令和6年度 1級管工事施工管理技術検定 第一次検定 問題A【No.12】は、電線に関する問題です。4つの記述のうち、適当でないものを1つ選びます。
誤りは選択肢1です。電線を多く入れると許容電流が増えるとされています。
過去問は、ほぼ同じ文をすでに公表正答にしています。令和4年度の1級 問題A No.12は、同一電線管に多数の電線を収納すると許容電流は増加する、という記述を適当でないものとして出しています。
減るほうが正しいことは、電気設備の技術基準の解釈に表があります。同一管内の電線数が増えるほど、乗じる電流減少係数が小さくなる形で定められています。
※ このページに問題文そのものは載せていません。一般財団法人 全国建設研修センターの試験問題および正答肢のページには、2026年8月時点で令和7年度と令和8年度が掲載されています。
正解:選択肢1
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ×(適当でない) | 令和4年度がほぼ同じ文を公表正答として出しています |
| 2 | ○(適当) | 断面積と許容電流です。この年度の正答肢により適当とされています |
| 3 | ○(適当) | こう長と電圧降下です。同じくこの年度の正答肢によります |
| 4 | ○(適当) | 断面積と電圧降下です。同じくこの年度の正答肢によります |
この記述は、2年前にほぼそのまま出ています。
令和4年度 1級管工事施工管理技術検定 第一次検定 問題A【No.12】の公表正答(選択肢1)
「同一電線管に多数の電線を収納すると許容電流は増加する。」
この記述が、適当でないものとして出されています。設問は「低圧屋内配線工事に関する記述のうち、適当でないものはどれか」です。
同じ肢が使い回されています。令和6年度は読点が入っているだけで、中身は同じです。ただし設問文は違い、令和4年度は低圧屋内配線工事、令和6年度は電線です。
減るほうが正しいことは、電気設備の技術基準の解釈に表として載っています。
電気設備の技術基準の解釈 第146条(低圧配線に使用する電線)
「絶縁電線を、合成樹脂管、金属管、金属可とう電線管又は金属線ぴに収めて使用する場合は、イの規定により計算した値に、更に146-4表に規定する電流減少係数を乗じた値であること。」
計算した値に係数を乗じる、という書き方です。その146-4表が、電線数ごとの係数を並べています。
| 同一管内の電線数 | 電流減少係数 |
|---|---|
| 3以下 | 0.70 |
| 4 | 0.63 |
| 5又は6 | 0.56 |
| 7以上15以下 | 0.49 |
| 16以上40以下 | 0.43 |
| 41以上60以下 | 0.39 |
| 61以上 | 0.34 |
電線数が増えるほど、係数は小さくなります。3以下で0.70、61以上で0.34です。乗じる係数が小さくなるということは、許容電流が減るということです。
令和6年度の選択肢1は、これを増加すると書いています。
電気設備の用語はD種接地工事の接地抵抗値はいくつか?電気設備の読み分けで扱っています。
同一電線管に多数の電線を収納すると、1本あたりの許容電流はどうなるか。
減ります。令和4年度の1級 問題A No.12は、増加するとした記述を適当でないものとして出しており、公表正答はこの選択肢1です。令和6年度も同じ内容が公表正答になっています。
電気設備の技術基準の解釈は、電線管に収める場合の許容電流をどう定めているか。
計算した値に、146-4表に規定する電流減少係数を乗じた値であること、と定めています。第146条にある書き方です。
同一管内の電線数が3以下のときと61以上のときで、電流減少係数はいくつか。
3以下で0.70、61以上で0.34です。電気設備の技術基準の解釈の146-4表に、電線数の区分ごとに定められています。
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許容電流は電線の種類や周囲の温度によっても変わります。実際の設計では条件ごとの確認が必要です。
この問で問われた語を、年度をまたいで整理しています。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年8月