令和6年度 地質調査技士 現場技術・管理部門 No.67を解説、物理探査手法と適用対象
令和6年度 地質調査技士資格検定試験 現場技術・管理部門 No.67は、物理探査手法と適用対象の組合せに関する問題です。この問題では、組合せのうち最も適当なものを1つ選びます。
この問題のポイント
物理探査は、地盤の性質(電気・磁気・波の伝わり方など)を測って地下を調べます。何を測るかで、向いている調査対象が変わります。
電気探査は比抵抗を測るので、地下水の調査に向きます。磁気探査は磁気を測るので、不発弾や埋設鉄管など磁性体をさがすのに向きます。
引っかけの核心は1点、電気探査=地下水調査が正しい組合せという点です。ほかは探査手法と対象がずれています。
※ 問題文そのものは、一般社団法人 全国地質調査業協会連合会(全地連)が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢1(最も適当な組合せ)
各選択肢の正誤
| 選択肢 | 探査手法と適用対象の組合せ | 正誤 |
|---|---|---|
| 1 | 電気探査 = 地下水調査 | ○(正しい) |
| 2 | 弾性波探査 = 不発弾調査 | ×(誤り) 弾性波探査は地盤・岩盤の構造。不発弾は磁気探査 |
| 3 | 音波探査 = 地盤種別判定 | ×(誤り) 音波探査は海上・水底の地質 |
| 4 | 磁気探査 = 空洞調査 | ×(誤り) 磁気探査は不発弾など磁性体。空洞は電磁波レーダ |
選択肢2・3・4は、探査手法と適用対象がずれています。選択肢1の「電気探査=地下水調査」が正しい組合せです。
選択肢1のポイント(ここが正しい)
電気探査は、地盤の比抵抗(電気の通しにくさ)を測ります。地下水を含む層は水のために比抵抗が下がるので、地下水の調査に向きます。地すべりや断層など地質構造の推定にも使われます。選択肢1は正しい組合せです。
ほかの選択肢が誤りの理由も押さえます。
弾性波探査は、波の速さから地盤・岩盤の構造や固さを調べます。不発弾さがしではありません(選択肢2)。不発弾など磁性体は磁気探査で調べます。
音波探査は、水中で音波を使い海底・水底の地質を調べます。地盤の種別判定ではありません(選択肢3)。
磁気探査は、磁気の乱れから不発弾や埋設鉄管など磁性体をさがします。空洞の調査ではありません(選択肢4)。空洞は電磁波レーダ(地中レーダ)で調べます。
選択肢1が、探査手法と適用対象の組合せとして最も適当です。電気探査=地下水、磁気探査=磁性体(不発弾)、空洞=電磁波レーダと押さえます。
覚え方
- 電気探査=地下水・地すべり/磁気探査=不発弾・埋設鉄管(磁性体)/弾性波探査=地盤・岩盤の構造/電磁波レーダ=空洞・埋設物
- 「磁気探査=空洞」は引っかけ(空洞は電磁波レーダ)
- 「弾性波探査=不発弾」も引っかけ(不発弾は磁気探査)
- 何を測るか(電気・磁気・波)で向いている対象が決まる
理解度チェック
問題:磁気探査は、地下の空洞を調べるのに最も適した物理探査である。
〇か×か。
答えを見る
答え:×
磁気探査は不発弾や埋設鉄管など磁性体をさがす探査です。空洞は電磁波レーダ(地中レーダ)で調べます。
問題:電気探査は、地下水の調査に用いられる。
〇か×か。
答えを見る
答え:〇
地下水を含む層は比抵抗が下がるので、電気探査で地下水を調べられます。地すべりや地質構造の推定にも使われます。
出典・参考資料
- 一般社団法人 全国地質調査業協会連合会(全地連)「令和6年度 地質調査技士資格検定試験 現場技術・管理部門 試験問題」
- 物理探査(電気探査・磁気探査・弾性波探査・地中レーダ)の適用対象に関する技術資料
※ 各探査の適用は、物理探査学会・地盤工学会などの資料で確認してください。
※ この記事の確認日:2026年7月