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令和7年度 2級(前期) 施工管理法 問49 を解説(バナナ曲線は予定進度曲線ではない)

令和7年度 2級管工事施工管理技術検定 第一次検定(前期)問49は、工程管理について問う問題です。4つの記述のうち、適当でないものを2つ選びます。

この問題のポイント

誤りは選択肢2と選択肢4です。

バナナ曲線は、曲線式工程表の上方許容限界曲線と下方許容限界曲線とで囲まれた形を指します。バーチャート工程表に引く予定進度曲線のことではありません。

選択肢2は、計画変更に対応しやすいのがバーチャート工程表だとしています。作業の相互関係が見えているネットワーク工程表のほうです。

※ このページに問題文そのものは載せていません。一般財団法人 全国建設研修センターの試験問題および正答肢のページには、2026年8月時点で令和7年度と令和8年度が掲載されています。

正解:選択肢2と選択肢4(2つとも正解)

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(適当) ガントチャートの長所と短所そのものです
2 ×(適当でない) 強いのはネットワーク工程表です
3 ○(適当) タクトは繰り返し作業に使います
4 ×(適当でない) バナナ曲線は曲線式工程表のほうです

なぜ正解が2つあるのか

問題番号 No.49 から No.52 までの4問は必須問題で、1問について正解が2つと決められています。1つだけ塗った答案も、3つ以上塗った答案も正解になりません。

選択肢4のバナナ曲線は、別の年度で正しい形の記述が出ています。

令和5年度 2級管工事施工管理技術検定 第一次検定(後期)【No.49】の選択肢3(正しい肢)

「曲線式工程表は、上方許容限界曲線と下方許容限界曲線とで囲まれた形からバナナ曲線とも呼ばれている。」この年度の公表正答は選択肢1と選択肢2です。

そして、今回とまったく同じ言い方をした肢が、誤りとされています。

令和3年度 2級管工事施工管理技術検定 第一次検定(後期)【No.49】の選択肢3(公表正答に含まれる=この肢が適当でないもの)

「バーチャート工程表に記入される予定進度曲線は、バナナ曲線とも呼ばれている。」この年度の公表正答は選択肢2と選択肢3です。

呼び名 中身
バナナ曲線曲線式工程表の、上方許容限界曲線と下方許容限界曲線とで囲まれた形
予定進度曲線バーチャート工程表に引く、出来高の予定を表した線

選択肢2は、逆向きの肢が誤りとされた年度があります。

令和4年度 2級管工事施工管理技術検定 第一次検定(前期)【No.49】の選択肢4(公表正答に含まれる=この肢が適当でないもの)

「ネットワーク工程表は、ガントチャート工程表に比べ、工事途中での計画変更に対処しにくい。」この年度の公表正答は選択肢2と選択肢4です。

「ネットワークは対処しにくい」が誤りとされた以上、対処しやすいのはネットワーク工程表のほうです。その理由も別の年度に出ています。

令和6年度 2級管工事施工管理技術検定 第一次検定(後期)【No.49】の選択肢4(正しい肢)/同 選択肢1(正しい肢)

選択肢4=「ネットワーク工程表は、各作業の相互関係が把握しやすい。」
選択肢1=「同一作業を繰り返し行う工事では、タクト工程表を作成する。」
この年度の公表正答は選択肢2と選択肢3です。選択肢1が、今回の選択肢3を支えます。

選択肢1も、前半と後半それぞれに正しい肢の裏づけがあります。

令和4年度 2級(前期)【No.49】の選択肢1(正しい肢)/令和3年度 2級(後期)【No.49】の選択肢1(正しい肢)

令和4年度前期=「ガントチャート工程表は、現時点における各作業の進捗状況が容易に把握できる。」
令和3年度後期=「ガントチャート工程表は、各作業を合わせた工事全体の進行状態が不明という欠点がある。」

4つの工程表の違いはガントチャート工程表は何が分かるのか?工程表の種類の読み分けで扱っています。

ネットワーク工程表そのものはクリティカルパスはどう見つけるか?ネットワーク工程表の読み方で扱っています。

覚え方

  • バナナ曲線は曲線式工程表の許容限界曲線です
  • 予定進度曲線をバナナ曲線と書いたら誤りです
  • 計画変更に強いのはネットワーク工程表です
  • ガントチャートは各作業の進捗率は分かるが、作業どうしの関係は分からないです
  • 同じ作業の繰り返しにはタクト工程表です

理解度チェック

Q.

バナナ曲線とは、どの工程表の何を指すか。

曲線式工程表の、上方許容限界曲線と下方許容限界曲線とで囲まれた形を指します。令和5年度2級(後期)【No.49】の選択肢3が、この記述で正しい肢とされています。バーチャート工程表に引く予定進度曲線をバナナ曲線と呼ぶ記述は、令和3年度2級(後期)【No.49】で適当でないものとされました。

Q.

工事途中での計画変更に対応しやすいのは、どの工程表か。

ネットワーク工程表です。令和4年度2級(前期)【No.49】で「ネットワーク工程表は、ガントチャート工程表に比べ、工事途中での計画変更に対処しにくい」が適当でないものとされています。令和6年度2級(後期)【No.49】の選択肢4「ネットワーク工程表は、各作業の相互関係が把握しやすい」は正しい肢です。

Q.

同一作業が繰り返される工事には、どの工程表を使うか。

タクト工程表です。令和6年度2級(後期)【No.49】の選択肢1「同一作業を繰り返し行う工事では、タクト工程表を作成する」が正しい肢とされています。

> 施工管理法のほかの論点は施工管理法のカテゴリにまとめています

工程表の呼び方や区分は、教材によって表現が異なることがあります。ここでは同じ試験の別年度で公表された正答肢を根拠にしています。

関連する用語

この問で問われた語を、年度をまたいで整理しています。

参考資料

  • 一般財団法人 全国建設研修センター「令和7年度 2級管工事施工管理技術検定 第一次検定(前期)試験問題」および同センターが公表した正答肢(【No.49】=(2)(4))/試験問題・正答肢
  • 同センター「令和5年度 2級管工事施工管理技術検定 第一次検定(後期)試験問題」【No.49】選択肢3(公表正答(1)(2))。
  • 同センター「令和3年度 2級管工事施工管理技術検定 第一次検定(後期)試験問題」【No.49】選択肢1・選択肢3(公表正答(2)(3))。
  • 同センター「令和4年度 2級管工事施工管理技術検定 第一次検定(前期)試験問題」【No.49】選択肢1・選択肢4(公表正答(2)(4))。
  • 同センター「令和6年度 2級管工事施工管理技術検定 第一次検定(後期)試験問題」【No.49】選択肢1・選択肢4(公表正答(2)(3))。
  • ※ 問題文・選択肢は掲載していません。
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