令和6年度 1級管工事施工管理技術検定 第一次検定 問題A【No.13】は、鉄筋コンクリート造の建築物の梁貫通孔に関する問題です。4つの記述のうち、適当でないものを1つ選びます。
誤りは選択肢1です。梁の上下の主筋の量を増やさなければならない、とされています。
ほかの3つのうち2つは、過去問が数値をそのまま出しています。令和2年度の1級 問題A No.13は、梁貫通孔の径の大きさは梁せいの3分の1以下とする、という記述を正しい側に置いています。
中心間隔のほうは、数値を変えて誤りにされたことがあります。同じ令和2年度は、大きさの異なる梁貫通孔の中心間隔を径の平均値の2倍以上とした記述を、適当でないものとして出しています。
※ このページに問題文そのものは載せていません。一般財団法人 全国建設研修センターの試験問題および正答肢のページには、2026年8月時点で令和7年度と令和8年度が掲載されています。
正解:選択肢1
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ×(適当でない) | 主筋の量を増やすという記述です。この年度の正答肢によります |
| 2 | ○(適当) | 径は梁せいの3分の1以下です。令和2年度が同じ文で正しい肢に置いています |
| 3 | ○(適当) | 中心間隔は3倍以上です。令和2年度は2倍以上とした記述を誤りにしています |
| 4 | ○(適当) | せん断力の小さい部分に設けます。同じくこの年度の正答肢によります |
まず、数値が確かめられる2つから見ます。径の大きさは、過去問の正しい肢にそのまま書かれています。
令和2年度 1級管工事施工管理技術検定 学科試験 問題A【No.13】の正しい肢(選択肢3)と公表正答(選択肢4)
「梁貫通孔の径の大きさは、梁せいの3分の1以下とする。」(正しい肢)
「2つの大きさの異なる梁貫通孔の中心間隔は、梁貫通孔の径の平均値の2倍以上とする。」(この記述が、適当でないものとして出されています)
径は3分の1以下、中心間隔は2倍では足りません。令和6年度の選択肢2は3分の1以下でそのまま同じ、選択肢3は3倍以上に直した形です。
この2つは、別の年度でも数値を入れ替えて出されています。
令和5年度 1級管工事施工管理技術検定 第一次検定 問題A【No.14】の正しい肢(選択肢1)と公表正答(選択肢2)
「同じ大きさの二つの梁貫通孔の中心間隔は、梁貫通孔の径の3倍以上とする。」(正しい肢)
「梁貫通孔の径の大きさは、梁せいの2分の1以下とする。」(この記述が、適当でないものとして出されています)
2分の1では大きすぎます。令和5年度は径のほうを2分の1にして誤りにし、令和2年度は中心間隔のほうを2倍にして誤りにしています。
過去問で確かめられる数値をまとめると、次のようになります。
| 何について | 正しい数値 | 出どころ |
|---|---|---|
| 梁貫通孔の径の大きさ | 梁せいの3分の1以下 | 令和2年度の正しい肢。令和5年度が2分の1を誤りにしています |
| 同じ大きさの2つの中心間隔 | 径の3倍以上 | 令和5年度の正しい肢 |
| 大きさの異なる場合の中心間隔 | 径の平均値の3倍以上 | 令和2年度が2倍を誤りにしています |
同じ大きさなら径の3倍以上、大きさが違うなら平均値の3倍以上です。どちらも3倍で、変わるのは何の3倍かというところだけです。
残る選択肢1と選択肢4について、本記事では過去問に同じ記述を見つけられませんでした。選択肢1が適当でないという判定は、令和6年度の正答肢が(1)であることによります。
梁貫通孔の数値は梁貫通孔の径は梁せいの何分の1か?鉄筋コンクリート造の読み分けで扱っています。
梁貫通孔の径の大きさは、梁せいのどれだけ以下とするか。
3分の1以下です。令和2年度の1級 問題A No.13の選択肢3が、正しい肢としてこの内容を出しています。令和5年度の同No.14は、これを2分の1以下とした記述を適当でないものとして出しており、公表正答はその選択肢2です。
大きさの異なる梁貫通孔が並ぶ場合、中心間隔はどれだけ以上とするか。
径の平均値の3倍以上です。令和2年度の1級 問題A No.13は、これを平均値の2倍以上とした記述を適当でないものとして出しており、公表正答はその選択肢4です。
同じ大きさの2つの梁貫通孔の中心間隔は、どれだけ以上とするか。
径の3倍以上です。令和5年度の1級 問題A No.14の選択肢1が、正しい肢としてこの内容を出しています。大きさが異なる場合は、径の平均値の3倍以上となります。
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梁貫通孔の扱いは、梁の設計や補強の方法によって変わります。実際の施工では構造設計者への確認が必要です。
この問で問われた語を、年度をまたいで整理しています。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年8月