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電動機の問題で、始動電流の倍率や保護の名前が毎回混ざります。
短絡保護と過負荷保護は同じものですか。
この記事の要点
スターデルタ始動方式の始動電流は、全電圧直入れ始動方式の3分の1です。
出力が0.2kW以下の場合は過負荷保護装置を設けなくてもよいとされています。
3Eリレーが保護するのは過負荷・欠相・反相です。
保護の種類ごとに守る対象と組合せが違います。
1級の問題Aで3年分を並べます。
直入れの3分の1です。
令和7年度 1級 第一次検定 問題A【No.12】(3)/令和6年度【No.11】(2)(いずれも正しい肢)
令和7年度 スターデルタ始動方式は、全電圧直入れ始動方式と比較して、始動電流が1/3になる。
令和6年度 スターデルタ始動方式は、スター結線からデルタ結線に切り替わる際に、定格電流より大きな電流が流れることがある。
比べる相手が書かれています。全電圧直入れ始動方式と比較してです。
切替えの瞬間には別の現象が起きます。定格電流より大きな電流が流れることがあるとされています。
倍率を小さく書いた肢が誤りとされました。
令和5年度 問題A【No.12】(2)(誤りの肢)
直入れ始動方式では、一般的に、始動電流は定格電流の2倍程度となる。
令和5年度の公表正答は(2)です。定格電流の2倍程度という記述は誤りと確定します。
正しい倍率は同じ年度の問題文にありません。誤りとして出された事実だけが確定します。
出力で決まります。
令和7年度【No.12】(4)/令和5年度【No.12】(3)(いずれも正しい肢)
出力が0.2kW以下の場合は、過負荷保護装置を設けなくてもよい。
2年とも同じ文で出ています。出力が0.2kW以下が条件です。
短絡保護は別の話として出されました。短絡保護を保護継電器と電磁接触器の組合せで行うという記述は誤りです。
3つの異常です。
令和6年度【No.11】(4)(正しい肢)
3Eリレーとは、過負荷・欠相・反相を保護する継電器である。
名前の3が保護する数と対応しています。過負荷・欠相・反相です。
令和7年度には短絡保護の肢が出ました。短絡保護は、保護継電器と電磁接触器の組合せにより行うが公表正答の(1)です。
高調波と温度上昇です。
令和5年度(1)/令和6年度(1)/令和7年度(2)(いずれも正しい肢)
令和5年度 インバータ制御は高調波が発生するため、フィルタ等の高調波対策が必要である。
令和6年度 インバーターにリアクトルを設けることで、高調波を抑制することができる。
令和7年度 インバータによる運転は、電圧波形にひずみを含むため、インバータを用いない運転よりも電動機の温度が高くなる。
対策として2つの部材が挙がっています。フィルタ等とリアクトルです。
温度についても出題されています。インバータを用いない運転よりも電動機の温度が高くなるとされています。
2線を入れ替えます。
令和5年度【No.12】(4)(正しい肢)
三相の電線のうちいずれかの2線を入れ替えると、回転方向が逆向きになる。
入れ替える本数が決まっています。いずれかの2線です。
トップランナーモータの肢は誤りでした。標準モータに比べて始動電流が小さいという記述が令和6年度の公表正答です。
送風機やポンプの電動機はコイルと加湿器でも扱っています。
スターデルタ始動の始動電流は直入れの何分の1か。
3分の1です。
過負荷保護装置を設けなくてもよい出力は。
0.2kW以下です。
3Eリレーが保護するものは。
過負荷・欠相・反相です。
「トップランナーモータは標準モータより始動電流が小さい」は正しいか。
誤りです。令和6年度の公表正答はこの肢でした。
回転方向を逆にするには何本入れ替えるか。
三相の電線のうちいずれかの2線です。
出題の言い回しは年度によって変わります。個別の判断は最新の試験問題と公表正答を確認してください。
解説を1問ずつ置いています。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年8月
まちがえやすいポイント
3年で数字が3つ出てきますが、意味がそれぞれ違います。
1/3はスターデルタと直入れの比、0.2kWは過負荷保護装置を省ける出力、2倍程度は誤りとされた直入れの始動電流です。どれも単位と対象が違います。
切替えのときの電流は別の話です。定格電流より大きな電流が流れることがあるのは正しい肢でした。