管工事施工管理技士 独学ガイド

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特性要因図とパレート図はどう入れ替わるか?品質管理の道具の読み分け

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品質管理の問題で、図の名前と説明がいつも噛み合いません。

どこを見て違うと判断すればいいのでしょうか。

この記事の要点

1級の問題B No.3では、図の名前と説明を入れ替えた肢が誤りとして出されています。

令和5年度は特性要因図、令和7年度はパレート図の欄に別の道具の説明が入っていました。

説明の側にある「要因」「柱状図」「点をプロット」といった語で切り分けます。

誤りの肢は、図の名前はそのままで説明だけを別の道具に差し替える形で出されています。

3年分の記述を並べます。

品質管理の道具の説明と入れ替え出題を並べた図。1級管工事施工管理技術検定 第一次検定 問題B No.3 の令和5年度・令和6年度・令和7年度の記述と公表正答による。正しい肢として出た説明は、特性要因図が結果に影響を与える各種要因を体系的に表した図で結果の特性とその原因となる要因の関連が示されるもの、ヒストグラムが計量したデータをいくつかの区間に分けて柱状図で示し大体の平均値やばらつきの状況を把握できるもの、散布図がグラフに点をプロットしたもので関係のある2つのデータの相関関係がわかるもの、層別がデータの特性を適当な範囲別にいくつかのグループに分けること、チェックシートがデータの確認や判断をしやすくしたシート。誤りとして出た記述は、令和5年度肢3の特性要因図は大きな不良項目・不良項目の順位・各不良項目が全体に占める割合等を読み取ることができるというもの、令和7年度肢3のパレート図はデータをプロットして結んだ折れ線と管理限界線によりデータの時間的変化や異常なばらつきがわかるというもの、令和6年度肢4の統計的手法による品質管理は有効とならないというもの。
名前は正しく、説明だけが別物になっている。※公表正答で確定した記述を並べた図。

特性要因図は何を表す図なのか

要因と結果の関連を示します。

令和6年度 1級 第一次検定 問題B【No.3】(1)(正しい肢)

特性要因図とは、結果に影響を与える各種要因を体系的に表した図で、結果の特性とその原因となる要因の関連が示される。

手がかりは1語です。要因という語が説明の中に入っています。

この記述は令和6年度の問題で正しい肢として出されました。公表正答は(4)で、(1)から(3)は誤りではありません。

ヒストグラムはどう読むのか

柱状図で分布を見ます。

令和7年度 問題B【No.3】(1)/令和6年度 問題B【No.3】(2)(いずれも正しい肢)

令和7年度 ヒストグラムは、計量したデータをいくつかの区間に分けて柱状図で示すことにより、大体の平均値やばらつきの状況を把握することができる。

令和6年度 ヒストグラムは、横軸にデータの値を一定の範囲ごとに区分してとり、縦軸にそれぞれの度数をとることで、データ全体の分布が分かり、ばらつきの状況等が把握できる。

2年の記述で言い方が変わっています。柱状図横軸に区分・縦軸に度数です。

どちらにも共通する語があります。ばらつきです。

散布図とチェックシートは何を見るのか

散布図は2つのデータの関係を見ます。

令和7年度 問題B【No.3】(2)(4)/令和6年度 問題B【No.3】(3)(いずれも正しい肢)

散布図は、グラフに点をプロットしたもので、関係のある2つのデータの相関関係がわかる。

層別とは、データの特性を適当な範囲別にいくつかのグループに分けることをいい、データ全体の傾向や管理対象範囲の把握がしやすくなる。

チェックシートとは、データの確認や判断をしやすくしたシートで、品質の状況を集計、整理するものである。

散布図の説明には数が入っています。関係のある2つのデータです。

層別は分け方の話です。適当な範囲別にいくつかのグループに分けると書かれています。

チェックシートは図ではありません。品質の状況を集計、整理するものと書かれています。

入れ替えて出されるのはどの説明か

2年とも同じ内容の説明が使われています。

令和5年度 問題B【No.3】(3)/令和7年度 問題B【No.3】(3)(いずれも誤りの肢)

令和5年度 特性要因図は、大きな不良項目、不良項目の順位、各不良項目が全体に占める割合等を読み取ることができる。

令和7年度 パレート図は、データをプロットして結んだ折れ線と管理限界線により、データの時間的変化や異常なばらつきがわかる。

令和5年度の公表正答は(3)です。この説明は特性要因図のものではないと確定します。

令和7年度の公表正答も(3)です。この説明はパレート図のものではないと確定します。

まちがえやすいポイント

説明の中身が正しく聞こえても、名前と合っていなければ誤りです。

令和7年度の肢3は「データをプロットして結んだ折れ線と管理限界線」という説明そのものが間違っているのではなく、その説明にパレート図という名前が付いていることが誤りとされています。

先に名前を隠して説明だけを読み、「要因」「柱状図」「点をプロット」「管理限界線」のどれが入っているかで判断します。

統計的手法は建設工事に使えないのか

使えないという記述が誤りとされました。

令和6年度 問題B【No.3】(4)(誤りの肢)

建設工事は、現場ごとの一品生産であるため、統計的手法による品質管理は有効とならない。

令和6年度の公表正答は(4)です。一品生産だから有効にならないという理屈が誤りとされています。

同じ年度の他の肢はすべて正しい記述です。特性要因図・ヒストグラム・チェックシートの説明はそのまま覚えて使えます

品質管理そのものはどう出るのか

道具の名前以外も出ています。

令和5年度 問題B【No.3】(1)(2)(4)(いずれも正しい肢)

デミングサークルの目的は、作業において、計画(P)→実施(D)→点検(C)→改善(A)の4つの段階を繰り返し、品質を向上させ改善を図ることである。

品質計画を具現化するためのQC工程図は、一連の工程の流れに沿い、管理項目、管理水準、管理方法等を設定し、管理値を外れた場合の処置方法等を定めておくものである。

品質管理を行うことによる効果には、品質の向上以外にも、手直しの減少、工事原価の低減等がある。

デミングサークルは4段階です。計画・実施・点検・改善の順で書かれています。

QC工程図には外れたときの決めごとまで含まれます。管理値を外れた場合の処置方法等です。

施工計画書との関係は施工計画書と工事関係図書で扱っています。

理解度チェック

Q.

特性要因図の説明に入っている語は。

要因です。結果の特性とその原因となる要因の関連が示されると出題されています。

Q.

散布図で分かるのは何か。

関係のある2つのデータの相関関係です。

Q.

「管理限界線により時間的変化や異常なばらつきがわかる」はパレート図の説明か。

違います。令和7年度に誤りの肢として出されました。

Q.

「一品生産だから統計的手法は有効とならない」は正しいか。

誤りです。令和6年度の公表正答はこの肢でした。

Q.

デミングサークルの4段階は。

計画(P)、実施(D)、点検(C)、改善(A)です。

まとめ

  • 特性要因図の説明には要因という語が入る。
  • ヒストグラムは柱状図で、共通の語はばらつき
  • 散布図は関係のある2つのデータの相関関係。
  • 層別は適当な範囲別にグループに分けること。
  • 誤りの肢は名前と説明を入れ替える形で出る。
  • 令和5年度は特性要因図、令和7年度はパレート図の欄が公表正答で誤りと確定。
  • 「一品生産だから統計的手法は有効とならない」は誤り
  • デミングサークルは計画・実施・点検・改善の4段階。

出題の言い回しは年度によって変わります。個別の判断は最新の試験問題と公表正答を確認してください。

あわせて読む

この語が出た問はどこか

解説を1問ずつ置いています。

参考資料

  • 1級管工事施工管理技術検定 第一次検定 問題B【No.3】(令和5年度・令和6年度・令和7年度)及び各年度の公表正答肢(一般財団法人全国建設研修センター。試験問題/正答肢のページ)。公表正答は令和5年度が(3)、令和6年度が(4)、令和7年度が(3)です。記述と正答の番号は、同PDFの当該ページを画像にして目視で確認しました。
  • ※ パレート図と管理図がそれぞれ何を表すかについては、この記事で扱った3年度の問題文の中に正しい肢としての記述がありません。誤りとして出された事実だけを記載しています。
  • ※ QC七つ道具の定義を定めた日本産業規格は、この記事では参照していません。
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この記事を書いた人

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管工事施工管理技士の用語・過去問を、法令や公的な基準など一次資料にあたって整理しています。

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管工事施工管理技士の用語・条文・数値を、公表された過去問と一次資料にあたって整理しています。

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