地質調査技士 独学ノート

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令和6年度 地質調査技士 現場技術・管理部門 No.48を解説、岩石の風化

令和6年度 地質調査技士資格検定試験 現場技術・管理部門 No.48は、岩石(岩盤)の風化に関する問題です。この問題では、4つの記述のうち最も不適当なものを1つ選びます。

この問題のポイント

風化は、岩石が地表で水・空気・熱の作用を受け、鉱物が変質・分解していく現象です。風化の程度は、鉱物がどれだけ変質したかの割合で表します。

変質した割合が大きいほど、風化は進んでいます。逆に「わずかな風化」なら、変質した割合は小さいはずです。

引っかけの核心は1点、「わずかな風化」と「変質割合が大きい」は結びつかないという向きです。わずかな風化を変質割合75%以上とする記述は、言葉と数値が逆で誤りになります。

※ 問題文そのものは、一般社団法人 全国地質調査業協会連合会(全地連)が公開している公式サイトで確認できます。

正解:選択肢1(最も不適当な記述)

各選択肢の正誤

選択肢記述の要旨正誤
1わずかな風化とは、鉱物の変質割合が75%以上のことである×(誤り)
わずかな風化なら変質割合は小さい。75%以上は風化が大きく進んだ状態
2酸化による色調の変化は、風化の指標になる○(正しい)
3新鮮な岩石でも、不連続面に沿って変質が進むことがある○(正しい)
4極めて風化が進むと、岩盤としての構造・強度が失われる○(正しい)

選択肢2・3・4は、風化の現象や進み方として正しい記述です。選択肢1が、風化の程度と変質割合の対応を逆にした誤りの記述です。

選択肢1のポイント(ここが誤り)

風化の程度は、鉱物の変質の割合で表します。変質した割合が大きいほど、風化は大きく進んでいます

「わずかな風化」は、鉱物の変質がまだ小さい状態です。それを変質割合75%以上とするのは、言葉と数値が逆で誤りです。変質割合75%以上は、風化が大きく進んだ状態にあたります。

ほかの選択肢が正しい理由も押さえます。

化学的風化では、鉄を含む鉱物が酸化して色が変わります。この色調の変化は風化の指標になります(選択肢2)。

新鮮な岩石でも、割れ目などの不連続面に沿って水が入ると、その面沿いで変質が進むことがあります(選択肢3)。

風化が極めて進むと岩石は脆くなり、岩盤としての構造や強度が失われます(選択肢4)。

選択肢1が、岩石の風化の記述として最も不適当です。風化の程度は鉱物の変質割合で表し、割合が大きいほど風化が進むと押さえます。

覚え方

  • 風化の程度は鉱物の変質割合で表す=割合が大きいほど風化が進んでいる
  • 「わずかな風化」=変質割合は小さい/「強く風化」=変質割合は大きい(75%以上は大きく進んだ状態)
  • 酸化による色調の変化は風化の指標になる
  • 風化が進むと岩石は脆くなり、強度が低下する

理解度チェック

問題:わずかな風化とは、鉱物の変質割合が75%以上の状態のことである。

〇か×か。

答えを見る

答え:×

わずかな風化なら変質割合は小さい状態です。変質割合75%以上は、風化が大きく進んだ状態にあたります。言葉と数値が逆です。

問題:酸化による岩石の色調の変化は、風化の指標として使える。

〇か×か。

答えを見る

答え:

化学的風化では鉄を含む鉱物が酸化して変色します。色調の変化は風化の程度を見る指標になります。

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出典・参考資料

  • 一般社団法人 全国地質調査業協会連合会(全地連)「令和6年度 地質調査技士資格検定試験 現場技術・管理部門 試験問題」
  • 地盤工学会基準 JGS 3811「岩盤の工学的分類方法」(風化度の区分)
  • 岩石・岩盤の風化(物理的風化・化学的風化・鉱物の変質)に関する一般知識

※ 風化度の具体的な区分値は、地盤工学会基準の最新版で確認してください。

地質調査技士 独学ノート 編集部

この記事を書いた人

地質調査技士 独学ノート 編集部

地質調査技士検定で過去に問われた用語・数値・調査手順を、地盤工学会の基準やJIS・国土交通省・環境省などの一次資料と、全地連の公式過去問に照らして整理しています。

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