管工事施工管理技士 独学ガイド

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塗装ができない条件とは?気温5℃以下・湿度85%以上と防錆

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塗装できない条件に数字が2つ出てきて、向きが混ざります。

防錆の方法も名前が多く、どれがどの規格か分かりません。

この記事の要点

気温が5℃以下、湿度が85%以上の場合は原則として塗装を行ってはなりません。

外部の塗装は降雨のおそれのある場合及び強風時も同じ扱いです。

エポキシ樹脂ライニングの加熱硬化は100℃以上で4時間以上、タンク内面の皮膜厚さは0.4mm以上です。

気温は5℃以下、湿度は85%以上で止まります。

塗装と防錆の決まりを並べます。

塗装を行ってはならない条件と防錆の要件を並べた図。公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)第2編第3章第2節「塗装及び防錆工事」により、塗装場所の気温が5度以下、湿度が85パーセント以上、換気が十分でなく結露する等、塗料の乾燥に不適当な場合は原則として塗装を行ってはならない。外部の塗装は降雨のおそれのある場合及び強風時には原則として行ってはならない。検査を要するものの塗装は当該部分の検査の終了後に施工する。工場塗装を行ったもので工事現場搬入後に損傷した箇所は直ちに補修する。仕上げの色合いは見本帳又は見本塗り板を監督職員に提出し承諾を受ける。塗料をふき取った布、塗料の付着した布片等は自然発火を起こすおそれがあるので作業終了後速やかに処置する。換気に注意して溶剤による中毒を起こさないようにする。防錆前処理は除錆度の評価Sa 2 1/2以上のブラスト仕上げの前処理を行う。エポキシ樹脂ライニングは防錆前処理を行った後に施し、加熱硬化による乾燥を行う場合の温度及び時間は100度以上で4時間以上、タンク内面に施す皮膜厚さは0.4ミリ以上。めっきは溶融亜鉛めっきがJIS H 8641、電気亜鉛めっきがJIS H 8610の2級、溶融アルミニウムめっきがJIS H 8642の2種、有機質亜鉛末塗料がJIS K 5553による。
数字の向きが逆になる。※仕様書の要件を並べた図。

塗装を行ってはならないのはどんなときか

4つの条件が挙げられています。

公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)第2編3.2.1.1(1)(ケ)

(a) 塗装場所の気温が5℃以下、湿度が85%以上、換気が十分でなく結露する等、塗料の乾燥に不適当な場合は、原則として、塗装を行ってはならない。

(b) 外部の塗装は、降雨のおそれのある場合及び強風時には、原則として、行ってはならない。

(c) 塗装を行う場所は、換気に注意して、溶剤による中毒を起こさないようにする。

(d) 火気に注意し、爆発、火災等の事故を起こさないようにする。また、塗料をふき取った布、塗料の付着した布片等は、自然発火を起こすおそれがあるので、作業終了後速やかに処置する。

気温と湿度で向きが逆になります。気温は5℃以下、湿度は85%以上で止まります。

外部にはもう2つ加わります。降雨のおそれのある場合及び強風時です。

まちがえやすいポイント

ここでも「原則として」が使われています。

仕様書は「原則として」を、受注者等が遵守すべきことだが、あらかじめ承諾を受けた場合又はただし書のある場合は他の手段によることができる、と定義しています。

数字の向きも押さえておきます。気温は低い側で止まり、湿度は高い側で止まります

用語の定義は用語の定義(承諾・指示・協議)で扱っています。

塗装の順序で決まっていることは

検査との前後が示されています。

公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)第2編3.2.1.1(1)(ウ)(エ)(カ)(キ)

(ウ) 塗料は、原則として、調合された塗料をそのまま使用する。ただし、素地面の粗密、吸収性の大小、気温の高低等に応じて、塗装に適する粘度に調節することができる。

(エ) 仕上げの色合いは、見本帳又は見本塗り板を監督職員に提出し、承諾を受ける。

(カ) 工場塗装を行ったもので、工事現場搬入後に損傷した箇所は直ちに補修する。

(キ) 検査を要するものの塗装は、当該部分の検査の終了後に施工する。やむを得ず検査前に塗装を必要とするときは、事前に監督職員の承諾を受ける。

塗るのは後です。検査の終了後に施工します。

色は自分で決められません。見本帳又は見本塗り板を提出して承諾を受けます。

さび止め塗料はどう分かれるのか

塗る面で分かれます。

塗装箇所 さび止め塗料
亜鉛めっき以外の鉄面 JIS K 5621 一般用さび止めペイント(2種・4種)
JASS 18 M-111 水系さび止めペイント
JIS K 5674 鉛・クロムフリーさび止めペイント(1種・2種)
亜鉛めっき面 JPMS 28 一液形変性エポキシ樹脂さび止めペイント
JASS 18 M-109 変性エポキシ樹脂プライマー

使える場所にも条件が付きます。JIS K 5621とJASS 18 M-111は屋内のみと注記されています。

合成樹脂調合ペイントも決まっています。特記がなければJIS K 5516の1種です。

エポキシ樹脂ライニングの条件は

温度と時間と厚さが示されています。

公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)第2編3.2.2.2(1)/3.2.2.3(1)(2)(3)(4)

3.2.2.2(1) 防錆処理(中略)を施す金属面は、(中略)除錆度の評価Sa 2 1/2(中略)以上のブラスト仕上げの前処理を行う。ただし、有機質亜鉛末塗料による場合は除く。

3.2.2.3(1) 飲料用の機器等の場合は、硬化した皮膜は、「食品、添加物等の規格基準」に規定する試験に適合するものとする。

(2) ライニングは、防錆前処理を行った後に施し、乾燥方法は加熱硬化又は常温硬化により、完全に硬化させる。

(3) 加熱硬化による乾燥を行う場合の温度及び時間は、100℃以上で4時間以上とする。

(4) タンク内面に施す皮膜厚さは、0.4mm以上とする。

加熱硬化は100℃以上で4時間以上です。どちらも「以上」で書かれています。

厚さも決められています。タンク内面は0.4mm以上です。

タンクの決まりは膨張タンクと熱交換器で扱っています。

めっきはどの規格によるのか

4つの方法が並んでいます。

方法 規格
溶融亜鉛めっき JIS H 8641(種類は各編による)
電気亜鉛めっき JIS H 8610の2級。クロメートフリー処理を施す
溶融アルミニウムめっき JIS H 8642の2種
有機質亜鉛末塗料 JIS K 5553 厚膜形ジンクリッチペイント

電気亜鉛めっきには使う場所の条件が付きます。屋内に使用する鋼材の防錆処理に適用されます。

前処理の除外もあります。有機質亜鉛末塗料による場合は、ブラスト仕上げの前処理が除かれます。

理解度チェック

Q.

塗装を行ってはならない気温と湿度は。

気温が5℃以下、湿度が85%以上の場合です。

Q.

外部の塗装を行ってはならないのはどんなときか。

降雨のおそれのある場合及び強風時です。

Q.

検査を要するものの塗装はいつ行うか。

当該部分の検査の終了後です。やむを得ず検査前に行うときは事前に承諾を受けます。

Q.

エポキシ樹脂ライニングの加熱硬化の条件は。

100℃以上で4時間以上です。タンク内面の皮膜厚さは0.4mm以上とします。

Q.

電気亜鉛めっきはどこに使うか。

屋内に使用する鋼材の防錆処理です。JIS H 8610の2級でクロメートフリー処理を施します。

まとめ

  • 気温5℃以下、湿度85%以上、結露する等では原則として塗装を行ってはならない。
  • 外部は降雨のおそれのある場合及び強風時も同じ。
  • 検査を要するものの塗装は検査の終了後
  • 色合いは見本帳又は見本塗り板を提出して承諾を受ける。
  • さび止め塗料は亜鉛めっき以外の鉄面亜鉛めっき面で分かれる。
  • エポキシ樹脂ライニングの加熱硬化は100℃以上で4時間以上、タンク内面の厚さは0.4mm以上。
  • 電気亜鉛めっきは屋内に使用する鋼材に適用する。

塗装の箇所や塗り回数は各編と特記によって変わります。個別の判断は監督職員の指示にしたがってください。

あわせて読む

この科目の過去問はどこにあるか

級ごとに分けています。1級 施工管理法2級 施工管理法を見てください。

参考資料

  • 公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)令和7年版(修補版)第2編第3章第2節「塗装及び防錆工事」3.2.1・3.2.2(国土交通省大臣官房官庁営繕部、令和7年11月5日 国営設第110号。国土交通省 官庁営繕のページで公開されているPDFの85ページから88ページ)。作業環境、順序、さび止め塗料の種別、ライニング、めっきは同節によります。
  • ※ 塗装箇所ごとの塗料の種別及び塗り回数は3.2.1.4によるもので、この記事では扱っていません。
  • ※ 塗装工事の詳細は公共建築工事標準仕様書(建築工事編)18章「塗装工事」によるとされています。同書は取得していないため、この記事では引用していません。
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管工事施工管理技士の用語・過去問を、法令や公的な基準など一次資料にあたって整理しています。

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