給水装置工事主任技術者 独学ガイド

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令和元年度 給水装置の概要 問47 を解説(玉形弁は損失が大きい)

令和元年度 学科試験2 問47は、給水用具に関する問題です。4つの記述から、不適当なものを1つ選びます。

この問題のポイント

誤りは選択肢3です。玉形弁は損失水頭が大きい弁です。

書かれている構造も、損失水頭の大小も、別の弁のものです。

※ このページに問題文そのものは載せていません。公益財団法人 給水工事技術振興財団の過去5年間の試験問題には、2026年8月時点で令和3年度以降が掲載されています。

正解:選択肢3

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(正しい) 減圧弁は圧力調整機構によって、一次側の圧力が変動しても二次側を一次側より低い一定圧力に保持します
2 ○(正しい) 安全弁(逃し弁)は、設定圧力より上昇すると弁体が自動的に開いて過剰圧力を逃し、所定の値に降下すると閉じる機能を持ちます
3 ×(誤り) 弁体が球状で90度回転により全開・全閉し、損失水頭が極めて小さいのは別の弁の構造です。玉形弁は損失水頭が大きい弁です
4 ○(正しい) 仕切弁は弁体が鉛直に上下し全開・全閉する構造で、全開時の損失水頭は極めて小さいものです

選択肢3のポイント(ここが誤り)

玉形弁は、止水部が吊りこま構造です。

水が弁の中でS字形に曲がって通ります。曲がるぶん抵抗が大きくなるので、損失水頭は大きくなります。

球状の弁体を90度回転させる構造は、水がまっすぐ通るので損失水頭が小さくなります。これは玉形弁の説明ではありません。

損失水頭は、大小でまとめて持ちます。

止水用具 全開時の損失水頭
甲形止水栓大きい
玉形弁大きい
ボール止水栓極めて小さい
仕切弁極めて小さい

分かれ目は、水がまっすぐ通るかどうかです。

まっすぐ通る側(ボール止水栓・仕切弁)は小さく、曲がる側(甲形止水栓・玉形弁)は大きくなります。

この論点は、令和元年から令和7年まで6年度すべてで問われています。

構造の説明は正しいまま、損失水頭の大小だけを差し替える形が定番です。

肢1と肢2は、名前のとおりの機能です。

何をするか
減圧弁二次側を一次側より低い一定圧力に保つ
安全弁(逃し弁)上がりすぎたら開いて逃し、下がったら閉じる

減圧弁は「減圧」なので下げる側、安全弁は「逃し弁」なので逃がす側です。

詳細は止水用具とは?玉形弁・仕切弁・ボール止水栓の損失水頭の違いで扱っています。

覚え方

  • 玉形弁は損失水頭が大きい。90度回転で全開・全閉して損失が小さいのは別の弁
  • ★理由=玉形弁は吊りこま構造で水がS字形に曲がって通るから
  • ★分かれ目は水がまっすぐ通るかどうか。まっすぐ=ボール止水栓・仕切弁は小さい/曲がる=甲形止水栓・玉形弁は大きい
  • 構造の説明は正しいまま、損失水頭の大小だけを差し替えるのが定番(6年度すべてで出題)
  • 減圧弁は二次側を低い一定圧力に保つ/安全弁は上がったら開いて逃し、下がったら閉じる

理解度チェック

Q.

玉形弁の全開時の損失水頭は。

大きいものです。止水部が吊りこま構造で、水がS字形に曲がって通るためです。

Q.

損失水頭が極めて小さいのはどれか。

ボール止水栓と仕切弁です。水がまっすぐ通るためです。

Q.

減圧弁は何をする弁か。

一次側の圧力が変動しても、二次側を一次側より低い一定圧力に保持します。

> 給水装置の概要のほかの論点は給水装置の概要のカテゴリにまとめています

法令・基準は改正されることがあります。最新の内容は国土交通省およびe-Gov法令検索でご確認ください。給水装置の設置条件や施工方法は水道事業者ごとの基準によります。

参考資料

  • 公益財団法人 給水工事技術振興財団「令和元年度 給水装置工事主任技術者試験 学科試験2 問題」および同財団が公表した正答番号。本記事の正誤の判定は同正答番号(問47=(3))によります。設問文が「不適当なものはどれか」であることを確認したうえで各肢を判定しました。問題文・選択肢は掲載していません。
  • 国土交通省「給水装置標準計画・施工方法」(PDF)。給水用具の説明は同資料の記述によります。
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給水装置工事主任技術者の用語・過去問を、国土交通省の給水装置標準計画・施工方法など一次資料にあたって整理しています。

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