | 高含水比・圧縮性大・沈下大 |
| まさ土 | 花崗岩の風化(残積土・崩積土) | 洗掘で土石流が発生しやすい |
過去問での問われ方:泥炭の判別と分類方法
特殊土は成因や分類方法を問う形で出ます(h28現技管No.54ほか)。
泥炭・黒泥は高有機質土で、von Post(フォンポスト)法で分解度を、強熱減量試験で有機物含有量を調べます(h28のNo.54では、この記述が適切なものとして出題)。
引っかけは分類方法や成因の取り違えで、泥炭を「深海の堆積物」とする、しらすやロームの成因を入れ替える、といった誤りに注意します。
柱状図では「黒ぼく」「しらす」などの俗称をそのまま使えない点も問われます。
まちがえやすい:泥炭の成因
泥炭は植物遺骸がたまった陸の有機質土です。
「深海の堆積物」と書かれていたら誤りです。
高含水比で沈下が大きい点も合わせて覚えます。
理解度チェック
問題:泥炭は、深海でできた堆積物で、強度が極めて大きい。
〇か×か。
答えを見る
答え:×
泥炭は植物遺骸の有機質土(陸成)で、含水比が高く圧縮性が大きい(沈下しやすい)土です。
問題:ロームは降下火山灰の風成層で、乱すと強度の低下が著しい。
〇か×か。
答えを見る
答え:〇
自然のままは安定していても、乱すと強度が大きく下がります。
しらす=火砕流(粘着力小)、ローム=火山灰(乱すと弱い)、泥炭=有機質(沈下大)、まさ土=花崗岩風化(洗掘)。ここが出題の中心です。
出典・参考資料
- 特殊土の成因・性質(地盤工学の技術資料:しらす・ローム・泥炭・まさ土)
- 全地連 地質調査技士検定試験(h28 現場技術・管理部門 No.54 地盤材料の分類方法 ほか)。出題番号・正答は全地連公開の過去問・正答番号で照合。
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※ この記事の確認日:2026年6月