令和7年度 1級管工事施工管理技術検定 第一次検定 問題A【No.7】は、湿り空気線図上で湿り空気Aに水スプレーで加湿したときの状態変化を、4本の矢印から選ぶ問題です。適当なものを1つ選びます。
正しいのは選択肢3で、乾球温度が下がりながら絶対湿度が上がる向きの矢印です。
この向きになる理由は、過去の出題から2つとも確かめられます。水スプレーで加湿しても湿球温度はほとんど変わらず、乾球温度は上昇しません。
ここで迷うのが、真上に伸びる矢印です。乾球温度が変わらないまま絶対湿度だけ上がるのは、蒸気で加湿したときの向きです。
※ このページに問題文そのものは載せていません。一般財団法人 全国建設研修センターの試験問題および正答肢のページには、2026年8月時点で令和7年度と令和8年度が掲載されています。
正解:選択肢3
| 選択肢 | 正誤 | 矢印の向きと判定 |
|---|---|---|
| 1 | × | 右上。乾球温度が上がる向きですが、水スプレーで乾球温度は上昇しません |
| 2 | × | 真上。乾球温度が変わらない向きで、蒸気で加湿したときの動き方です |
| 3 | ○(適当) | 左上。乾球温度が下がり、絶対湿度が上がります |
| 4 | × | 左。絶対湿度が変わらない向きで、加湿になっていません |
矢印を選ぶには、乾球温度と絶対湿度がそれぞれどちらへ動くかを決めます。絶対湿度は、加湿するのですから上がります。残るのは乾球温度です。
乾球温度については、この試験自身が答えを出しています。
平成28年度 1級管工事施工管理技術検定 学科試験 問題A【No.8】(湿り空気の性質、適当でないものを選ぶ)
公表正答は選択肢2で、その記述は「湿り空気を水スプレーで加湿すると、乾球温度は上昇する。」です。
つまり、水スプレーで加湿したときに乾球温度が上昇するという書き方が、誤りとされています。
これで右上の矢印は消えます。残るのは真上と左上ですが、その区別は湿球温度で付きます。
令和4年度 1級管工事施工管理技術検定 第一次検定 問題A【No.9】(湿り空気、適当でないものを選ぶ)
公表正答は選択肢2で、選択肢3の「湿り空気を水スプレーで加湿しても、湿球温度はほとんど変わらない。」は正しい側に置かれています。
また選択肢4の「湿り空気を蒸気スプレーで加湿すると、絶対湿度と相対湿度は上がる。」も正しい側です。
湿球温度がほとんど変わらないという条件が、左上の矢印と結び付きます。湿り空気線図で湿球温度が一定の線は左上がりに引かれているので、その線に沿って進むと、乾球温度が下がりながら絶対湿度が上がります。
| 加湿のしかた | 乾球温度 | 絶対湿度 | 線図での動き |
|---|---|---|---|
| 水スプレー | 下がる | 上がる | 左上へ。湿球温度はほとんど変わらない |
| 蒸気スプレー | ほぼ変わらない | 上がる | ほぼ真上へ。相対湿度も上がる |
湿り空気の動き方は、ほかにも同じ年度でまとめて問われています。平成28年度の同じNo.8では、次の3つが正しい側に置かれています。
| 操作 | どうなるか |
|---|---|
| 露点以下の冷却コイルで冷却する | 絶対湿度は降下する |
| 飽和湿り空気の温度を上げる | 絶対湿度は変わらない |
| 飽和湿り空気の温度を下げる | 相対湿度は変わらない |
加湿器そのものは水用コイルの流速はいくつか?コイルと加湿器の仕様で扱っています。
水スプレーで加湿すると、乾球温度は上昇するか。
上昇しません。平成28年度の1級 問題A No.8は、水スプレーで加湿すると乾球温度は上昇するという記述を、適当でないものとして出しています。公表正答は選択肢2です。
水スプレー加湿と蒸気加湿は、線図上の動き方がどう違うか。
水スプレーは湿球温度がほとんど変わらないため、乾球温度が下がりながら絶対湿度が上がる左上の向きです。蒸気加湿は乾球温度がほぼ変わらないまま絶対湿度が上がるので、ほぼ真上の向きになります。
飽和湿り空気の温度を下げると、相対湿度はどうなるか。
変わりません。平成28年度の1級 問題A No.8で、正しい側に置かれている記述です。なお温度を上げた場合は、絶対湿度が変わりません。
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加湿方式には水噴霧のほか気化式や蒸気式があり、線図上の動き方も方式で変わります。設計では機器の仕様をご確認ください。
この問で問われた語を、年度をまたいで整理しています。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年8月