令和7年度 2級管工事施工管理技術検定 第一次検定(後期)問23は、FRP製浄化槽の施工について問う問題です。4つの記述のうち、適当でないものを1つ選びます。
誤りは選択肢4です。水を抜く向きが逆になっています。
標準仕様書は、埋戻しを槽内に半分程度注水した後に行うと定めています。水を張った状態のまま埋め戻します。
水張り試験が終わったところで水を抜いてしまうと、槽を押さえるものが無くなります。工事が完了した後も、ポンプ槽と汚泥貯留槽を除いて満水状態にしておく決まりです。
※ このページに問題文そのものは載せていません。一般財団法人 全国建設研修センターの試験問題および正答肢のページには、2026年8月時点で令和7年度と令和8年度が掲載されています。
正解:選択肢4
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ○(適当) | 建築物内への設置は避けます |
| 2 | ○(適当) | 掘りすぎた埋戻し土は沈みます |
| 3 | ○(適当) | 槽を落ち着かせてから接続します |
| 4 | ×(適当でない) | 水は張ったまま埋め戻します |
FRP製の浄化槽は工場で作られた製品を運び込むもので、標準仕様書ではユニット型浄化槽として扱われています。
公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)令和7年版(修補版)第8編 浄化槽設備工事 第3章 ユニット型浄化槽 3.2.1「施工」(2)(本文280頁)
「ユニット本体を、基礎上に水平に設置し、流入管管底と放流管管底の深さを確かめ、正しく接続されていることを確認した後、埋戻しを行う。埋戻しは、槽内に半分程度注水した後、良質土で行うものとし、深さの1/3程度ずつ周囲を均等に突き固め、水締めを行う。また、地下水位が高い場所は、製造者の標準仕様による浮上防止金具等を用いて槽本体を基礎に固定した後、埋戻しを行う。」
埋め戻すのは「槽内に半分程度注水した後」です。水を抜いてからではありません。
工事が完了した後の扱いも、同じ向きで書かれています。
同 第2章 現場施工型浄化槽 2.2.2「試験」(1)(ア)(本文279頁)。第3章の3.2.2「試験」(1)が「2.2.2『試験』(1)及び(4)による」としてこの規定を引いています
「槽は、設置完了後掃除を行い、満水状態にして24時間放置し、水面高の変化等で漏水の有無を検査する。なお、工事完了後は、ポンプ槽及び汚泥貯留槽を除く、全ての槽を満水状態とする。」
水張り試験のために張った水は、そのまま残します。抜くという手順は出てきません。
ほかの3つの記述は、別の年度に同じ内容が正しい肢として出ています。
| 選択肢 | 同じ内容が正しい肢として出た年度 |
|---|---|
| 1 | 平成26年度 1級 学科A【No.37】の選択肢4、令和3年度 1級 第一次検定A【No.37】の選択肢3。どちらも積雪寒冷地を除き、車庫や物置など建築物内への設置は避けるという内容です |
| 2 | 令和6年度 2級 第一次検定(前期)【No.23】の選択肢1。深く掘り過ぎて埋め戻すと、設置後に不等沈下するおそれがあるという内容です |
| 3 | 同じ内容の肢は見つけられていません。標準仕様書にも正面から述べた記述はありません(下の参考資料を見てください) |
水張り試験そのものの手順は浄化槽の水張り試験とは?24時間放置と配管試験の圧力で扱っています。
FRP製浄化槽の埋戻しは、槽内の水を抜いてから行うか。
抜きません。公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)令和7年版(修補版)3.2.1「施工」(2)は、埋戻しを「槽内に半分程度注水した後、良質土で行う」と定めています。水を張った状態のまま、深さの1/3程度ずつ周囲を均等に突き固めます。
浄化槽の工事が完了した後、槽の水はどうしておくか。
ポンプ槽及び汚泥貯留槽を除く、全ての槽を満水状態とします。同仕様書2.2.2「試験」(1)(ア)の定めで、ユニット型浄化槽にも3.2.2「試験」(1)を通じて適用されます。
地下水位が高い場所に浄化槽を設置するときは、どうするか。
製造者の標準仕様による浮上防止金具等を用いて槽本体を基礎に固定した後、埋戻しを行います。同仕様書3.2.1「施工」(2)に定めがあります。
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公共建築工事標準仕様書は改定されることがあります。ここでの引用は令和7年版(修補版)によるものです。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年8月