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送風機の名前が多く、どれが遠心でどれが軸流か混ざります。
排煙機の温度と時間も、数字が2組出てきて覚えきれません。
この記事の要点
遠心送風機は多翼形と後向き羽根形の2つです。後向き羽根形は多翼形の羽根車を替えた構造とされています。
排煙機は吸込温度280℃で30分間以上、さらに560℃で30分間以上運転できることが求められます。
消音ボックスに入るものは呼び番号で決まります。遠心は2未満、斜流は3以下です。
排煙機は280℃で30分間以上、560℃で30分間以上運転できることが要ります。
種類と耐熱性能を並べます。
仕様書は4つの項に分けています。
| 項 | 名称 | 中身 |
|---|---|---|
| 1.11.1 | 遠心送風機 | 多翼形と後向き羽根形 |
| 1.11.2 | 軸流送風機及び斜流送風機 | 2つで1つの項 |
| 1.11.3 | 消音ボックス付送風機 | 小形のものを箱に納めたもの |
| 1.11.4 | 排煙機 | 遠心・斜流・軸流のいずれか |
公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)1.11.1(1)(2)
(1) 本項は、多翼形送風機及び後向き羽根形送風機に適用する。
(2) 多翼形送風機は、本項によるほか、JIS B 8331「多翼送風機」による。
なお、後向き羽根形送風機は、多翼形送風機の羽根車を後向き羽根に替えた構造とする。
後向き羽根形は羽根車を替えただけと書かれています。ケーシングなどは同じ扱いです。
出題でも同じです。令和7年度2級(前期)No.24の肢(1)「遠心送風機には、多翼送風機、後向き羽根送風機等がある」が正しい肢として出ました。
ベルトが基本になります。
公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)1.11.1(3)(6)(7)
(3) 構成は、ケーシング、羽根車、主軸、軸受け、電動機等とし、VベルトとVプーリによるVベルト駆動形とする。ただし、小形の遠心送風機(呼び番号2未満)は、電動機直動形でもよい。
(6) Vベルト駆動形の場合、軸受けは、潤滑油の補充ができる構造(シール軸受及びシールド軸受は除く。)とし、主軸の材質は、JIS G 4051「機械構造用炭素鋼鋼材」のS30C以上のものとする。
(7) Vベルト駆動形の場合は、危険防止用のベルトガードを設ける。
例外になるのは呼び番号2未満です。ここだけ電動機直動形が認められています。
ベルトを使うなら覆いが要ります。危険防止用のベルトガードです。
据付け側の呼び番号は機器の据付けで扱っています。
入るものが決まっています。
公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)1.11.3(1)(4)
(1) 消音ボックス付送風機は、1.11.1「遠心送風機」による小形の遠心送風機(呼び番号2未満)又は1.11.2「軸流送風機及び斜流送風機」による斜流送風機(呼び番号3以下)を消音ボックスに納めた構造とする。
(4) 消音内貼りは、JIS A 6301「吸音材料」のグラスウール吸音ボード(40K厚さ25mm)又は同等以上の吸音性能を有する材料を、ガラス繊維等の飛散防止処理を施し、鋲、座金、接着剤等で貼付けたものとする。
入るのは遠心と斜流だけです。呼び番号の上限も違います。
出題も同じ形です。令和7年度2級(前期)No.24の肢(4)「消音ボックス付送風機は、消音ボックスに、小型の遠心送風機又は斜流送風機が内蔵されたものである」が正しい肢として出ました。
温度と時間が2組で書かれています。
公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)1.11.4(2)(3)
(2) 形式は、遠心送風機、斜流送風機又は軸流送風機とし、適用は特記による。なお、特記がなければ遠心送風機とする。
(3) 排煙機の耐熱性能は、次による。
(ア) 吸込温度が280℃に達する間に異常がなく運転ができ、かつ、吸込温度が280℃の状態で30分間以上異常がなく運転ができること。
(イ) 吸込温度が280℃から560℃に達する間に異常がなく運転ができ、かつ、吸込温度が560℃の状態で30分間以上著しい損傷(羽根車の変形又は脱落等、送風機の機能を事実上停止させる程度のもの)がなく運転ができること。
(ウ) (ア)及び(イ)におけるガスの加熱に用いる温度曲線は、JIS A 1304「建築構造部分の耐火試験方法」に規定する標準加熱曲線とする。
280℃と560℃でどちらも30分間以上です。時間は同じで温度だけ上がります。
出題では目安が示されています。
| 種類 | 静圧 | 出題 |
|---|---|---|
| 斜流送風機 | 200〜400Pa程度 | R7 1級A No.39 肢(1) |
| 後向き羽根送風機 | 2,000〜3,000Pa程度 | R7 1級A No.39 肢(4) |
どちらも正しい肢として出た数字です。後向き羽根送風機は多翼送風機に比べて高速回転が可能とされています。
同じ問いで誤りとされたのは肢(2)です。「軸流送風機であるプロペラ送風機は、ケーシングと案内羽根をもち、静圧400Pa以上で使用される」が適当でないものとして正答になりました。
遠心送風機に含まれるのは何と何か。
多翼形送風機と後向き羽根形送風機です。
遠心送風機で電動機直動形にできるのはどこまでか。
小形の遠心送風機(呼び番号2未満)です。それ以外はVベルト駆動形とします。
消音ボックスに納めるのはどの送風機か。
小形の遠心送風機(呼び番号2未満)又は斜流送風機(呼び番号3以下)です。
排煙機の耐熱性能で示されている温度は。
280℃と560℃です。どちらもその状態で30分間以上運転できることが求められます。
排煙機の形式は特記がなければ何にするか。
遠心送風機です。
実際に使う送風機の形式や能力は特記と設計図書によって変わります。個別の判断は監督員の指示にしたがってください。
級ごとに分けています。1級 空調・換気|2級 空調・換気を見てください。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年8月
まちがえやすいポイント
2つの段は求められるものが違います。
280℃の側は「異常がなく運転ができること」です。560℃の側は「著しい損傷がなく運転ができること」と書かれています。
560℃では著しい損傷の中身まで示されています。羽根車の変形又は脱落等、送風機の機能を事実上停止させる程度のものです。
排煙設備そのものの決まりは排煙設備の基準で扱っています。