令和7年度 2級管工事施工管理技術検定 第一次検定(後期)問24は、加湿器について問う問題です。4つの記述のうち、適当でないものを1つ選びます。
誤りは選択肢2です。気化式に噴霧を持ち込んでいます。
標準仕様書の水気化式は滴下式で、エレメントに水を落として通る空気に含ませます。ノズルも噴霧も出てきません。
ノズルから噴き出すのは、もう一方の蒸気噴霧式です。選択肢2は、蒸気噴霧式の中身を気化式の名前で述べた形になっています。
※ このページに問題文そのものは載せていません。一般財団法人 全国建設研修センターの試験問題および正答肢のページには、2026年8月時点で令和7年度と令和8年度が掲載されています。
正解:選択肢2
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ○(適当) | ノズルで水を噴霧します |
| 2 | ×(適当でない) | 気化式は滴下で、噴霧しません |
| 3 | ○(適当) | 電気ヒーターで加熱蒸発させます |
| 4 | ○(適当) | 超音波振動子で霧化させます |
標準仕様書は、空気調和機に組み込む加湿器の方式を2つに分けて書いています。
公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)令和7年版(修補版)第3編 空気調和設備工事 第1章 機材 第7節 空気調和機 1.7.1「ユニット形空気調和機」1.7.1.4「加湿器」(本文122頁)
「(1) 加湿方式は、水気化式又は蒸気噴霧式とし、特記による。
(2) 水気化式は、滴下式とし、エレメント、定流量装置、電磁弁、ストレーナ、給水ヘッダー、ケーシング(ステンレス鋼板(SUS304))等により構成されたものとする。エレメントは、難燃性又は不燃性とし、飽和効率を維持するために、加湿能力に相当する給水量と余剰給水量を利用した自浄機能を有し、かつ、取外して洗浄可能な構造とする。
(3) 蒸気噴霧式は、JIS G 3448『一般配管用ステンレス鋼鋼管』又は JIS G 3459『配管用ステンレス鋼鋼管』に蒸気噴射用開口を設けたもので、二重構造又は凝縮水の飛散を防止する機能を有するものとする。」
水気化式は滴下式です。蒸気を噴き出すのは、蒸気噴射用開口を設けた蒸気噴霧式のほうです。
この取り違えは、別の年度にもそのまま出ています。
令和3年度 2級管工事施工管理技術検定 第一次検定(後期)【No.24】の選択肢4(公表正答が(4)=この肢が適当でないもの)
「気化式加湿器は、通過する空気に水を噴霧気化させることで加湿を行う」は、適当でないものとされています。気化式に「噴霧」を持ち込むと誤りになる、という同じ形です。
2つの方式が別のものであることは、正しい肢の側にも出ています。
平成27年度 1級管工事施工管理技術検定 学科試験A【No.18】の選択肢1(正しい肢)
「加湿方式は、水噴霧式又は気化式である」は、正しい肢とされています。この年度の公表正答は選択肢2です。噴霧式と気化式が、並んだ別の方式として書かれています。
選択肢3のパン形も、別の年度に同じ内容が出ています。
令和4年度 2級管工事施工管理技術検定 第一次検定(後期)【No.25】の選択肢4(正しい肢)
「パン形加湿器は、水槽内の水を電気ヒーター等により加熱し蒸気を発生させて加湿する装置である」は、正しい肢とされています。この年度の公表正答は選択肢1です。
| 方式 | どうやって水を空気に入れるか | 令和7年度 |
|---|---|---|
| 水気化式 | エレメントに水を滴下し、通る空気に含ませます | 出ていません |
| 蒸気噴霧式 | 管に設けた蒸気噴射用開口から蒸気を出します | 選択肢2の中身 |
| スプレー形(水噴霧) | ノズルで水を噴霧します | 選択肢1 |
| パン形 | 水槽の水を電気ヒーターで加熱蒸発させます | 選択肢3 |
| 超音波式 | 超音波振動子で水を霧化します | 選択肢4 |
加湿器の仕様は水用コイルの流速はいくつか?コイルと加湿器の仕様で扱っています。
気化式加湿器は、ノズルで蒸気を直接噴霧して加湿するか。
しません。公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)令和7年版(修補版)1.7.1.4「加湿器」は、水気化式を「滴下式とし、エレメント、定流量装置、電磁弁、ストレーナ、給水ヘッダー、ケーシング等により構成されたもの」と定めています。蒸気を噴き出すのは、蒸気噴射用開口を設けた蒸気噴霧式のほうです。
標準仕様書が空気調和機の加湿方式として挙げているのは、どの2つか。
水気化式と蒸気噴霧式です。1.7.1.4(1)が「加湿方式は、水気化式又は蒸気噴霧式とし、特記による」と定めています。どちらにするかは特記によります。
パン形加湿器は、どうやって加湿するか。
水槽内の水を電気ヒーター等により加熱し、蒸気を発生させて加湿します。令和4年度2級(後期)【No.25】の選択肢4が、この内容を正しい肢としています。
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公共建築工事標準仕様書は改定されることがあります。ここでの引用は令和7年版(修補版)によるものです。
この問で問われた語を、年度をまたいで整理しています。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年8月