地質調査技士 独学ノート

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令和4年度 地質調査技士 現場調査部門 No.30を解説、工事用ボーリングの目的

令和4年度 地質調査技士資格検定試験 現場調査部門 No.30は、工事用ボーリングの種類と目的に関する問題です。この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを1つ選びます。

この問題のポイント

工事用ボーリングは、地質を調べる調査ボーリングと違い、地盤改良や地下水排除などの工事のために掘ります。

グラウト・アンカー・集水・排水と種類があり、それぞれ目的が違います。

仕組みより、どの種類が何のためのボーリングかが分かれ目になります。

引っかけの核心は1点、グラウトボーリングの目的です。止水・地盤改良が目的で、「軟弱地盤の液状化防止が目的」と限定するのは適当ではありません。

※ 問題文そのものは、一般社団法人 全国地質調査業協会連合会(全地連)が公開している公式サイトで確認できます。

正解:選択肢1(最も不適当な記述)

各選択肢の正誤

選択肢記述の要旨正誤
1グラウトボーリングは軟弱地盤の液状化防止が目的×(誤り)
正答。目的は止水・地盤改良
2アンカーボーリングは地すべり防止・法面補強に用いる○(正しい)
3排水ボーリングは集水井などからの排水に用いる○(正しい)
4集水ボーリングは地下水貯留層へ向けて掘削する○(正しい)

選択肢1が、グラウトボーリングの目的を「軟弱地盤の液状化防止」とした点で誤りです。グラウトボーリングは固化材を注入する孔を掘るもので、目的は止水・地盤改良です。

選択肢1のポイント(ここが誤り)

グラウトボーリングは、地盤や岩盤の割れ目にセメントなどの固化材を注入するための孔を掘るボーリングです。注入によって水みちをふさぐ止水や、ゆるい地盤を固める地盤改良を行います。

これに対し、選択肢1は目的を「軟弱地盤の液状化防止」と限定しています。

固化材の注入は地盤を固める手段ではありますが、グラウトボーリングの目的を液状化防止と決めつけるのは適当ではありません。

主目的は止水・地盤改良です。

選択肢1が最も不適当な記述です。グラウトは固める(止水・改良)、アンカーは留める(地すべり防止)、集水・排水は水を抜く、と目的で分けて押さえます。

覚え方

  • グラウトは固める(止水・地盤改良)、アンカーは留める、集水・排水は水を抜く
  • グラウトボーリングの目的を「液状化防止」と限定するのは誤り
  • 集水ボーリング(横ボーリング工)は地下水を抜くため、やや上向きに掘る
  • アンカーボーリングはグラウンドアンカーを設置(地すべり防止・法面補強)

理解度チェック

問題:グラウトボーリングは、軟弱地盤の液状化防止を目的として掘るボーリングである。

〇か×か。

答えを見る

答え:×

グラウトボーリングは固化材を注入する孔を掘るもので、目的は止水・地盤改良です。

問題:アンカーボーリングは、グラウンドアンカーを設置して地すべりの防止や法面の補強に用いる。

〇か×か。

答えを見る

答え:

アンカーボーリングはグラウンドアンカーを設置するための孔で、地すべり防止・法面補強に用います。

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出典・参考資料

  • 一般社団法人 全国地質調査業協会連合会(全地連)「令和4年度 地質調査技士資格検定試験 現場調査部門 試験問題」
  • 地すべり対策の工事用ボーリング(グラウト=止水・地盤改良/アンカー=地すべり防止/集水・排水=地下水排除)の一般知識

※ 目的・手順は標準的な内容で、最新の基準・テキストで確認してください。

地質調査技士 独学ノート 編集部

この記事を書いた人

地質調査技士 独学ノート 編集部

地質調査技士検定で過去に問われた用語・数値・調査手順を、地盤工学会の基準やJIS・国土交通省・環境省などの一次資料と、全地連の公式過去問に照らして整理しています。

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