令和6年度 地質調査技士 現場技術・管理部門 No.43を解説、特殊土の特徴
令和6年度 地質調査技士資格検定試験 現場技術・管理部門 No.43は、特殊土の特徴に関する問題です。この問題では、4つの記述のうち最も不適当なものを1つ選びます。
この問題のポイント
特殊土は、その土地特有の性質をもつ土です。しらす・ローム・まさ土・泥炭などがあり、それぞれ弱点があります。
しらすは、火砕流でたまった火山灰質の土で、粒がくっつく力(粘着力)がほとんどなく、水で崩れやすいのが特徴です。
引っかけの核心は1点、しらすは粘着力がほとんどないという点です。しらすの粘着力が大きいとする記述は、逆で誤りです。
※ 問題文そのものは、一般社団法人 全国地質調査業協会連合会(全地連)が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢2(最も不適当な記述)
各選択肢の正誤
| 選択肢 | 特殊土とその特徴 | 正誤 |
|---|---|---|
| 1 | ロームは、乱すと強度が低下する | ○(正しい) |
| 2 | しらすは、粘着力が大きい | ×(誤り) 粘着力がほとんどなく、崩れやすい |
| 3 | まさ土は、浸食(洗掘)に弱い | ○(正しい) |
| 4 | 泥炭は、小さい荷重でも大きく沈下する | ○(正しい) |
選択肢1・3・4は、特殊土の特徴として正しい記述です。選択肢2が、しらすの粘着力を取り違えた誤りの記述です。
選択肢2のポイント(ここが誤り)
しらすは、火砕流でたまった火山灰質の土(非溶結部)です。粒どうしがくっつく力(粘着力)がほとんどありません。
そのため、雨や流水で崩れやすく、がけ崩れや浸食を起こしやすい土です。「粘着力が大きい」とした選択肢2は、逆で誤りです。
ほかの選択肢が正しい理由も押さえます。
ロームは火山灰が風で積もった土で、乱す(練り返す)と強度が大きく下がります(選択肢1)。
まさ土は花崗岩が風化してできた土で、水の流れによる浸食(洗掘)に弱いです(選択肢3)。
泥炭は植物が分解しきらずにたまった有機質の土で、水分が多く、小さい荷重でも大きく沈下します(選択肢4)。
選択肢2が、特殊土の記述として最も不適当です。しらす=粘着力がほとんどなく崩れやすいと押さえます。
覚え方
- しらす=火山灰質・粘着力がほとんどなく崩れやすい(「粘着力が大きい」は引っかけ)
- ローム=乱すと強度低下/まさ土=浸食(洗掘)に弱い/泥炭=小さい荷重で大きく沈下
- 特殊土は「その土特有の弱点」で覚える
- しらす(火山灰)・まさ土(花崗岩)・ローム(火山灰)・泥炭(有機質)
理解度チェック
問題:しらすは、粘着力が大きく崩れにくい特殊土である。
〇か×か。
答えを見る
答え:×
しらすは粘着力がほとんどなく、水で崩れやすい土です。がけ崩れや浸食を起こしやすいのが特徴です。
問題:泥炭は、小さい荷重でも大きく沈下しやすい。
〇か×か。
答えを見る
答え:〇
泥炭は有機質で水分が多く、圧縮性が大きいので、小さい荷重でも大きく沈下します。
出典・参考資料
- 一般社団法人 全国地質調査業協会連合会(全地連)「令和6年度 地質調査技士資格検定試験 現場技術・管理部門 試験問題」
- 特殊土(しらす・ローム・まさ土・泥炭)の性質・工学的特徴に関する一般知識
※ 特殊土の性質は、地盤工学会の資料などで確認してください。
※ この記事の確認日:2026年7月