管工事施工管理技士 独学ガイド

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音の速さは温度が高いとどうなるか?音と音圧レベルの読み分け

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音の問題は毎年1問出ますが、範囲が広くて絞れません。

速い遅い、大きい小さいがどれも逆に見えてきます。

この記事の要点

空気中を伝わる音の速さを温度が高いほど遅くなるとした肢は誤りでした。

音の大きさは、同じ大きさに聞こえる1,000Hzの純音の音圧レベルの数値で表します。

NC曲線の許容値を周波数が高いほど大きいとした肢も誤りでした。

1級の問題AではNo.10が音の枠で、毎年1問出ています。

令和6年度と令和7年度の8肢を並べます。

音に関する正しい肢と誤りの肢を並べた図。1級管工事施工管理技術検定 第一次検定 問題A No.10(令和6年度・令和7年度)の記述と公表正答による。正しい肢として出た記述は、音の大きさはその音と同じ大きさに聞こえる1,000ヘルツの純音の音圧レベルの数値で表すこと、マスキング効果はマスクする音の周波数がマスクされる音の周波数に近いほど大きくなること、回折現象は伝搬空間に障害物があるときその背後に音が回り込んで伝搬すること、コインシデンス効果は壁に斜めに入射したとき遮音性能が低下すること、50デシベルの音を2つ合成すると約53デシベルになること。誤りとして出た記述は、空気中を伝わる音の速さは一定の圧力のもとでは空気の温度が高いほど遅くなるというもの、NC曲線で示される音圧レベルの許容値は周波数が高いほど大きいというもの。出題枠は1級問題A第10問に置かれ、平成21年度・25年度・26年度・28年度・30年度、令和2年度・4年度・6年度・7年度で確認でき、4肢のうち1つだけが誤りという形。
左が正しい肢、右が誤りの肢。※公表正答で確定した記述を並べた図。

音の速さは温度でどう変わるのか

遅くなると書いた肢が誤りでした。

令和7年度 1級 第一次検定 問題A【No.10】(1)(誤りの肢)

空気中を伝わる音の速さは、一定の圧力のもとでは、空気の温度が高いほど遅くなる。

令和7年度の公表正答は(1)です。温度が高いほど遅くなるという記述は誤りと確定します。

正しい向きは同じ年度の問題文にありません。誤りとして出された事実だけが確定します。

音の大きさはどう表すのか

1,000Hzの純音を基準にします。

令和7年度 問題A【No.10】(3)(2)(4)(いずれも正しい肢)

(3) 音の大きさは、その音と同じ大きさに聞こえる1,000Hzの純音の音圧レベルの数値で表す。

(2) マスキング効果は、マスクする音の周波数がマスクされる音の周波数に近いほど大きくなる。

(4) 音の回折現象とは、音の伝搬空間に障害物がある場合に、障害物の背後に音が回り込んで伝搬する現象をいう。

用語 出題された説明
音の大きさ 1,000Hzの純音の音圧レベルの数値で表す
マスキング効果 周波数が近いほど大きくなる
回折現象 障害物の背後に回り込んで伝搬する

基準の周波数が数字で書かれています。1,000Hzです。

マスキングは近いほど強く効きます。周波数が近いほど大きくなるとされています。

NC曲線の許容値はどう出されたのか

周波数が高いほど大きいと書いた肢が誤りでした。

令和6年度 問題A【No.10】(4)(誤りの肢)

NC曲線で示される音圧レベルの許容値は、周波数が高いほど大きい。

令和6年度の公表正答は(4)です。周波数が高いほど大きいという記述は誤りと確定します。

大小の向きだけが入れ替えられています。周波数と許容値の関係が問われました。

まちがえやすいポイント

2年とも、誤りの肢は大小の向きを逆にした形でした。

令和7年度は音の速さと温度、令和6年度はNC曲線の許容値と周波数です。何と何の関係を言っているのかを先に押さえ、そのあとで大小を見ます。

用語の説明そのものは素直です。逆にされるのは向きだけという形が続いています。

遮音と吸音はどう出されたのか

2つとも正しい肢でした。

令和6年度 問題A【No.10】(1)(2)(3)(いずれも正しい肢)

(1) コインシデンス効果は、音波が壁に斜めに入射した場合に発生し、遮音性能が低下する現象のことである。

(2) ロックウールやグラスウールは、一般的に、低周波数域よりも中・高周波数域の音をよく吸収する。

(3) 音圧レベル50dBの音を2つ合成すると、約53dBになる。

コインシデンス効果は遮音の話です。斜めに入射した場合に発生し、遮音性能が低下するとされています。

ロックウールとグラスウールは吸音の話です。中・高周波数域の音をよく吸収するとされています。

50dBの音を2つ合わせると何dBか

約53dBです。

同じ大きさの音を2つ合成した場合の値です。50dBが2つで約53dBと出題されました。

単純な足し算にはなりません。100dBではなく約53dBです。

保温材と吸音材の性質は保温材の読み分けで扱っています。

騒音の規制は特定建設作業と騒音規制で扱っています。

理解度チェック

Q.

空気中の音の速さを「温度が高いほど遅くなる」とするのは正しいか。

誤りです。令和7年度の公表正答はこの肢でした。

Q.

音の大きさは何Hzの純音を基準にするか。

1,000Hzです。その音と同じ大きさに聞こえる純音の音圧レベルの数値で表します。

Q.

マスキング効果が大きくなるのはどんなときか。

マスクする音の周波数がマスクされる音の周波数に近いときです。

Q.

音圧レベル50dBの音を2つ合成すると何dBか。

約53dBです。

Q.

コインシデンス効果はどんな現象か。

音波が壁に斜めに入射した場合に発生し、遮音性能が低下する現象です。

まとめ

  • 音の速さを温度が高いほど遅いとした肢は誤り。
  • 音の大きさは1,000Hzの純音の音圧レベルで表す。
  • マスキング効果は周波数が近いほど大きい
  • 回折は障害物の背後に回り込む現象。
  • コインシデンス効果は斜め入射で遮音性能が低下。
  • ロックウール・グラスウールは中・高周波数域をよく吸収。
  • 50dBが2つで約53dB
  • NC曲線の許容値を「周波数が高いほど大きい」とした肢は誤り。

出題の言い回しは年度によって変わります。個別の判断は最新の試験問題と公表正答を確認してください。

あわせて読む

この語が出た問はどこか

解説を1問ずつ置いています。

参考資料

  • 1級管工事施工管理技術検定 第一次検定 問題A【No.10】(令和6年度・令和7年度)及び各年度の公表正答肢(一般財団法人全国建設研修センター。試験問題/正答肢のページ)。公表正答は令和6年度が(4)、令和7年度が(1)です。周波数とデシベルの数値は、同PDFの当該ページを画像にして目視で確認しました。
  • ※ 空気中を伝わる音の速さと温度の正しい関係については、この記事で扱った年度の問題文の中に正しい肢としての記述がありません。誤りとして出された事実だけを記載しています。
  • ※ NC曲線の許容値と周波数の正しい関係についても、正しい肢としての記述がありません。誤りとして出された事実だけを記載しています。
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この記事を書いた人

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管工事施工管理技士の用語・過去問を、法令や公的な基準など一次資料にあたって整理しています。

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管工事施工管理技士の用語・条文・数値を、公表された過去問と一次資料にあたって整理しています。

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