管工事施工管理技士 独学ガイド

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ガントチャート工程表は何が分かるのか?工程表の種類の読み分け

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ガントチャートとバーチャートは、どちらが何に強いのか毎回迷います。

「対応しやすい」と「対応しにくい」が入れ替わる肢も苦手です。

この記事の要点

ガントチャート工程表で分かるのは各作業の現時点の進行状態です。

全体進行度の把握に適している」という記述は誤りとして出題されています。

計画変更に強いのはネットワーク工程表です。バーチャートではありません。

ガントチャートは各作業の進行状態が分かり、必要な作業日数や全体進行度は分かりません。

2級の第一次検定で3年分を並べます。

工程表の種類ごとに正しい肢と誤りの肢を並べた図。2級管工事施工管理技術検定 第一次検定(前期)No.49 の令和6年度・令和7年度・令和8年度の記述と公表正答による。正しい肢として出た記述は、ガントチャート工程表が作業間の関係性は分かりにくいが各作業の現時点の進行状態が分かりやすいこと、ネットワーク工程表が工事途中での計画変更に対処しやすいこと、タクト工程表が同一作業が繰り返される工事に適していること、工程計画の立案では天候や季節・地域の行事等の作業不可能日数も考慮すること、工程表作成時に考慮すべき事項として土日祝祭日の作業制限や試運転調整の期間等があること。誤りとして出た記述は、ガントチャートが全体進行度の把握に適しているというもの、ガントチャートがバーチャートに比べて必要な作業日数が把握しやすいというもの、バーチャートがネットワークに比べて各作業の順序関係が明確であるというもの、バーチャートがネットワークに比べて作業途中での計画変更に対応しやすいというもの、予定進度曲線をバナナ曲線というもの、ネットワークが変更に対応しにくいというもの。
左が正しい肢、右が誤りの肢。※公表正答で確定した記述を並べた図。

ガントチャート工程表で分かるのは何か

各作業がいまどこまで進んだかです。

令和7年度 2級 第一次検定(前期)【No.49】(1)(正しい肢)

ガントチャート工程表は、作業間の関係性が分かりにくいが、各作業の現時点の進行状態が分かりやすい。

分かる側と分からない側が1つの文に入っています。作業間の関係性は分かりにくいと書かれています。

この問題は施工管理法の応用能力にあたります。正解が2つある問題で、この肢は誤りではないほうです。

ガントチャートで分からないのは何か

作業日数と全体進行度です。

令和8年度【No.49】(4)/令和6年度【No.49】(2)(いずれも誤りの肢)

令和8年度 ガントチャート工程表は、全体進行度の把握に適している。

令和6年度 ガントチャート工程表は、バーチャート工程表に比べて必要な作業日数が把握しやすい。

2年とも公表正答に入っています。全体進行度も必要な作業日数も、ガントチャートの長所として出すと誤りになります。

まちがえやすいポイント

「進行状態」と「全体進行度」は1字違いで扱いが逆です。

各作業の現時点の進行状態は令和7年度に正しい肢、全体進行度の把握は令和8年度に誤りの肢として出ています。作業ごとか全体かで分かれます。

ガントチャートと比べる相手も見ます。バーチャートに比べて必要な作業日数が把握しやすいは誤りです。

バーチャートはネットワークと比べてどうなのか

順序関係でも計画変更でも劣る形で出ています。

令和8年度【No.49】(2)/令和7年度【No.49】(2)(いずれも誤りの肢)

令和8年度 バーチャート工程表は、ネットワーク工程表に比べて各作業の順序関係が明確である。

令和7年度 バーチャート工程表は、ネットワーク工程表に比べて、作業途中での計画変更に対応しやすい。

2年とも同じ形の肢です。バーチャートがネットワークより優れているという書き方で誤りになっています。

比べる語も似ています。順序関係が明確計画変更に対応しやすいです。

ネットワーク工程表は計画変更に強いのか

強いほうが正しい記述です。

令和8年度【No.49】(3)(正しい肢)/令和6年度【No.49】(4)(誤りの肢)

令和8年度 ネットワーク工程表は、工事途中での計画変更に対処しやすい。

令和6年度 ネットワーク工程表は、工事途中での工事内容の変更に対応しにくい。

同じ内容が2年で裏返して出されました。「対処しやすい」が正しく、「対応しにくい」が誤りです。

読み方はネットワーク工程表の読み方で扱っています。

タクト工程表はどんな工事に向くのか

同じ作業の繰り返しに向きます。

令和7年度【No.49】(3)/令和6年度【No.49】(1)(いずれも正しい肢)

令和7年度 タクト工程表は、同一作業が繰り返される工事に適している。

令和6年度 タクト工程表は、同一の作業内容が繰り返し行われる場合に適している。

2年ともほぼ同じ文で正しい肢です。同一作業の繰り返しという語が入っています。

バナナ曲線は別の年度に出ました。「バーチャート工程表に記載した予定進度曲線のことをバナナ曲線という」は誤りの肢です。

工程計画を立てるときに何を考慮するのか

作業できない日を数に入れます。

令和6年度【No.49】(3)/令和8年度【No.49】(1)(いずれも正しい肢)

令和6年度 工程計画の立案では、天候や季節、地域の行事等の作業不可能日数も考慮する。

令和8年度 工程表作成時に考慮すべき事項としては、土日祝祭日の作業制限、試運転調整の期間等がある。

2年で挙げられている項目が違います。天候・季節・地域の行事土日祝祭日・試運転調整の期間です。

試運転調整の中身は総合試運転調整と立会いで扱っています。

理解度チェック

Q.

ガントチャート工程表で分かりやすいのは何か。

各作業の現時点の進行状態です。作業間の関係性は分かりにくいとされています。

Q.

「ガントチャートは全体進行度の把握に適している」は正しいか。

誤りです。令和8年度前期の公表正答に入っています。

Q.

計画変更に対処しやすいのはどの工程表か。

ネットワーク工程表です。「対応しにくい」とした肢は誤りでした。

Q.

タクト工程表が適しているのはどんな工事か。

同一作業が繰り返される工事です。

Q.

工程計画の立案で考慮する日数は。

天候や季節、地域の行事等の作業不可能日数です。

まとめ

  • ガントチャートは各作業の現時点の進行状態が分かる。
  • ガントチャートで全体進行度・必要な作業日数を挙げると誤り。
  • ガントチャートは作業間の関係性が分かりにくい
  • バーチャートがネットワークより優れているという書き方は誤り。
  • ネットワークは計画変更に対処しやすい
  • タクト工程表は同一作業が繰り返される工事に適する。
  • 予定進度曲線をバナナ曲線と呼ぶ肢は誤り。
  • 工程計画では作業不可能日数も考慮する。

出題の言い回しは年度によって変わります。個別の判断は最新の試験問題と公表正答を確認してください。

あわせて読む

この語が出た問はどこか

解説を1問ずつ置いています。

参考資料

  • 2級管工事施工管理技術検定 第一次検定(前期)【No.49】(令和6年度・令和7年度・令和8年度)及び各年度の公表正答肢(一般財団法人全国建設研修センター。試験問題/正答肢のページ)。3年度ともNo.49は施工管理法の問題で正解が2つあり、公表正答はいずれも(2)と(4)です。記述と正答の番号は、同PDFの当該ページを画像にして目視で確認しました。
  • ※ バーチャート工程表とガントチャート工程表の横軸と縦軸に何をとるかについては、この記事で扱った3年度の問題文の中に記述がありません。誤りとして出された事実だけを記載しています。
  • ※ 工程管理の用語を定めた日本産業規格は、この記事では参照していません。
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この記事を書いた人

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管工事施工管理技士の用語・過去問を、法令や公的な基準など一次資料にあたって整理しています。

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管工事施工管理技士の用語・条文・数値を、公表された過去問と一次資料にあたって整理しています。

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