編集部
「警告」と「危険」、どっちが重いか迷いますよね。重大なほうが「危険」、低いほうが「警告」です。GHSはラベルとSDSで危険有害性を伝える仕組み。絵表示は9種類、SDSは16項目です。
この記事の要点
GHSは、化学品の危険有害性を物理化学的危険性・健康有害性・環境有害性の3つで分類し、ラベルとSDS(安全データシート)で伝える仕組みです。
注意喚起語は「危険」(重大)と「警告」(それより低い)の2種類。絵表示は9種類(赤枠)、SDSは「その他の情報」を含む16項目で順序を変えません。
GHSは、労働衛生一般で毎年のように問われます(化学品の分類および表示に関する世界調和システム)。
分類の3クラス・ラベルとSDS・注意喚起語・絵表示・SDSの項目数が問われます。化学物質管理者は化学物質管理者を参照してください。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 危険有害性クラス | 物理化学的危険性・健康有害性・環境有害性の3つ。分類基準に従って危険有害性区分に分ける |
| 危険有害性区分 | 区分の数はクラスによって異なる(一律に区分1〜4の4つではない) |
| 情報伝達 | ラベルとSDS(安全データシート) |
混同しやすいところ
「危険」 と 「警告」
重大な危険有害性が「危険」、それより低いものが「警告」です。逆にするのは誤りです。
危険有害性区分の数
区分の数はクラスによって異なります。「一律に区分1〜4の4つ」とするのは誤りです。
ラベル と SDS
ラベルは容器等に表示、SDSは詳しい情報を伝える文書です。SDSは「その他の情報」を含む16項目で順序を変えません。
GHSは、労働衛生一般の問2あたりで毎年(令和5年8月〜令和8年2月)「誤っている記述」を選ばせる形で出ます。
| 年度 | 問 | 誤りとされた記述 |
|---|---|---|
| 令和8年2月 | 問2 | 各危険有害性クラスには区分1〜4の4つの区分がある(区分の数はクラスにより異なる)。 |
| 令和5年8月 | 問2 | 重大な危険有害性には「警告」、低いものには「危険」を用いる(実際は逆)。 |
引っかけは次の型に整理できます。
GHSは物理化学的危険性・健康有害性・環境有害性の3クラス。注意喚起語は重大=「危険」、低い=「警告」。絵表示9種類(赤枠)、SDS16項目。「危険」と「警告」を逆にする・区分を一律4つとするのが定番の引っかけです。
問題:GHSのラベルの注意喚起語では、重大な危険有害性がある場合には「警告」を、それより重大性の低い場合には「危険」を用いる。
〇か×か。
答え:×
重大なほうが「危険」、低いほうが「警告」です。逆です(令和5年8月 労働衛生一般 問2)。
問題:GHSの各危険有害性クラスには、必ず区分1から区分4までの4つの危険有害性区分がある。
〇か×か。
答え:×
区分の数はクラスによって異なります。一律に4つではありません(令和8年2月 労働衛生一般 問2)。
問題:SDS(安全データシート)に記載すべき事項は「その他の情報」を含む16項目で、項目の順序を変えてはならない。
〇か×か。
答え:〇
SDSは16項目で、番号・項目名・順序を変えてはいけません(令和5年8月ほか 労働衛生一般 問2の論点)。
GHSは、化学品の危険有害性を物理化学的危険性・健康有害性・環境有害性の3クラスで分類し、ラベルとSDSで伝える仕組みです。
注意喚起語は重大なほうが「危険」、低いほうが「警告」。絵表示は9種類(赤枠)、SDSは16項目で順序固定です。
引っかけは、「危険」と「警告」を逆にする・区分の数を一律4つとする、です。
参考資料
※ 最終更新:2026年6月
編集部メモ
GHSの要点は、「危険>警告」「絵表示9・SDS16」「区分の数はクラスで違う」です。化学物質の自律的管理(リスクアセスメント・化学物質管理者)ともつながり、リスクアセスメント・化学物質管理者と関連します。