令和4年度 学科試験1 問27は、呼び径20mmの給水管から水受け容器に給水する場合の吐水口空間を、図の中の水平距離(A・B)と垂直距離(C・D)の組み合わせで問う問題です。適当なものを1つ選びます。
正解は選択肢3です。
この問題は、条文の「どこからどこまで測るか」だけで決まります。2つの距離は、測る先が違います。
図から読み取った寸法は、この記事には載せていません。省令が定める測り方だけを示します。
※ 問題文そのものは、公益財団法人 給水工事技術振興財団が公開している過去5年間の試験問題で確認できます。
正解:選択肢3
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ×(誤り) | 水平距離・垂直距離のいずれかが、条文の起点と一致しません |
| 2 | ×(誤り) | 水平距離・垂直距離のいずれかが、条文の起点と一致しません |
| 3 | 正解 | Bが水平距離、Cが垂直距離として、条文の起点と一致します |
| 4 | ×(誤り) | 水平距離・垂直距離のいずれかが、条文の起点と一致しません |
省令が、2つの距離を別々の言い方で定めています。
給水装置の構造及び材質の基準に関する省令 第5条第1項第2号イ
呼び径が二五ミリメートル以下のものにあっては、別表第二の上欄に掲げる呼び径の区分に応じ、同表中欄に掲げる近接壁から吐水口の中心までの水平距離及び同表下欄に掲げる越流面から吐水口の最下端までの垂直距離が確保されていること。
測る先が、片方は「中心」、もう片方は「最下端」です。ここが取り違えの入口になります。
| 距離 | どこから | どこまで |
|---|---|---|
| 水平距離 | 近接壁 | 吐水口の中心まで |
| 垂直距離 | 越流面 | 吐水口の最下端まで |
越流面は水があふれ出す面で、越流管を設けている水槽ならその上端です。たまっている水の面(止水面)ではありません。水位が下がっていても、基準の位置は動きません。
設問の呼び径20mmは、別表第二では13mmを超え20mm以下の区分に入ります。この区分の値は水平・垂直とも40mm以上です。
| 呼び径の区分 | 近接壁から吐水口の中心までの水平距離 | 越流面から吐水口の最下端までの垂直距離 |
|---|---|---|
| 13mm以下 | 25mm以上 | 25mm以上 |
| 13mmを超え20mm以下 | 40mm以上 | 40mm以上 |
| 20mmを超え25mm以下 | 50mm以上 | 50mm以上 |
水平と垂直が同じ数値なので、呼び径さえ分かれば1つの数字で足ります。この問題が聞いているのは値ではなく、どの区間を測るかのほうです。
この表を引かせる問題は、令和3年から令和7年まで4年度で出ています。令和4年は呼び径20mmの図、令和5年は呼び径25mm、令和7年は呼び径13mmでした。
詳細は吐水口空間とは?越流面から測る距離と呼び径ごとの数値で扱っています。
吐水口空間の垂直距離はどこからどこまで測るか。
越流面から吐水口の最下端までです。たまっている水の面(止水面)からではありません。
水平距離はどこからどこまで測るか。
近接壁から吐水口の中心までです。垂直距離が最下端までなのに対し、こちらは中心までです。
呼び径20mmはどの区分か。
13mmを超え20mm以下です。水平距離・垂直距離とも40mm以上を確保します。
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法令・基準は改正されることがあります。最新の内容は国土交通省およびe-Gov法令検索でご確認ください。給水装置の設置条件や施工方法は水道事業者ごとの基準によります。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年8月