令和7年度 1級管工事施工管理技術検定 第一次検定 問題A【No.40】は、保温及び保冷に関する問題です。4つの記述のうち、適当でないものを1つ選びます。
誤りは選択肢4です。
グラスウール保温材は、人造鉱物繊維保温材のJISによるものです。発泡プラスチック保温材とは別のJISになっています。
発泡して成形するのはポリスチレンフォームのほうです。ガラスの繊維を集めたものを発泡させるという書き方は、規格の枠をまたいでいます。
※ このページに問題文そのものは載せていません。一般財団法人 全国建設研修センターの試験問題および正答肢のページには、2026年8月時点で令和7年度と令和8年度が掲載されています。
正解:選択肢4
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ○(適当) | 仕様書も密度で規定しています |
| 2 | ○(適当) | 保温は常温以上が対象です |
| 3 | ○(適当) | 保冷は常温以下が対象です |
| 4 | ×(適当でない) | グラスウールは繊維の保温材です |
仕様書は保温材を種類ごとに並べており、引くJISが分かれています。
公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)令和7年版(修補版)3.1.2「材料」(1) 表2.3.1「保温材、外装材及び補助材」グラスウール保温材の項(本文69頁)
「グラスウール保温板、保温筒、保温帯及び波形保温板は、JIS A 9504「人造鉱物繊維保温材」のグラスウールによるものとし、保温板、保温筒、保温帯及び波形保温板は40K以上のものとする。」
同 表2.3.1 ポリスチレンフォーム保温材の項(本文69頁)
「ポリスチレンフォーム保温板及び保温筒は、JIS A 9511「発泡プラスチック保温材」のビーズ法ポリスチレンフォームによるものとし、保温板及び保温筒は3号とする。」
グラスウールは人造鉱物繊維保温材、ポリスチレンフォームは発泡プラスチック保温材です。規格番号も名称も別々に定められています。
| 保温材 | 引くJIS |
|---|---|
| グラスウール保温材 | JIS A 9504「人造鉱物繊維保温材」 |
| ロックウール保温材 | JIS A 9504「人造鉱物繊維保温材」 |
| ポリスチレンフォーム保温材 | JIS A 9511「発泡プラスチック保温材」 |
選択肢4はグラスウールに発泡成形の説明を当てています。これは発泡プラスチック保温材のほうの作り方です。
選択肢1の密度についても、仕様書が密度で品質を分けています。グラスウール保温材は40K以上、ロックウール保温材のフェルトは密度40kg/m³以上と書かれており、同じ材料でも密度の違いが性能の違いとして扱われています。
同 表2.3.1 ロックウール保温材の項(本文69頁)
「ロックウール保温板、保温筒、保温帯、フェルト及びブランケットは、JIS A 9504「人造鉱物繊維保温材」のロックウールによるものとし、保温板は1号又は2号、保温帯は1号、フェルトは密度40kg/m3以上、ブランケットは1号とする。」
選択肢2と選択肢3は、JIS A 0202「断熱用語」の定義を問うものです。この規格そのものは仕様書に引用されていません。公表正答ではどちらも適当な肢として扱われています。
保温の決まりは保温工事とは?厚さの数え方と継目・鉄線巻きの決まりで扱っています。
グラスウール保温材は、どのJISによるか。
JIS A 9504「人造鉱物繊維保温材」のグラスウールによります。公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)令和7年版(修補版)表2.3.1が定めており、保温板、保温筒、保温帯及び波形保温板は40K以上のものとします。
発泡してつくる保温材は、どのJISによるか。
JIS A 9511「発泡プラスチック保温材」です。同表のポリスチレンフォーム保温材の項が、ビーズ法ポリスチレンフォームによるものとしています。
ロックウール保温材のフェルトは、密度がいくつ以上か。
密度40kg/m³以上です。同表のロックウール保温材の項が定めており、保温板は1号又は2号、保温帯は1号、ブランケットは1号とされています。
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選択肢2と選択肢3が引くJIS A 0202「断熱用語」は、公共建築工事標準仕様書のなかに引用されていません。この2つについては、公表正答で適当とされている事実を示しています。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年8月