令和6年度 1級管工事施工管理技術検定 第一次検定 問題B【No.3】は、品質管理に関する問題です。4つの記述のうち、適当でないものを1つ選びます。
誤りは選択肢4です。
建設工事でも、測定結果を管理図表に記録して管理することが基準で求められています。国土交通省の土木工事施工管理基準は、測定や試験の結果をその都度管理図表等に記録するとしており、管理図を描いたうえでの管理を前提にした規定も置かれています。
一品生産であることと、測ったデータを整理して管理することは両立します。設問はこれを「有効とならない」と言い切っています。
※ このページに問題文そのものは載せていません。一般財団法人 全国建設研修センターの試験問題および正答肢のページには、2026年8月時点で令和7年度と令和8年度が掲載されています。
正解:選択肢4
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ○(適当) | 特性要因図の定義について、法令・仕様書・施工管理基準に記述がありません。判定は正答肢によります |
| 2 | ○(適当) | ヒストグラムの定義についても同様です。判定は正答肢によります |
| 3 | ○(適当) | チェックシートの定義についても同様です。判定は正答肢によります |
| 4 | ×(適当でない) | 管理図表による管理が基準に置かれています。土木工事施工管理基準の総則と出来形管理基準によります |
測って記録する仕組みは、基準の側にあらかじめ組み込まれています。
国土交通省「土木工事施工管理基準」(令和7年3月)5.管理項目及び方法より
(4)受注者は、測定(試験)等の結果をその都度管理図表等に記録し、適切な管理のもとに保管し、監督職員の請求に対し速やかに提示するとともに、工事完成時に提出しなければならない。
同基準の出来形管理基準では、工事の規模を分けるときの物差しとして「管理図等を描いた上での管理が可能な工事」という言い方が使われています。10個の測定値の平均値で規格値を判定する項目もあります。一品生産であっても、データを並べて判断する管理が制度として動いています。
管工事の側でも、品質管理は計画に組み込まれています。
公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)令和7年版 1.3.4「品質管理」
(1) 1.2.2「施工計画書」(3)による品質計画に基づき、適切な時期に、必要な品質管理を行う。
(2) 必要に応じて、監督職員の検査を受ける。
(3) 品質管理の結果、疑義が生じた場合は、監督職員と協議する。
| 基準 | 適用範囲 | 品質管理の扱い |
|---|---|---|
| 土木工事施工管理基準 | 地方整備局が発注する土木工事 | 測定結果を管理図表等に記録。規格値で判定 |
| 公共建築工事標準仕様書 | 官庁施設の営繕(機械設備工事編) | 品質計画に基づき実施。監督職員の検査 |
詳細は施工計画書とは?総合と工種別の違いと承諾・提出の使い分けで扱っています。
測定や試験の結果は、どのように扱うか。
その都度管理図表等に記録し、適切な管理のもとに保管します。国土交通省の土木工事施工管理基準の総則で、監督職員の請求に対し速やかに提示し、工事完成時に提出するとされています。
管工事の品質管理は、何に基づいて行うか。
品質計画に基づきます。公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)1.3.4(1)で、1.2.2「施工計画書」(3)による品質計画に基づき、適切な時期に必要な品質管理を行うとされています。
施工管理基準が挙げている工程管理の方式は何か。
ネットワークやバーチャート方式です。土木工事施工管理基準の「管理項目及び方法」で、工事内容に応じて適切な工程管理を行うものとされています。応急処理や維持工事等で当初工事計画が困難な場合は省略できます。
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適用される基準は工事の種類と発注者によって異なります。実務では工事ごとの設計図書と適用基準をご確認ください。
この問で問われた語を、年度をまたいで整理しています。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年8月