断層と褶曲とは?正断層・逆断層・背斜・向斜の違い
ちしつモグラ
正断層と逆断層って、どっちが押されてできるの?背斜と向斜は上下どっち向き?
この記事の要点
- 地層がずれるのが断層、波形に曲がるのが褶曲。
- 正断層=引張で上盤がずり下がる、逆断層=圧縮で上盤がのし上がる。
- 褶曲は、盛り上がりが背斜、沈みが向斜。
地層に力が加わると、ある面を境にずれる断層や、波形に曲がる褶曲ができます。地質調査技士では、断層の種類と褶曲の名称がよく問われます。
断層の種類
断層面が傾いているとき、浅い側を上盤、深い側を下盤といいます。縦ずれ断層は、上盤の動きで正断層と逆断層に分かれます。
| 断層 | 上盤の動き | はたらく力 |
|---|---|---|
| 正断層 | ずり下がる | 引張(引き延ばされる) |
| 逆断層 | のし上がる | 圧縮(横から押される) |
| 横ずれ断層 | 水平にずれる | 横方向のずれ |
正断層は引張で上盤がずり下がり、逆断層は圧縮で上盤がのし上がります。力の向きと上盤の動きが逆にならないようにします。
褶曲(背斜と向斜)
地層が横から圧縮されると、波形に曲がる褶曲ができます。
盛り上がった部分が背斜、沈んだ部分が向斜です。
褶曲も逆断層も、ともに圧縮でできる構造です。
過去問での問われ方:構造名の判別
断層・褶曲は、地質構造の概念図と名称の組合せで出ます(R07現場調査No.7ほか)。
引っかけは図に示された構造の名称の取り違えです。
同斜構造・背斜構造・正断層・横ずれ断層などの名称を図と組み合わせさせ、正断層と逆断層、背斜と向斜を入れ替えた組合せを誤りとして選ばせます(R07のNo.7は名称の組合せが不適切なものを問う問題)。
力の向き(引張=正断層、圧縮=逆断層・褶曲)から構造名を判別します。
まちがえやすい:正断層 と 逆断層
正断層は引っぱられて上盤がずり下がる、逆断層は押されて上盤がのし上がります。「正断層=圧縮」「逆断層=引張」と書かれていたら逆で誤りです。
理解度チェック
問題:逆断層は、横から強く押される圧縮の力で、上盤がのし上がってできる。
〇か×か。
答えを見る
答え:〇
逆断層は圧縮でできます。引張で上盤がずり下がるのが正断層です。
問題:褶曲のうち、地層が沈んだ部分を背斜という。
〇か×か。
答えを見る
答え:×
沈んだ部分は向斜です。盛り上がった部分が背斜です。
正断層=引張で上盤ずり下がる、逆断層=圧縮で上盤のし上がる。背斜=盛り上がり、向斜=沈み。
ここが出題の中心です。
出典・参考資料
- 断層・褶曲(産総研 地質調査総合センター・地震調査研究推進本部 ほか:正断層・逆断層・横ずれ/背斜・向斜)
- 全地連 地質調査技士検定試験(R07 現場調査部門 No.7 地質構造の概念図と名称 ほか)。出題番号・正答は全地連公開の過去問・正答番号で照合。
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※ この記事の確認日:2026年6月