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多翼送風機は高い圧力を出せるのか?送風機の種類の読み分け

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送風機の種類ごとの特性が覚えきれません。

どれが誤りにされやすいのか知りたいです。

この記事の要点

誤りとして出されたのは多翼送風機とプロペラ送風機を扱った肢です。

多翼に高い圧力を、プロペラに高い効率や高圧力を結び付けると誤りになります。

横流送風機とエアカーテンの組合せは、4年度とも正しい肢でした。

送風機は1級の問題Aで【No.38】から【No.40】の必須問題に入ります。

4年度の肢を並べます。

送風機の種類の出題を年度ごとに並べた図。左は誤りとして出された肢4年度で、平成26年度の1級管工事施工管理技術検定 学科試験 問題A No.38の肢1は多翼送風機の軸動力が風量の増加とともに減少するとして公表正答1、令和2年度の問題A No.40の肢4は軸流のプロペラ型が最も効率がよく高圧力に対応できるとして公表正答4、令和4年度の問題A No.38の肢4は多翼送風機シロッコファンの羽根車が高速回転に適し高い圧力を出せるとして公表正答4、令和7年度の問題A No.39の肢2はプロペラ送風機がケーシングと案内羽根をもち静圧400Pa以上で使用されるとして公表正答2。右は4年度とも正しい肢だったもので、横流送風機クロスフローファンはエアカーテン等に利用されルームエアコンやファンコイルユニットにも用いられ平成26年度は羽根幅が広いと書かれたこと、斜流送風機は特性が軸流と遠心の中間で静圧は200から400Pa程度であること、後向き羽根送風機は多翼送風機に比べ高速回転が可能で高圧力を必要とする場合に適し静圧は2,000から3,000Pa程度であること。下はどこで切るかで、多翼に高い圧力を、プロペラに高い効率や高圧力を結び付けた肢が誤りになっていること、横流送風機とエアカーテンの組合せは4年度とも正しい肢で出ていること。
左が誤りとして出された肢、右が正しい肢。下が切り方。

多翼送風機はどう書かれると誤りになるのか

高い圧力を出せると書くと誤りです。

令和4年度 1級 第一次検定 問題A【No.38】(4)(誤りの肢)

多翼送風機(シロッコファン)の羽根車は、構造上高速回転に適しており、高い圧力を出すことができる。

平成26年度 1級 学科試験 問題A【No.38】(1)(誤りの肢)

多翼送風機の軸動力は風量の増加とともに減少するが、軸流送風機の軸動力は風量の増加とともに増加する。

令和4年度の公表正答は(4)、平成26年度は(1)です。高速回転に適し、高い圧力という組合せが否定されています。

正しい肢の側では逆に書かれています。高い圧力を出すことはできないのが多翼送風機です。

正しい肢はどう書いているのか

小型で大風量を扱うと書いています。

令和2年度 1級 学科試験 問題A【No.40】(1)(正しい肢)

多翼送風機は、高い圧力を出すことはできないが、他の遠心送風機に比べて、小型で大風量を扱うことができるため、空調用として広く用いられる。

用途も肢に書かれています。空調用として広く用いられるという位置づけです。

高圧側は別の種類が担います。後向き羽根送風機が高圧力を必要とする場合に適しています。

年度 誤りの主役 書かれ方 正答
平成26年度 多翼 軸動力が風量とともに減少 (1)
令和2年度 プロペラ型 最も効率がよく高圧力 (4)
令和4年度 多翼 高速回転に適し高い圧力 (4)
令和7年度 プロペラ 案内羽根をもち400Pa以上 (2)

まちがえやすいポイント

4年度とも、誤りの主役は多翼送風機かプロペラ送風機のどちらかです。

この2つに高い圧力や高い効率が結び付いていたら、その肢を疑えます。高圧側を担うのは後向き羽根送風機の方です。

横流送風機は安全な肢でした。エアカーテンとの組合せは4年度とも正しい肢です。

横流送風機はどこに使われるのか

エアカーテンやルームエアコンです。

令和7年度 1級 第一次検定 問題A【No.39】(3)/令和4年度 同【No.38】(3)(いずれも正しい肢)

横流送風機は、ルームエアコン、ファンコイルユニット、エアカーテン等の送風用に用いられる。

平成26年度 問題A【No.38】(2)(正しい肢)

横流送風機(クロスフローファン)は、羽根幅が広いこともあり、エアーカーテンなどに利用される。

用途の並びは年度でほぼ同じです。エアカーテンが3年度とも入っています。

平成26年度だけ形の説明が付いています。羽根幅が広いという特徴です。

斜流送風機と後向き羽根送風機はどう出るのか

静圧の程度が数値で示されます。

令和7年度 問題A【No.39】(1)(4)(いずれも正しい肢)

斜流送風機は、小型の割に取り扱う風量が大きく、静圧は、200 〜400 Pa 程度で使用される。

後向き羽根送風機は、多翼送風機に比べ、高速回転が可能であり、静圧は、2,000 〜3,000 Pa 程度で使用される。

桁が1つ違います。200〜400 Pa2,000〜3,000 Paです。

平成26年度は位置づけで書かれました。軸流送風機と遠心送風機の中間にあるのが斜流送風機です。

送風機の仕様や排煙機は送風機の種類と排煙機で扱っています。

理解度チェック

Q.

「多翼送風機の羽根車は高速回転に適し、高い圧力を出すことができる」は正しいか。

誤りです。令和4年度の公表正答はこの肢でした。

Q.

多翼送風機は正しい肢でどう説明されたか。

高い圧力を出すことはできないが、小型で大風量を扱うことができ、空調用として広く用いられる、です。

Q.

横流送風機はどこに使われると出題されたか。

ルームエアコン、ファンコイルユニット、エアカーテン等の送風用です。

Q.

斜流送風機の静圧は何Pa程度と出題されたか。

200〜400 Pa程度です。令和7年度の正しい肢です。

Q.

後向き羽根送風機の静圧は何Pa程度と出題されたか。

2,000〜3,000 Pa程度です。多翼送風機に比べ高速回転が可能とされています。

まとめ

  • 多翼送風機に高い圧力を結び付けた肢は誤り。
  • プロペラ送風機に高い効率や高圧力を結び付けた肢も誤り。
  • 公表正答はH26(1)・R2(4)・R4(4)・R7(2)。
  • 多翼は小型で大風量、空調用。
  • 横流送風機はエアカーテン等に利用される。
  • 斜流送風機の静圧は200〜400 Pa程度。
  • 後向き羽根送風機は2,000〜3,000 Pa程度。

出題の言い回しは年度によって変わります。個別の判断は最新の試験問題と公表正答を確認してください。

あわせて読む

この語が出た問はどこか

解説を1問ずつ置いています。

参考資料

  • 1級管工事施工管理技術検定 学科試験 問題A【No.38】(平成26年度)及び同年度の公表正答肢(一般財団法人全国建設研修センター。試験問題/正答肢のページ)。公表正答は(1)です。
  • 同 学科試験 問題A【No.40】(令和2年度)。公表正答は(4)です。
  • 同 第一次検定 問題A【No.38】(令和4年度)。公表正答は(4)です。
  • 同 第一次検定 問題A【No.39】(令和7年度)。公表正答は(2)です。
  • ※ プロペラ送風機の正しい静圧の範囲と、多翼送風機の軸動力の正しい変化を示す記述は、いずれの問題文にもありません。誤りとして出題された事実と、正しい肢の書き方を記載しています。
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管工事施工管理技士の用語・過去問を、法令や公的な基準など一次資料にあたって整理しています。

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