令和元年度 学科試験1 問34は、受水槽式給水による従業員数140人(男子80人、女子60人)の事務所における標準的な受水槽容量の範囲を求める問題です。1人1日当たりの使用水量は男子50L、女子100Lと与えられています。4つから適当なものを1つ選びます。
選択肢がどれも下限と上限の幅で示されています。
幅があるのは、受水槽容量が計画一日使用水量の一定の割合とされているためです。
※ このページに問題文そのものは載せていません。公益財団法人 給水工事技術振興財団の過去5年間の試験問題には、2026年8月時点で令和3年度以降が掲載されています。
正解:選択肢1
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | 正解 | 計画一日使用水量に4/10と6/10を掛けた範囲です |
| 2 | ×(誤り) | 計画一日使用水量の出し方か、掛ける割合がずれた範囲です |
| 3 | ×(誤り) | 計画一日使用水量の出し方か、掛ける割合がずれた範囲です |
| 4 | ×(誤り) | 計画一日使用水量の出し方か、掛ける割合がずれた範囲です |
手順は2つだけです。
| 順 | やること |
|---|---|
| 1 | 計画一日使用水量を出す(1人1日当たり使用水量 × 使用人員) |
| 2 | その4/10〜6/10を計算する |
この問題は、男子と女子で1人当たりの使用水量が違います。まとめて140人に掛けることはできません。
当てはめ
男子 50L × 80人 = 4,000L
女子 100L × 60人 = 6,000L
計画一日使用水量 = 10,000L = 10m³
受水槽容量 = 10 × 4/10 = 4m³ 〜 10 × 6/10 = 6m³
単位に注意します。選択肢はm³で、与えられた使用水量はLです。
1,000L=1m³で直します。
取り違えやすいのは、次の2つです。
| やりがちな取り違え | 正しくは |
|---|---|
| 男女をまとめて平均75L × 140人とする | 男女別に計算して足す |
| 計画一日使用水量そのものを受水槽容量とする | 4/10〜6/10を掛ける |
この問題では、まとめて平均を取っても同じ10,000Lになります。ただし人数の比が違う年度では合わなくなるので、男女別に足す形で覚えてください。
語の区別も押さえます。
| 語 | 何を決めるためのものか |
|---|---|
| 計画使用水量(同時使用水量) | 給水管の口径 |
| 計画一日使用水量 | 受水槽の容量 |
名前が似ていますが、使う場面が違います。
詳細は同時使用水量とは?一戸建て・集合住宅・事務所ビルで変わる6つの算定方法で扱っています。
受水槽容量の標準的な範囲は。
計画一日使用水量の4/10〜6/10程度です。
男女で使用水量が違うときはどう計算するか。
男女別に計算して足します。まとめて平均を取ると、人数の比が違う年度で合わなくなります。
計画使用水量と計画一日使用水量の違いは。
計画使用水量は給水管の口径を決めるため、計画一日使用水量は受水槽の容量を決めるためのものです。
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法令・基準は改正されることがあります。最新の内容は国土交通省およびe-Gov法令検索でご確認ください。給水装置の設置条件や施工方法は水道事業者ごとの基準によります。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年8月