地質調査技士 独学ノート

地質調査技士 独学ノート
  1. HOME > 用語解説 > 特殊土(しらす・ローム・泥炭・まさ土)

特殊土とは?しらす・ローム・泥炭・まさ土の違い

ちしつモグラ

ちしつモグラ

しらす・ローム・泥炭・まさ土って何からできた土なの?それぞれ何に注意するの?

この記事の要点

  • 特殊土は、ふつうの土と性質が大きく違い、扱いに注意が要る土の総称。
  • 成因がそれぞれ違う=しらす(火砕流)・ローム(火山灰)・泥炭(植物遺骸)・まさ土(花崗岩の風化)
  • 引っかけは泥炭を「深海の堆積物」とするなど、成因の取り違え。

特殊土とは、一般的な土とは性質が大きく異なり、地盤としての扱いに注意が必要な土の総称です。地質調査技士では、しらす・ローム・泥炭・まさ土の特徴がよく問われます。

特殊土の成因区分。しらす・ローム・泥炭・まさ土の成因と注意点
特殊土は成因が異なる。しらす=火砕流堆積物(粘着力が小さい)、ローム=火山灰の風成層(乱すと強度低下)、泥炭=植物遺骸の有機質土(高含水比・沈下大)、まさ土=花崗岩の風化土(洗掘で土石流)。

それぞれの特殊土

しらす

火砕流堆積物の非溶結部で、粘着力がほとんどないのが特徴です。侵食や崩壊が起きやすい土です。

ローム

降下火山灰が風で運ばれてたまった層(風成層)です。自然のままは安定していても、乱すと強度の低下が著しい性質があります。

泥炭

植物の遺骸が分解しきらずにたまった有機質土です。

含水比が非常に高く、圧縮性が大きいため、少しの荷重でも大きく沈下します。

深海の堆積物ではありません(湿地などでできる陸の土)。

まさ土

花崗岩が風化してできた残積土・崩積土です。洗掘によって土石流が発生しやすい土として知られます。

特殊土の違い(早見表)

特殊土成因注意点
しらす火砕流堆積物の非溶結部粘着力がほとんどない・侵食/崩壊
ローム降下火山灰の風成層乱すと強度低下が著しい
泥炭植物遺骸の有機質土(陸成)高含水比・圧縮性大・沈下大
まさ土花崗岩の風化(残積土・崩積土)洗掘で土石流が発生しやすい

過去問での問われ方:泥炭の判別と分類方法

特殊土は成因や分類方法を問う形で出ます(h28現技管No.54ほか)。

泥炭・黒泥は高有機質土で、von Post(フォンポスト)法で分解度を、強熱減量試験で有機物含有量を調べます(h28のNo.54では、この記述が適切なものとして出題)。

引っかけは分類方法や成因の取り違えで、泥炭を「深海の堆積物」とする、しらすやロームの成因を入れ替える、といった誤りに注意します。

柱状図では「黒ぼく」「しらす」などの俗称をそのまま使えない点も問われます。

まちがえやすい:泥炭の成因

泥炭は植物遺骸がたまった陸の有機質土です。

「深海の堆積物」と書かれていたら誤りです。

高含水比で沈下が大きい点も合わせて覚えます。

理解度チェック

問題:泥炭は、深海でできた堆積物で、強度が極めて大きい。

〇か×か。

答えを見る

答え:×

泥炭は植物遺骸の有機質土(陸成)で、含水比が高く圧縮性が大きい(沈下しやすい)土です。

問題:ロームは降下火山灰の風成層で、乱すと強度の低下が著しい。

〇か×か。

答えを見る

答え:

自然のままは安定していても、乱すと強度が大きく下がります。

しらす=火砕流(粘着力小)、ローム=火山灰(乱すと弱い)、泥炭=有機質(沈下大)、まさ土=花崗岩風化(洗掘)。ここが出題の中心です。

出典・参考資料

  • 特殊土の成因・性質(地盤工学の技術資料:しらす・ローム・泥炭・まさ土)
  • 全地連 地質調査技士検定試験(h28 現場技術・管理部門 No.54 地盤材料の分類方法 ほか)。出題番号・正答は全地連公開の過去問・正答番号で照合。

※ 用語の意味を自分の言葉で書いています。最新の基準で確認してください。

地質調査技士 独学ノート 編集部

この記事を書いた人

地質調査技士 独学ノート 編集部

地質調査技士検定で過去に問われた用語・数値・調査手順を、地盤工学会の基準やJIS・国土交通省・環境省などの一次資料と、全地連の公式過去問に照らして整理しています。

▼過去問解説▼

Topへ >>

  1. HOME > 用語解説 > 特殊土(しらす・ローム・泥炭・まさ土)