編集部
C測定・D測定って、A測定・B測定と何が違うの?と思いますよね。測る「場所」を決めるか、労働者に「装着」して測るかが違いです。役割はA・Bと同じです。
この記事の要点
個人サンプリング法は、労働者の身体(呼吸域の近く)に試料採取機器を装着して測る方法です。C測定がA測定(平均)、D測定がB測定(最高ばく露)に対応します。
作業環境測定には、決めた場所で測るA測定・B測定のほかに、労働者の身体に機器を装着して測る個人サンプリング法(C測定・D測定)があります。
A・B測定は場所を決めて測る、C・D測定は労働者に装着して測る。役割はC=A(平均)、D=B(最高濃度)と同じです。
個人サンプリング法は、労働者の身体に個人サンプラー(試料採取機器)を装着し、その人が実際に吸う空気に近い場所で測る方法です。
試料採取機器の捕集口は、できるだけ労働者の呼吸位置の近くにします。
有機溶剤・特別有機溶剤・一部の特定化学物質・鉛・一部の粉じんなどが対象で、対象物質は順次拡大されています。
C測定は、単位作業場所の平均的なばく露の状態をつかむ測定で、A測定に対応します。
労働者が5人を下回るときは、作業時間を均等に分割して、試料の数が5以上になるようにします。
D測定は、発散源に近接した作業など、C測定だけでは大きなばく露を見逃すおそれがある場合に、ばく露が最も高くなる労働者・作業について行う補完測定で、B測定に対応します。
対象の作業時間が15分未満の場合は、個人サンプリング法を選べません。
| 観点 | A・B測定(定点) | C・D測定(個人サンプリング法) |
|---|---|---|
| 測り方 | 決めた場所(測定点)で測る | 労働者の身体に装着して測る |
| 平均をとらえる | A測定 | C測定 |
| 最高ばく露をとらえる | B測定 | D測定 |
| 評価方法 | 同じ(第1評価値・第2評価値と管理区分) | |
評価のしかた(第1評価値・第2評価値・管理区分)は、A・B測定でもC・D測定でも同じです。
混同しやすい用語
C測定 と D測定
C測定が平均(A測定に対応)、D測定が最高ばく露(B測定に対応)です。A・Bと同じく、Cが基本、Dが補完と覚えます。
分粒装置(個人サンプリングでの注意)
粉じんを個人サンプリング法で測るときは、サイクロン式などの分粒装置を使います。多段平行板式の分粒装置は個人サンプリング法には適しません。
デザイン・サンプリングでは、C・D測定の対象物質と測定方法(問5〜問8あたりで毎回1〜2問)が問われます。次の点を入れ替える引っかけが中心です。
多段平行板式の分粒装置を「使える」、15分未満でも「選べる」とするのは誤りです。役割はC=平均、D=最高ばく露で、これらの注意点が引っかけになります。
問題:C測定とD測定では、C測定が最高ばく露を、D測定が平均をとらえる。
〇か×か。
答え:×
逆です。C測定が平均(A測定に対応)、D測定が最高ばく露(B測定に対応)です。
問題:粉じんを個人サンプリング法で測るとき、多段平行板式の分粒装置を用いる。
〇か×か。
答え:×
多段平行板式は個人サンプリング法には適しません。サイクロン式などを用います。
個人サンプリング法は、労働者の身体に機器を装着して測る方法です。C測定がA測定(平均)、D測定がB測定(最高ばく露)に対応し、評価のしかたはA・B測定と同じです。
15分未満なら選べない、多段平行板式の分粒装置は適さない、5人未満は作業時間を分割して試料5以上、という点が過去問でよく問われます。
参考資料
※ 最終更新:2026年6月