管工事施工管理技士 独学ガイド

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公衆災害に工事関係者は入るのか?労働災害との区別

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公衆災害の範囲がどこまでか分かりません。

労働災害との線引きも曖昧なままです。

この記事の要点

公衆災害を工事関係者及び第三者に及ぶものとした令和3年度の肢は誤りです。

令和7年度の2級では、工事関係者以外の第三者に及ぶものが公衆災害と出題されました。

令和3年度の【No.26】は応用能力の問で、正答が2つあります。

1級の問題BではNo.23からNo.29が応用能力の問になります。

2年度の肢を並べます。

公衆災害と労働災害の区別の出題を並べた図。左は公衆災害の範囲で、令和3年度の1級管工事施工管理技術検定 第一次検定 問題B No.26の肢1は建設工事に伴う公衆災害を工事関係者及び第三者の生命・身体及び財産に関する危害並びに迷惑としていて公表正答は肢1と肢2の誤り、令和7年度の2級第一次検定後期 No.32の肢3は建設工事に伴う災害には被害が工事関係者に限定される労働災害と被害が工事関係者以外の第三者に及ぶ公衆災害とがあるとする正しい肢。誤りの肢は工事関係者を含めていて、正しい肢は労働災害と公衆災害を分けている。右は同じ問に並んだ指標と仕組みで、年千人率は労働者1,000人当たりの1年間に発生した死者数とされた誤りの肢、度数率は延べ実労働時間100万時間当たりの労働災害による死傷者数とする正しい肢、COHSMSは組織的かつ継続的に安全衛生管理を行う仕組みとする正しい肢、重大災害は一時に3人以上の労働者が業務上死傷又は罹病した災害とする令和7年度2級の正しい肢。下は令和3年度のNo.26が応用能力の問で、適当でないものは二つあるので二つとも答えなさいと問題文に書かれており、1級の問題BのNo.23からNo.29がこの形式であること。
左が公衆災害の範囲、右が同じ問に並んだ指標。下が応用能力の問の形式。

公衆災害はどこまでの範囲か

工事関係者以外の第三者に及ぶものです。

令和7年度 2級 第一次検定(後期)【No.32】(3)(正しい肢)

建設工事に伴う災害には、被害が工事関係者に限定される労働災害と、被害が工事関係者以外の第三者に及ぶ公衆災害とがある。

2つの災害が対で置かれています。工事関係者に限定されるのが労働災害です。

公衆災害は範囲が外側です。工事関係者以外の第三者に及ぶものを指します。

令和3年度はどう書かれて誤りになったのか

工事関係者を含めていました。

令和3年度 1級 第一次検定 問題B【No.26】(1)(誤りの肢)

建設工事に伴う公衆災害とは、工事関係者及び第三者の生命、身体及び財産に関する危害並びに迷惑をいう。

令和3年度の公表正答は(1)と(2)です。工事関係者及び第三者と広げた部分が誤りと確定します。

後半は正しく書かれています。危害並びに迷惑という書き方は残されています。

応用能力の問はどこが違うのか

正答が2つあります。

令和3年度 問題B【No.26】の問題文(抜粋)

建設工事における安全管理に関する記述のうち、適当でないものはどれか。

適当でないものは二つあるので、二つとも答えなさい。

問題文に明記されています。二つとも答えなさいという指示です。

対象になるのは決まった範囲です。1級の問題BではNo.23からNo.29がこの形式です。

用語 出題での説明 扱い
公衆災害 工事関係者及び第三者に及ぶ 誤り
年千人率 1,000人当たり1年間の死者数 誤り
COHSMS 組織的かつ継続的な安全衛生管理の仕組み 正しい肢
度数率 100万時間当たりの死傷者数 正しい肢

まちがえやすいポイント

応用能力の問は、1つ見つけた時点で止めると落とします。

令和3年度は公衆災害の範囲と年千人率の2つが誤りでした。片方だけを選んでも正解になりません。

公衆災害の側は語の並びが手掛かりです。工事関係者及びと続いていたら広げすぎています。

年千人率と度数率はどう書き分けられたのか

分母と数える対象が違います。

令和3年度 問題B【No.26】(2)(誤りの肢)/(4)(正しい肢)

年千人率は、重大災害発生の頻度を示すもので、労働者1,000人当たりの1年間に発生した死者数である。

災害の発生頻度を示す度数率は、延べ実労働時間100万時間当たりの労働災害による死傷者数である。

度数率の側は正しい肢です。延べ実労働時間100万時間当たりの死傷者数と書かれています。

指標そのものの整理は別に扱っています。災害指標と安全管理の読み分けを見てください。

重大災害は何人からか

一時に3人以上です。

令和7年度 2級 第一次検定(後期)【No.32】(4)(正しい肢)

重大災害とは、一時に3人以上の労働者が、業務上死傷又は罹病した災害をいう。

人数が肢に書かれています。一時に3人以上という条件です。

令和7年度の公表正答は(1)です。死亡災害は墜落・転落よりも飛来・落下が多いとした肢が誤りになりました。

理解度チェック

Q.

公衆災害は誰に及ぶ災害と出題されたか。

工事関係者以外の第三者です。令和7年度2級の正しい肢です。

Q.

「公衆災害とは、工事関係者及び第三者の生命、身体及び財産に関する危害並びに迷惑をいう」は正しいか。

誤りです。令和3年度の公表正答の1つがこの肢でした。

Q.

1級の問題Bで応用能力の問はどの番号か。

No.23からNo.29です。適当でないものが2つあり、2つとも答えます。

Q.

度数率は何を分母にした指標と出題されたか。

延べ実労働時間100万時間です。労働災害による死傷者数を数えます。

Q.

重大災害は一時に何人以上の労働者が死傷した災害か。

3人以上です。令和7年度2級の正しい肢です。

まとめ

  • 公衆災害は工事関係者以外の第三者に及ぶ。
  • 労働災害は工事関係者に限定される。
  • 工事関係者を含めた令和3年度の肢は誤り。
  • 令和3年度の公表正答は(1)と(2)
  • 問題BのNo.23からNo.29は応用能力の問。
  • 度数率は100万時間当たりの死傷者数。
  • 重大災害は一時に3人以上

出題の言い回しは年度によって変わります。個別の判断は最新の試験問題と公表正答を確認してください。

あわせて読む

この語が出た問はどこか

解説を1問ずつ置いています。

参考資料

  • 1級管工事施工管理技術検定 第一次検定 問題B【No.26】(令和3年度)及び同年度の公表正答肢(一般財団法人全国建設研修センター。試験問題/正答肢のページ)。公表正答は(1)と(2)です。応用能力の問であることは、問題文の「適当でないものは二つあるので、二つとも答えなさい」の記載によります。
  • 2級管工事施工管理技術検定 第一次検定(後期)【No.32】(令和7年度)及び同年度の公表正答肢。公表正答は(1)です。
  • ※ 年千人率の正しい定義を示す記述は、いずれの問題文にもありません。誤りとして出題された事実だけを記載しています。
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管工事施工管理技士の用語・過去問を、法令や公的な基準など一次資料にあたって整理しています。

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管工事施工管理技士の用語・条文・数値を、公表された過去問と一次資料にあたって整理しています。

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