含水比とは?計算式と含水率との違い(基準は乾燥土の質量)
ちしつモグラ
含水比と含水率って何が違うの?割る相手は乾燥土なの全体なの?
この記事の要点
- 含水比は、水の質量を乾燥土(土粒子)の質量で割って百分率で表す値。
- 計算式は含水比 w = 水の質量 ÷ 乾燥土の質量 × 100(%)。
- 含水率との違いは基準が乾燥土の質量か、全体の質量か。含水比は乾燥土が基準。
含水比とは、土に含まれる水の質量を、炉で乾燥させた土(土粒子=乾燥土)の質量で割り、百分率で表した値です。土のやわらかさや締固めのしやすさに関わる基本的な指標です。
含水比の計算式
含水比 w = 水の質量 ÷ 乾燥土(土粒子)の質量 × 100(%)です。分母が乾燥土の質量なので、水を多く含む土では100%を超えることもあります。
含水比と含水率の違い
| 用語 | 分母(基準) |
|---|---|
| 含水比 | 乾燥土(土粒子)の質量 |
| 含水率 | 全体(土粒子+水)の質量 |
含水比は乾燥土の質量が基準、含水率は全体の質量が基準です。
土質試験で扱うのは主に含水比です。
基準を取り違えると値が変わります。
計算例
湿潤した土の質量が120g、炉で乾燥させた後の乾燥土が80gだったとします。
水の質量は120−80=40g、乾燥土の質量は80gなので、含水比 w = 40 ÷ 80 × 100 = 50%です。
分母はあくまで乾燥土(80g)で、全体(120g)ではない点に注意します。
過去問での問われ方:土の種類と含水比
含水比は土の種類との対応や計算で出ます(h29現技管No.46ほか)。
引っかけは「含水比は必ず100%以下」という思い込みです。
分母が乾燥土なので、関東ローム(およそ80〜150%)や泥炭(有機質土)のように100%を大きく超える土もあります(h29のNo.46は土の種類と含水比の対応を問う問題)。
砂質土は小さく、有機質土ほど大きい、という順を押さえます。
あわせて整理:最適含水比
土を締め固めるとき、密度が最大になる含水比を最適含水比といいます。含水比が多すぎても少なすぎても締固めの密度は下がります。
理解度チェック
問題:含水比は、水の質量を乾燥土(土粒子)の質量で割って百分率で表す。
〇か×か。
答えを見る
答え:〇
分母が乾燥土の質量です。含水率は全体の質量が分母である点が違います。
問題:含水比は、必ず100%以下の値になる。
〇か×か。
答えを見る
答え:×
分母が乾燥土の質量なので、水を多く含む土では100%を超えることがあります。
含水比=水の質量÷乾燥土の質量×100。含水率は全体の質量が基準。100%超もある。
ここが出題の中心です。
出典・参考資料
- 含水比・含水率の定義(JIS A 1203 土の含水比試験方法:含水比=水の質量/乾燥土の質量×100)
- 全地連 地質調査技士検定試験(h29 現場技術・管理部門 No.46 土の種類と含水比 ほか)。出題番号・正答は全地連公開の過去問・正答番号で照合。
※ 用語の意味を自分の言葉で書いています。最新の基準で確認してください。
※ この記事の確認日:2026年6月