令和4年度 地質調査技士 現場調査部門 No.10を解説、主な火山現象(液状化は含まない)
令和4年度 地質調査技士資格検定試験 現場調査部門 No.10は、災害の要因となる主な火山現象に関する問題です。この問題では、4つの記述のうち最も不適当なものを1つ選びます。
この問題のポイント
気象庁は、火山災害の要因となる主な火山現象として、大きな噴石・火砕流・融雪型火山泥流・溶岩流・小さな噴石や火山灰・火山ガスなどを挙げています。
選択肢には、この並びに入るものと入らないものが混ざっています。
引っかけの核心は1点、液状化は地震で起きる地盤の現象であって火山現象ではないという点です。
※ 問題文そのものは、一般社団法人 全国地質調査業協会連合会(全地連)が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢3(最も不適当な記述)
各選択肢の正誤
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ○(正しい) | 大きな噴石は、火口から飛ばされる岩塊。気象庁の主な火山現象に挙がる |
| 2 | ○(正しい) | 融雪型火山泥流は、噴火の熱で雪や氷が溶けて土砂と流れ下る現象。主な火山現象に挙がる |
| 3 | ×(誤り) 正答 | 液状化は地震で起きる地盤の現象。火山現象には含まれない |
| 4 | ○(正しい) | 火山ガスは、火口や噴気孔から出る有毒な気体。主な火山現象に挙がる |
選択肢1・2・4は、いずれも気象庁が示す主な火山現象です。選択肢3だけが、火山とは別の原因で起きる現象です。
選択肢3のポイント(ここが誤り)
液状化は、ゆるく積もった砂の地盤が地震の揺れを受けて、水に浮いたような状態になる現象です。
起こす力は地震の揺れであって、噴火ではありません。
火山の近くで起きることはありますが、それは地盤が砂で地震が来たからで、火山活動が原因ではありません。
気象庁が挙げる主な火山現象は、噴火にともなって出てくるものです。
大きな噴石は火口から飛び、融雪型火山泥流は噴火の熱が雪を溶かして起き、火山ガスは火口から出ます。
どれも噴火が引き金です。
この設問は、火山現象の並びに地盤の現象を1つ紛れ込ませています。
選択肢3が、主な火山現象として最も不適当です。
覚え方
- 気象庁の主な火山現象=大きな噴石・火砕流・融雪型火山泥流・溶岩流・火山灰・火山ガス
- 液状化は地震の現象=火山現象ではない(この設問の引っかけ)
- 崩壊・がけ崩れ・地すべりも火山現象ではない(令和6年度 No.10 の引っかけ)
- 火山現象かどうかは噴火が引き金かで切り分ける
理解度チェック
問題:液状化は、災害の要因となる主な火山現象の一つである。
〇か×か。
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答え:×
液状化はゆるい砂の地盤が地震の揺れで起こす現象です。噴火が引き金ではないので、火山現象には含まれません。
問題:融雪型火山泥流は、噴火の熱で雪や氷が溶け、土砂とともに流れ下る火山現象である。
〇か×か。
答えを見る
答え:〇
気象庁が示す主な火山現象の一つです。噴火が引き金になっています。
出典・参考資料
- 気象庁「火山災害」(災害の要因となる主な火山現象=大きな噴石・火砕流・融雪型火山泥流・溶岩流・小さな噴石や火山灰・火山ガス)。
- 一般社団法人 全国地質調査業協会連合会(全地連)「令和4年度(第56回)地質調査技士資格検定試験 現場調査部門 試験問題」。
※ 出題番号・正答は全地連が公開する資料で確認しています。
※ この記事の確認日:2026年7月