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個人サンプリング法(C測定・D測定の法令上の要件)|作業環境測定士

編集部

個人サンプリング法は「C=A、D=B」の対応がカギです。D測定はB測定と同じく、発散源に近い作業では最も濃度が高くなる時間に採ります。「動いているから最高濃度の時間は要らない」は引っかけです。

この記事の要点

個人サンプリング法は、労働者にサンプラーを装着して測ります。C測定はA測定に対応(ばく露がほぼ均一な作業ごとに装着)、D測定はB測定に対応します。

D測定は、発散源に近接する作業では濃度が最も高くなる時間に採取します。登録を受けた作業環境測定機関と登録を受けた作業環境測定士が実施します。

個人サンプリング法は、労働衛生関係法令で毎年のように出ます(出題位置は回により問5〜問11と動きます)。

C測定・D測定の対応、実施者の登録、対象、最高濃度時間の採取が問われます。C測定・D測定の測定方法そのものはC測定・D測定とはを参照してください。

C測定・D測定の対応

個人サンプリング法対応する測定内容
C測定A測定に対応ばく露される量がほぼ均一であると見込まれる作業ごとに、サンプラーを装着して採取
D測定B測定に対応発散源に近接する作業では、濃度が最も高くなると思われる時間に採取

管理区分は、A測定とB測定の組(場の測定)、またはC測定とD測定の組(個人サンプリング)で評価します。

A測定の評価値とD測定の測定値を組み合わせて区分することはできません(A・Bが対、C・Dが対です)。

実施者と対象

  • 実施者…個人サンプリング法について登録を受けた作業環境測定機関が、登録を受けた作業環境測定士に、デザイン及びサンプリングを行わせます。
  • 対象…発散源の場所が一定しない作業が行われる単位作業場所などが対象です。低管理濃度の特定化学物質、一定の有機溶剤、金属アーク溶接等作業の溶接ヒュームなどが個人サンプリング法の対象です。
D測定はB測定に対応するので、発散源に近接する作業で濃度が最も高くなる時間に採取します。「個人サンプリング法では労働者が常に動いているため、最も高くなる時間に採取する必要はない」とするのは誤りです。動いていても、最高濃度になる時間をねらって採取します。

混同しやすいところ

C測定 と D測定

C測定はA測定(場の平均)に対応、D測定はB測定(発散源の最高濃度)に対応します。D測定は最も濃度が高くなる時間に採取します。

A測定 と D測定の組合せ

管理区分はA測定とB測定、またはC測定とD測定の組で評価します。A測定とD測定を組み合わせて区分することはできません。

実施者の登録

個人サンプリング法は、登録を受けた作業環境測定機関・作業環境測定士が実施します。

過去問でどう問われたか

個人サンプリング法は、労働衛生関係法令で毎年(令和5年8月〜令和8年2月の確認できる5回すべて)「法令上、誤っている記述」を選ばせる形で出ます。

出題位置は令和5・6年は問11、令和7年は問9、令和8年2月は問5と回により動きます。

年度問われ方・引っかけ
令和5年8月問11個人サンプリング法では労働者が動いているため、発散源に近接する作業でも最高濃度の時間に採取する必要はないとした記述が誤り。

引っかけは次の型に整理できます。

  • D測定で最高濃度の時間の採取は不要とする(B測定と同じく必要)。
  • A測定とD測定を組み合わせて区分できるとする(できない)。
  • 登録を受けていない測定士が実施できるとする(登録が必要)。

C測定はA測定、D測定はB測定に対応。D測定は最高濃度の時間に採取。登録機関・登録測定士が実施し、A測定とD測定の組合せはできません。最高濃度の時間が不要とするのが定番の引っかけです。

編集部メモ

個人サンプリング法は、「C=A、D=B」の対応を軸にすると、法令の正誤が判定できます。D測定はB測定と同じく最高濃度の時間に採る、という点が引っかけの定番です。測定方法の詳細はC測定・D測定とは、対象の発がん物質などは発がん性とつながります。

理解度チェック

問題:個人サンプリング法では労働者が常に動いているため、発散源に近接する作業でも、濃度が最も高くなる時間に採取を行う必要はない。

〇か×か。

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答え:×

D測定はB測定に対応し、最も濃度が高くなる時間に採取します(令和5年8月 関係法令 問11)。

問題:作業の実情にかかわらず、A測定の評価値及びD測定の測定値をもとに管理区分を区分することはできない。

〇か×か。

答えを見る

答え:

管理区分はA測定とB測定、またはC測定とD測定の組で評価します。A測定とD測定の組合せはできません(令和6年8月 関係法令 問11の論点)。

問題:個人サンプリング法における試料採取機器の装着は、ばく露される量がほぼ均一であると見込まれる作業ごとに行う。

〇か×か。

答えを見る

答え:

C測定では、ばく露がほぼ均一と見込まれる作業ごとにサンプラーを装着します(令和6年8月 関係法令 問11の論点)。

まとめ

個人サンプリング法は、労働者にサンプラーを装着して測る方法で、C測定はA測定、D測定はB測定に対応します。

D測定は発散源に近接する作業で最も濃度が高くなる時間に採取します。

登録を受けた作業環境測定機関・作業環境測定士が実施し、A測定とD測定を組み合わせて区分することはできません。

引っかけは、D測定で最高濃度の時間の採取は不要とする、です。

参考資料

  • 個人サンプリング法(C測定=A測定に対応・ばく露がほぼ均一な作業ごとにサンプラーを装着、D測定=B測定に対応・発散源に近接する作業では最高濃度の時間に採取、登録を受けた作業環境測定機関・作業環境測定士が実施、A測定とD測定の組合せでは区分できない、対象=発散源が一定しない作業・低管理濃度特定化学物質・一定の有機溶剤・溶接ヒューム等)は、作業環境測定法・作業環境測定基準・関係告示(e-Gov・厚生労働省)にもとづく。
  • 過去問の問われ方は、安全衛生技術試験協会の公表試験問題(労働衛生関係法令 問5〜問11、令和5年8月〜令和8年2月)にもとづく。誤りとされた記述は公表正答による。

この記事を書いた人

作業環境測定士 独学ノート 編集部

作業環境測定士試験を独学で受ける人のための学習ノートの編集部です。