令和7年度 1級管工事施工管理技術検定 第一次検定 問題A【No.39】は、送風機に関する問題です。4つの記述のうち、適当でないものを1つ選びます。
誤りは選択肢2です。
同じ問題のなかで、斜流送風機が200〜400Pa程度とされています。プロペラ送風機に400Pa以上を当てると、この序列が崩れます。
プロペラ送風機は換気扇のように壁や天井に付けて使うものです。ダクトを押し通すための圧力を出す形ではありません。
※ このページに問題文そのものは載せていません。一般財団法人 全国建設研修センターの試験問題および正答肢のページには、2026年8月時点で令和7年度と令和8年度が掲載されています。
正解:選択肢2
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ○(適当) | 斜流は200〜400Pa程度です |
| 2 | ×(適当でない) | 400Pa以上は高すぎます |
| 3 | ○(適当) | 室内機の送風用に使われます |
| 4 | ○(適当) | 後向き羽根は2,000〜3,000Paです |
この問題は、4つの肢が静圧の序列でつながっています。公表正答で正しいとされた数値を並べると、選択肢2だけが収まりません。
| 送風機 | 静圧の目安 |
|---|---|
| 斜流送風機(選択肢1) | 200〜400Pa程度 |
| プロペラ送風機(選択肢2) | 400Pa以上とするのは誤り |
| 後向き羽根送風機(選択肢4) | 2,000〜3,000Pa程度 |
斜流送風機が200〜400Pa程度とされているのに、より単純な構造のプロペラ送風機がそれ以上を出すことになります。順序が逆になるので、この肢が誤りです。
仕様書が送風機をどう分けているかも、手がかりになります。
公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)令和7年版(修補版)第11節「送風機」1.11.1「遠心送風機」(1)(2)(本文143頁)
「本項は、多翼形送風機及び後向き羽根形送風機に適用する。
多翼形送風機は、本項によるほか、JIS B 8331「多翼送風機」による。なお、後向き羽根形送風機は、多翼形送風機の羽根車を後向き羽根に替えた構造とする。」
選択肢4の後向き羽根送風機は、多翼送風機の羽根車を替えた構造だと書かれています。多翼と比べる形の記述は、この関係を踏まえたものです。
同 1.11.2「軸流送風機及び斜流送風機」(1)(本文143頁)
「構成は、ケーシング、羽根車、主軸、軸受け、電動機等とし、Vベルト駆動形又は電動機直動形とする。」
仕様書は軸流と斜流を同じ項でまとめており、選択肢1の斜流送風機もここに入ります。ただしプロペラ送風機という呼び方は仕様書に出てきません。
選択肢3の横流送風機についても、仕様書にこの語はありません。ルームエアコンやファンコイルユニットの送風用に用いられるという記述も見つけられませんでした。公表正答では適当な肢として扱われています。
送風機の種類は送風機の種類とは?遠心・軸流・斜流と排煙機の耐熱性能で扱っています。
斜流送風機の静圧は、どのくらいで使用されるか。
200〜400Pa程度です。令和7年度 1級 問題A【No.39】で適当な肢とされました。プロペラ送風機はこれより低い側になります。
後向き羽根形送風機は、どのような構造か。
多翼形送風機の羽根車を後向き羽根に替えた構造です。公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)令和7年版(修補版)1.11.1(2)が定めています。
仕様書は、軸流送風機と斜流送風機をどう扱っているか。
1.11.2「軸流送風機及び斜流送風機」として同じ項でまとめています。構成はケーシング、羽根車、主軸、軸受け、電動機等で、Vベルト駆動形又は電動機直動形とします。
> 空調・換気のほかの論点は空調・換気のカテゴリにまとめています
公共建築工事標準仕様書に静圧の数値は書かれていません。また「プロペラ送風機」「横流送風機」という語も同仕様書のなかに見つけられませんでした。ここでの静圧の目安は、公表された正答で適当とされた選択肢1と選択肢4の記述によるものです。
この問で問われた語を、年度をまたいで整理しています。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年8月