平成29年度 学科試験1 問20は、給水装置の水撃限界性能基準に関する問題です。4つの記述から不適当なものを1つ選びます。
誤りは選択肢1です。水撃作用を生じるおそれのある給水用具が、すべてこの基準を満たさなければならないわけではありません。
条文にただし書きがあります。
※ このページに問題文そのものは載せていません。公益財団法人 給水工事技術振興財団の過去5年間の試験問題には、2026年8月時点で令和3年度以降が掲載されています。
正解:選択肢1
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | 正解 | 水撃作用を生じるおそれのある給水用具はすべてこの基準を満たしていなければならない、としています |
| 2 | ○(正しい) | 水撃限界性能基準は、水撃作用により給水装置に破壊等が生じることを防止するためのもの |
| 3 | ○(正しい) | 水撃作用とは、止水機構を急に閉止した際に管路内に生じる圧力の急激な変動作用をいう |
| 4 | ○(正しい) | 同一の仕様の止水機構が水側と湯側にあるような場合は、いずれか一方の止水機構について試験を行えばよい |
給水装置の構造及び材質の基準に関する省令 第3条(水撃限界に関する基準)ただし書き
ただし、当該給水用具の上流側に近接してエアチャンバーその他の水撃防止器具を設置すること等により適切な水撃防止のための措置が講じられているものにあっては、この限りでない。
水撃防止器具を付けてあれば、その給水用具自体は基準を満たさなくてよいという書き方です。
選択肢1の前半は「水撃発生防止仕様の給水用具であるか否かの判断基準である」と正しく書いています。
前半で基準の位置づけを正しく述べ、そこから「だからすべて満たさなければならない」とつないでいます。
前半が正しいので、後半も正しく読めてしまいます。
| 何の数値か | 値 |
|---|---|
| 給水用具内の流速 | 2m/s |
| 給水用具内の動水圧 | 0.15MPa |
| 急閉止したときの上昇圧力 | 1.5MPa以下 |
流速か動水圧のどちらかの条件で急閉止して、上がる圧力が1.5MPa以下か、という測り方です。
詳細は水撃作用(ウォータハンマ)とは?流速を遅くする理由と水撃限界性能基準の3つの数値で扱っています。
水撃作用を生じるおそれのある給水用具はすべて基準を満たす必要があるか。
ありません。上流側に近接して水撃防止器具を設置する等の措置が講じられていれば適用されません。
水撃作用の定義は。
止水機構を急に閉止した際に管路内に生じる圧力の急激な変動作用です。
湯水混合水栓の試験はどうするか。
同一の仕様の止水機構が水側と湯側にある場合は、いずれか一方について試験を行えばよいとされています。
> 給水装置の構造及び性能のほかの論点は給水装置の構造及び性能のカテゴリにまとめています
法令・基準は改正されることがあります。最新の内容は国土交通省およびe-Gov法令検索でご確認ください。給水装置の設置条件や施工方法は水道事業者ごとの基準によります。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年8月