管工事施工管理技士 独学ガイド

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気化式加湿器は蒸気を噴霧するのか?加湿器の方式の読み分け

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加湿器の方式が名前だけでは区別できません。

どれも水を出す装置に見えてしまいます。

この記事の要点

気化式加湿器を蒸気を直接噴霧すると書いた令和7年度の肢は誤りです。

正しい肢は方式ごとに何を出しているかを書き分けています。

パン形加湿器は2年度とも加熱して蒸気という説明で正しい肢でした。

2級の第一次検定では【No.24】が必須問題の枠になります。

令和7年度の4肢を並べます。

加湿器の方式の出題を並べた図。左は令和7年度2級後期の第一次検定 No.24の4肢で、肢1はスプレー形加湿器がノズルで水を直接噴霧して加湿するとする正しい肢、肢2は気化式加湿器がノズルで蒸気を直接噴霧して加湿するとして公表正答2の誤り、肢3はパン形加湿器が電気ヒーターにより水を加熱蒸発させるとする正しい肢、肢4は超音波加湿器が超音波振動子により水を霧化させるとする正しい肢で、誤りの肢だけが噴霧するものを水から蒸気に替えていること。右は2年度とも正しい肢だったパン形で、令和4年度2級 No.25の肢4がパン形加湿器は水槽内の水を電気ヒーター等により加熱し蒸気を発生させて加湿する装置であるとすること、2年度の書き方の違いとして令和7年度は水を加熱蒸発させて加湿する、令和4年度は加熱し蒸気を発生させて加湿すると書くこと、令和4年度で誤りだった肢は冷却塔が冷凍機等で作る冷水を利用して冷却水の水温を下げる装置であるとして公表正答1であること。下は4つの方式が何を出しているかで分かれることで、スプレー形は水を噴霧、超音波は水を霧化、パン形は加熱して蒸気であり、気化式に蒸気を噴霧と書いた肢だけが誤りになっていること。
左が令和7年度の4肢、右がパン形の2年度分。下が方式の分かれ方。

気化式加湿器はどう書かれて誤りになったのか

蒸気を直接噴霧すると書かれていました。

令和7年度 2級 第一次検定(後期)【No.24】(2)(誤りの肢)

気化式加湿器は、ノズルで蒸気を直接噴霧して加湿する。

令和7年度の公表正答は(2)です。蒸気を直接噴霧という部分が誤りと確定します。

同じ問の(1)と見比べると差が分かります。スプレー形は水を直接噴霧すると書かれています。

正しい肢は何を出すと書いているのか

方式ごとに出すものが違います。

令和7年度 2級 第一次検定(後期)【No.24】(1)(3)(4)(いずれも正しい肢)

スプレー形加湿器は、ノズルで水を直接噴霧して加湿する。

パン形加湿器は、電気ヒーターにより水を加熱蒸発させて加湿する。

超音波加湿器は、超音波振動子により水を霧化させて加湿する。

3つとも出発点は水です。噴霧する加熱蒸発させる霧化させるかで分かれます。

使う仕掛けも書き分けられています。ノズル電気ヒーター超音波振動子です。

方式 出題での説明 扱い
スプレー形 ノズルで水を直接噴霧 正しい肢
気化式 ノズルで蒸気を直接噴霧 誤り(正答2)
パン形 電気ヒーターで水を加熱蒸発 正しい肢
超音波 超音波振動子で水を霧化 正しい肢

まちがえやすいポイント

4肢とも文の形がそろっているので、並べて読むと差が見えます。

正しい肢は3つとも出発点が水です。誤りの肢だけが噴霧するものを蒸気に替えています。

同じ問の中に見比べる相手がいます。スプレー形の肢がその役目です。

パン形加湿器は別の年度でどう出たのか

同じ説明で正しい肢です。

令和4年度 2級 第一次検定【No.25】(4)(正しい肢)

パン形加湿器は、水槽内の水を電気ヒーター等により加熱し蒸気を発生させて加湿する装置である。

令和7年度より詳しく書かれています。水槽内の水という場所が加わっています。

結びの書き方が違うだけです。加熱蒸発させて加熱し蒸気を発生させてで、中身は同じです。

令和4年度は何が誤りだったのか

冷却塔の説明です。

令和4年度 2級 第一次検定【No.25】(1)(誤りの肢)

冷却塔は、冷凍機等で作る冷水を利用して冷却水の水温を下げる装置である。

令和4年度の公表正答は(1)です。冷水を利用してという部分が誤りと確定します。

冷却塔の用語は別に扱っています。冷却塔の用語の読み分けを見てください。

仕様書は加湿方式をどう分けているのか

水気化式と蒸気噴霧式の2つです。

公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)令和7年版(修補版)1.7.1.4「加湿器」(抜粋・122ページ)

(1) 加湿方式は、水気化式又は蒸気噴霧式とし、特記による。

(2) 水気化式は、滴下式とし、エレメント、定流量装置、電磁弁、ストレーナ、給水ヘッダー、ケーシング(ステンレス鋼

仕様書は2つの方式に分けています。水気化式蒸気噴霧式が並びます。

出題の誤りはこの区分に触れています。気化式に蒸気の噴霧を当てると、2つの方式が混ざります。

コイルと加湿器の仕様はコイルと加湿器で扱っています。

理解度チェック

Q.

「気化式加湿器は、ノズルで蒸気を直接噴霧して加湿する」は正しいか。

誤りです。令和7年度2級(後期)の公表正答はこの肢でした。

Q.

スプレー形加湿器は何を噴霧すると出題されたか。

水です。ノズルで水を直接噴霧して加湿します。

Q.

パン形加湿器は何で水を加熱すると出題されたか。

電気ヒーターです。令和4年度は電気ヒーター等により加熱し蒸気を発生させると書かれています。

Q.

超音波加湿器は何で水を霧化させると出題されたか。

超音波振動子です。

Q.

令和4年度の同じ問で誤りとされたのはどの機器の説明か。

冷却塔です。冷水を利用して冷却水の水温を下げる装置とした肢が誤りでした。

まとめ

  • 気化式に蒸気を噴霧と書いた肢は誤り。
  • 令和7年度2級(後期)の公表正答は(2)。
  • スプレー形は水を直接噴霧
  • 超音波は超音波振動子で水を霧化
  • パン形は電気ヒーターで加熱して蒸気。
  • パン形は2年度とも正しい肢。
  • 令和4年度は冷却塔の肢が誤り。

出題の言い回しは年度によって変わります。個別の判断は最新の試験問題と公表正答を確認してください。

あわせて読む

この語が出た問はどこか

解説を1問ずつ置いています。

参考資料

  • 2級管工事施工管理技術検定 第一次検定(後期)【No.24】(令和7年度)及び同年度の公表正答肢(一般財団法人全国建設研修センター。試験問題/正答肢のページ)。公表正答は(2)です。
  • 同 第一次検定【No.25】(令和4年度)。公表正答は(1)で、本記事が引用した(4)は正しい肢です。
  • 公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)令和7年版(修補版)1.7.1.4「加湿器」(122ページ)(国土交通省大臣官房官庁営繕部)。同ページの1.7.1.3は「コイル」で、加湿器は1.7.1.4です。
  • ※ 気化式加湿器の正しい仕組みを示す記述は、いずれの問題文にもありません。誤りとして出題された事実と、正しい肢が書いている他の方式の説明を記載しています。
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この記事を書いた人

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管工事施工管理技士の用語・過去問を、法令や公的な基準など一次資料にあたって整理しています。

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