管工事施工管理技士 独学ガイド

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ZD運動は監視を徹底する運動か?安全活動の用語の読み分け

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安全活動の用語が似ていて区別できません。

どれももっともらしく読めてしまいます。

この記事の要点

ZD運動をマニュアル化と監視の徹底と書いた肢は、2年度とも誤りになりました。

その一文は令和2年度と平成30年度でまったく同じです。

安全施工サイクルは安全朝礼から終業時確認までのサイクルと出題されています。

1級の問題Bでは【No.7】が安全管理の枠になる年が続いています。

3年度の肢を並べます。

ZD運動と安全活動の用語の出題を並べた図。左は誤りとして出されたZD運動の説明で、ZDゼロ・ディフェクト運動とは作業方法のマニュアル化と作業員に対する監視を徹底することにより労働災害ゼロを目指す運動であるという一文が、令和2年度の1級管工事施工管理技術検定 学科試験 問題B No.7の肢3で公表正答3、平成30年度の同No.7の肢1で公表正答1として、2年度とも誤りになったこと。その下に令和2年度の正しい肢である安全施工サイクルが、安全朝礼から始まり安全ミーティング、安全巡回、安全工程打合せ、後片付け、終業時確認までの作業日ごとのサイクルであること、平成28年度は日常活動サイクルと書かれて正しい肢だったこと。右は平成30年度の正しい肢で、指差呼称は対象を指で差し声に出して確認する行動で意識のレベルを上げて緊張感と集中力を高める効果をねらった行為、4S活動は整理・整頓・清掃・清潔のことで安全で健康な職場づくりと生産性の向上を目指す活動、不安全行動は手間や労力や時間やコストを省くことを優先し安全を阻害する可能性のある行動を意図的に行う行為。下はZDの誤りがどこにあるかで、正しい肢はどれも働く側が自分で行う活動として書かれているのに、ZDの説明だけが管理する側が監視する話に置き換えられていること。
左がZD運動と安全施工サイクル、右が平成30年度の正しい肢。下が誤りの在りか。

ZD運動はどう説明されると誤りになるのか

マニュアル化と監視の徹底と書くと誤りです。

令和2年度 1級 学科試験 問題B【No.7】(3)/平成30年度 同【No.7】(1)(いずれも誤りの肢)

ZD(ゼロ・ディフェクト)運動とは、作業方法のマニュアル化と作業員に対する監視を徹底することにより、労働災害ゼロを目指す運動である。

令和2年度の公表正答は(3)、平成30年度は(1)です。同じ一文が2年度とも正答になりました。

末尾は正しく書かれています。労働災害ゼロを目指すという目的の部分は残されています。

正しい肢はどんな書かれ方をしているのか

働く側が自分で行う活動として書かれています。

平成30年度 問題B【No.7】(3)(4)(いずれも正しい肢)

指差呼称とは、対象を指で差し、声に出して確認する行動のことをいい、意識のレベルを上げて緊張感、集中力を高める効果をねらった行為である。

4S活動とは、整理、整頓、清掃、清潔のことをいい、安全で健康な職場づくりと生産性の向上を目指す活動である。

主語が作業者の側にあります。指で差し、声に出して確認するのは本人です。

ZDの説明だけが向きが違います。監視を徹底するのは管理する側の動作です。

用語 出題での説明 扱い
ZD運動 マニュアル化と監視の徹底 誤り(R2・H30)
安全施工サイクル 安全朝礼から終業時確認まで 正しい肢
指差呼称 指で差し、声に出して確認する 正しい肢
4S活動 整理、整頓、清掃、清潔 正しい肢

まちがえやすいポイント

ZD運動の説明は、それ自体が現場の対策として筋が通って読めます。

同じ一文が2年度とも誤りとして出ているので、文章の自然さでは切れません。正しい肢が全部「働く側の行動」で書かれていることと比べます。

目的の部分は共通しています。労働災害ゼロという結びは残されたままです。

安全施工サイクルは何から始まるのか

安全朝礼です。

令和2年度 問題B【No.7】(4)(正しい肢)

安全施工サイクルとは、安全朝礼から始まり、安全ミーティング、安全巡回、安全工程打合せ、後片付け、終業時確認までの作業日ごとの安全活動サイクルのことである。

平成28年度 1級 学科試験 問題B【No.7】(3)(正しい肢)

安全施工サイクルとは、安全朝礼から始まり、安全ミーティング、安全巡回、工程打合せ、片付けまでの日常活動サイクルのことである。

始まりは2年度とも同じです。安全朝礼から始まりという書き出しになります。

結びの語だけ変わっています。作業日ごとの安全活動サイクル日常活動サイクルで、どちらも正しい肢です。

平成28年度は何が誤りだったのか

安全衛生責任者の職務です。

平成28年度 問題B【No.7】(1)(誤りの肢)

安全衛生責任者は、関係請負人が行う労働者の安全のための教育に対する指導及び援助を行う措置を講じなければならない。

平成28年度の公表正答は(1)です。安全衛生責任者の職務としては誤りと確定します。

安全管理の体制は別に扱っています。安全衛生管理体制安全管理の用語の読み分けを見てください。

理解度チェック

Q.

「ZD運動とは、マニュアル化と監視を徹底することで労働災害ゼロを目指す運動」は正しいか。

誤りです。令和2年度と平成30年度の公表正答が、いずれもこの肢でした。

Q.

安全施工サイクルは何から始まると出題されたか。

安全朝礼です。以降は安全ミーティング、安全巡回、安全工程打合せ、後片付け、終業時確認と続きます。

Q.

指差呼称はどんな効果をねらった行為と出題されたか。

意識のレベルを上げて、緊張感、集中力を高める効果です。

Q.

4S活動の4つを答えよ。

整理、整頓、清掃、清潔です。

Q.

平成28年度の同じ枠では何が誤りの肢だったか。

安全衛生責任者が、関係請負人の安全教育に対する指導及び援助を行うとした肢です。

まとめ

  • ZD運動を監視の徹底と書いた肢は誤り。
  • 令和2年度は(3)、平成30年度は(1)が公表正答。
  • 同じ一文が2年度とも出題された。
  • 安全施工サイクルは安全朝礼から始まる。
  • 結びは作業日ごと、または日常の活動サイクル。
  • 指差呼称は緊張感と集中力を高める行為。
  • 4S活動は整理、整頓、清掃、清潔

出題の言い回しは年度によって変わります。個別の判断は最新の試験問題と公表正答を確認してください。

あわせて読む

この科目の過去問はどこにあるか

級ごとに分けています。1級 施工管理法2級 施工管理法を見てください。

参考資料

  • 1級管工事施工管理技術検定 学科試験 問題B【No.7】(平成28年度・平成30年度・令和2年度)及び各年度の公表正答肢(一般財団法人全国建設研修センター。試験問題/正答肢のページ)。公表正答は平成28年度が(1)、平成30年度が(1)、令和2年度が(3)です。
  • ※ ZD運動の正しい定義を示す記述は、いずれの問題文にもありません。誤りとして出題された事実だけを記載しています。
  • ※ 安全衛生責任者の職務については、平成28年度の肢が誤りとされた事実だけを記載しています。正しい職務の内容には踏み込んでいません。
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この記事を書いた人

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管工事施工管理技士の用語・過去問を、法令や公的な基準など一次資料にあたって整理しています。

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管工事施工管理技士の用語・条文・数値を、公表された過去問と一次資料にあたって整理しています。

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