令和6年度 地質調査技士 現場技術・管理部門 No.66を解説、電気検層の利用方法
令和6年度 地質調査技士資格検定試験 現場技術・管理部門 No.66は、電気検層の利用方法に関する問題です。この問題では、4つの記述のうち最も不適当なものを1つ選びます。
この問題のポイント
電気検層は、ボーリング孔の中で比抵抗(電気の通しにくさ)を深さ方向に連続して測る検層です。地層によって比抵抗が違うので、地層の様子を読み取れます。
使いみちは、地層の区分や対比、帯水層(地下水を含む層)の検出、亀裂帯や粘土化帯などの弱層の判定です。
引っかけの核心は1点、電気検層は帯水層を判定できるという点です。帯水層は水を多く含んで比抵抗が下がるので分かります。判定できないとする記述は誤りです。
※ 問題文そのものは、一般社団法人 全国地質調査業協会連合会(全地連)が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢2(最も不適当な記述)
各選択肢の正誤
| 選択肢 | 電気検層の利用とする記述 | 正誤 |
|---|---|---|
| 1 | 地層の区分や地層の対比に使える | ○(正しい) |
| 2 | 帯水層の判定はできない | ×(誤り) 比抵抗の低下で帯水層を検出・判定できる |
| 3 | コアが採れなかった区間の地層を推定できる | ○(正しい) |
| 4 | 亀裂帯・粘土化帯などの弱層を判定できる | ○(正しい) |
選択肢1・3・4は、電気検層の利用として正しい記述です。選択肢2が、帯水層の判定を「できない」とした誤りの記述です。
選択肢2のポイント(ここが誤り)
電気検層は、孔内の比抵抗を連続して測り、地盤の様子を推定します。地層の対比や、コアが採れなかった区間の地層推定にも使えます。
帯水層は地下水を多く含むので比抵抗が下がります。だから電気検層で帯水層を検出・判定できます。「帯水層の判定はできない」とした選択肢2は誤りです。
ほかの選択肢が正しい理由も押さえます。
地層ごとに比抵抗が違うので、地層の区分や対比に使えます(選択肢1)。
コアが採れなかった区間でも、比抵抗の変化から地層を推定できます(選択肢3)。
亀裂帯や粘土化帯は比抵抗が変わるので、弱層の判定に使えます(選択肢4)。
選択肢2が、電気検層の記述として最も不適当です。電気検層=孔内の比抵抗で地層対比・帯水層の検出・弱層判定ができると押さえます。
覚え方
- 電気検層=孔内の比抵抗で地層の対比・帯水層の検出・弱層(亀裂帯・粘土化帯)の判定ができる
- 帯水層は水が多く比抵抗が下がる→判定できる(「できない」は引っかけ)
- コアが採れなかった区間の地層推定にも使える
- 電気検層=孔内で深さ方向/電気探査=地表から面的に、と区別する
理解度チェック
問題:電気検層では、帯水層の判定はできない。
〇か×か。
答えを見る
答え:×
帯水層は地下水を多く含み比抵抗が下がるので、電気検層で検出・判定できます。
問題:電気検層は、コアが採れなかった区間の地層推定にも使える。
〇か×か。
答えを見る
答え:〇
孔内の比抵抗の変化から、コアがない区間でも地層を推定できます。
出典・参考資料
- 一般社団法人 全国地質調査業協会連合会(全地連)「令和6年度 地質調査技士資格検定試験 現場技術・管理部門 試験問題」
- 電気検層(孔内の比抵抗による地層対比・帯水層検出・弱層判定)に関する技術資料
※ 検層の利用方法は、地盤工学会の基準や物理検層の資料で確認してください。
※ この記事の確認日:2026年7月