管工事施工管理技士 独学ガイド

  1. HOME
  2. 空調・換気
  3. > 暖房設備の読み分け

蒸気暖房は温水暖房より制御しやすいのか?暖房設備の読み分け

T

T

温水と蒸気で、どちらが有利なのか混ざります。

出題ではどこを比べているのか知りたいです。

この記事の要点

令和5年度(前期)の公表正答は(2)で、蒸気暖房は温水暖房に比べて制御性が良いと書いた肢が誤りです。

温水暖房は温水の顕熱を利用していると出題されました。

温水暖房に使用する温水の温度は、一般的に50〜60℃とされています。

2級では【No.11】が暖房設備の枠になる年があります。

令和5年度(前期)の4肢を並べます。

暖房設備の出題を並べた図。左は令和5年度(前期)2級管工事施工管理技術検定 第一次検定 No.11の4肢で、肢1は温水暖房が温水の顕熱を利用しているとする正しい肢、肢2は蒸気暖房が温水暖房に比べて制御性が良いという誤りの肢で公表正答は2、肢3は蒸気暖房のウォーミングアップにかかる時間が温水暖房に比べて短いとする正しい肢、肢4は温水暖房に使用する温水の温度が一般的に50から60度とする正しい肢。右は正しい肢として出た記述の整理で、温水暖房については温水の顕熱を利用していることと温水の温度が一般的に50から60度であること、蒸気暖房についてはウォーミングアップの時間が短いこと、誤りとして出た記述は蒸気暖房が温水暖房に比べて制御性が良いというもの。下は4つの肢の組み立てで、温水暖房は顕熱と温度、蒸気暖房は立ち上がりの速さが正しい肢として出ており、誤りとされたのは制御性を比べた肢だけで正しい向きは同じ問題文に書かれていないこと。
左が令和5年度(前期)の4肢、右が正しい肢の整理。下が組み立て。

制御性はどちらが良いと出題されたのか

蒸気暖房が良いと書いた肢が、誤りとして出題されました。

令和5年度(前期)2級 第一次検定【No.11】(2)(誤りの肢)

蒸気暖房は、温水暖房に比べて制御性が良い。

令和5年度(前期)の公表正答は(2)です。制御性が良いと書いた肢が誤りと確定します。

比べる相手は4肢を通して同じです。温水暖房に比べてという書き方で並んでいます。

温水暖房は何を利用しているのか

温水の顕熱です。

令和5年度(前期)2級 第一次検定【No.11】(1)(正しい肢)

温水暖房は、温水の顕熱を利用している。

熱の種類が肢に入っています。顕熱という語が使われています。

顕熱と潜熱の違いは熱負荷の読み分け、蓄熱での使い分けは蓄熱方式の読み分けで扱っています。

立ち上がりはどちらが速いと出題されたのか

蒸気暖房です。

令和5年度(前期)2級 第一次検定【No.11】(3)(正しい肢)

蒸気暖房のウォーミングアップにかかる時間は、温水暖房に比べて短い。

この肢は正しい肢として置かれています。ウォーミングアップにかかる時間が短いという書き方です。

同じ蒸気暖房でも、肢によって正誤が分かれています。立ち上がりは正しい肢、制御性は誤りの肢です。

何について 出題での記述 扱い
温水暖房の熱 温水の顕熱を利用している 正しい肢
温水の温度 一般的に50〜60℃ 正しい肢
蒸気暖房の立ち上がり ウォーミングアップの時間が短い 正しい肢
蒸気暖房の制御性 温水暖房に比べて良い 誤りの肢・公表正答

まちがえやすいポイント

蒸気暖房が2つの肢に出てきて、片方だけが誤りです。

立ち上がりの速さを書いた肢は正しい肢で、制御性を書いた肢が誤りの肢です。同じ設備の話でも、何を比べているかで正誤が分かれます。

比べる相手は毎回そろっています。温水暖房に比べてという言い方です。

温水の温度はいくつと出題されたのか

一般的に50〜60℃です。

令和5年度(前期)2級 第一次検定【No.11】(4)(正しい肢)

温水暖房に使用する温水の温度は、一般的に、50〜60℃とする。

数値が入る唯一の肢です。一般的にという前置きが付いています。

暖房の端末になる放熱器は放熱器とコールドドラフト、放熱器まわりの弁や耐圧試験も同じ記事で扱っています。

理解度チェック

Q.

「蒸気暖房は、温水暖房に比べて制御性が良い」は正しいか。

誤りです。令和5年度(前期)の公表正答はこの肢でした。

Q.

温水暖房は、温水の何を利用していると出題されたか。

顕熱です。

Q.

ウォーミングアップにかかる時間は、どちらが短いと出題されたか。

蒸気暖房です。温水暖房に比べて短いとされています。

Q.

温水暖房に使用する温水の温度は、一般的にいくつか。

50〜60℃です。

Q.

この問で、比べる相手として繰り返し出てくるのは何か。

温水暖房です。

まとめ

  • 蒸気暖房の制御性が良いと書いた肢が誤り。
  • 令和5年度(前期)の公表正答は(2)
  • 温水暖房は温水の顕熱を利用している。
  • 温水の温度は一般的に50〜60℃
  • 蒸気暖房はウォーミングアップの時間が短い
  • 蒸気暖房は2つの肢に出て、片方だけが誤り。
  • 比べる相手はどの肢も温水暖房。

出題の言い回しは年度によって変わります。個別の判断は最新の試験問題と公表正答を確認してください。

あわせて読む

この科目の過去問はどこにあるか

級ごとに分けています。1級 空調・換気2級 空調・換気を見てください。

参考資料

  • 2級管工事施工管理技術検定 第一次検定(前期)【No.11】(令和5年度)及び同回の公表正答肢(一般財団法人全国建設研修センター。試験問題/正答肢のページ)。公表正答は(2)です。
  • ※ 温水暖房と蒸気暖房の制御性について、正しい向きを示す記述は同じ問題文にありません。公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)令和7年版(修補版)にも「温水暖房」「蒸気暖房」の語はありません。誤りとされた事実だけを記載しています。
T

この記事を書いた人

T

管工事施工管理技士の用語・過去問を、法令や公的な基準など一次資料にあたって整理しています。

T

T

管工事施工管理技士の用語・条文・数値を、公表された過去問と一次資料にあたって整理しています。

Topへ >>