令和7年度 1級管工事施工管理技術検定 第一次検定 問題A【No.8】は、温熱環境に関する問題です。4つの記述のうち、適当でないものを1つ選びます。
誤りは選択肢4です。metの値が違います。
この数値は、過去にも同じ形で出ています。平成30年度と令和3年度の1級 問題A No.2は、どちらも1metを100Wとする記述を、適当でないものとして出しています。
つまり平成30年度・令和3年度・令和7年度のいずれでも、同じ数値が誤りとされています。metで100という数字を見たら、そこが誤りだと考えて進めます。
※ このページに問題文そのものは載せていません。一般財団法人 全国建設研修センターの試験問題および正答肢のページには、2026年8月時点で令和7年度と令和8年度が掲載されています。
正解:選択肢4
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ○(適当) | 6つの要素です。平成30年度の1級 問題A No.2にも同じ6つが正しい肢として並んでいます |
| 2 | ○(適当) | PMVの範囲です。平成30年度の同じNo.2が正しい肢として出しています |
| 3 | ○(適当) | cloの値です。令和3年度の1級 問題A No.2が同じ数値を正しい肢として出しています |
| 4 | ×(適当でない) | metの値です。平成30年度と令和3年度でも、同じ100Wが誤りとされています |
metの100Wという数値は、この試験で繰り返し誤りとして出されています。
平成30年度 1級管工事施工管理技術検定 学科試験 問題A【No.2】(温熱環境、適当でないものを選ぶ)
公表正答は選択肢1で、その記述は「人体の代謝量はメット(met)で表され、1met は椅座安静状態の代謝量で単位体表面積(m2)当たり概ね 100W である。」です。
令和3年度 1級管工事施工管理技術検定 第一次検定 問題A【No.2】(温熱環境、適当でないものを選ぶ)
公表正答は選択肢2で、その記述は「met(メット)とは、人体の代謝量を示す指標であり、椅座安静状態の代謝量 1met は、単位体表面積当たり 100W である。」です。
言い回しは少しずつ違いますが、100Wという数値は3つの年度で共通しています。そしてそのすべてで、誤りの側に置かれています。
一方で、metが何を表すかについては正しい記述も出ています。令和5年度の1級 問題A No.2は、metを人体の代謝量を示す単位とし、椅座安静状態が1.0metであるという記述を、正しい側に置いています。つまりmetという単位の意味と、椅座安静が1.0metであることは正しく、数値の100Wだけが誤りです。
ほかの3つの肢も、過去の出題で確かめられます。
| 令和7年度の肢 | どの年度で確かめられるか | その年度での扱い |
|---|---|---|
| (1) 6つの主要素 | 平成30年度 No.2の選択肢3 | 新有効温度の説明として、気温・湿度・気流・放射温度・代謝量・着衣量の6つを挙げ、正しい肢としている |
| (2) PMVは-3から+3 | 平成30年度 No.2の選択肢4 | 大多数の人が感ずる温冷感を+3から-3までの数値で示すものとして、正しい肢としている |
| (3) 1cloは約0.155 | 令和3年度 No.2の選択肢3 | 1cloは約0.155 m2・℃/W として、正しい肢としている |
cloの数値は令和3年度と完全に同じ書き方です。一方でcloについては、令和5年度の1級 問題A No.2が、事務室の執務状態で夏が6clo、冬が10clo程度とする記述を誤りとして出しています。単位の値と、実際の着衣の量を取り違えないようにします。
室内の環境を測る指標は室内空気の管理基準とは?建築物衛生法の7項目と建築基準法の6項目で扱っています。
1metを単位体表面積当たり100Wとする記述は、正しいか。
誤りです。平成30年度の1級 問題A No.2(公表正答は選択肢1)と令和3年度の同No.2(公表正答は選択肢2)が、いずれもこの数値の記述を適当でないものとして出しています。令和7年度も同じです。
cloの1cloはいくつか。
約0.155 m2・℃/W です。令和3年度の1級 問題A No.2の選択肢3が、正しい肢としてこの数値を出しています。なお事務室の執務状態を夏6clo、冬10cloとする記述は、令和5年度で誤りとされています。
PMVはどの範囲の数値で表すか。
-3から+3までです。平成30年度の1級 問題A No.2の選択肢4が、大多数の人が感ずる温冷感を+3から-3までの数値で示すものとして、正しい肢に置いています。
> 機械工学のほかの論点は機械工学のカテゴリにまとめています
温熱環境の指標は国際規格に基づいており、細かな定義や適用条件は規格の版によって変わることがあります。
この問で問われた語を、年度をまたいで整理しています。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年8月