令和7年度 2級管工事施工管理技術検定 第一次検定(後期)問6は、鉄筋コンクリート構造について問う問題です。4つの記述のうち、適当でないものを1つ選びます。この問は必須問題で、令和7年度後期の必須6問の最後にあたります。
誤りは選択肢3です。鉄筋の継手を置く場所の話です。
継手は、鉄筋がつながっていない弱い箇所になります。力が集まるところに弱点を持ってくる、という記述が誤りです。
残る3つは、鉄筋コンクリートの成り立ちと設計の前提です。線膨張係数がほぼ等しいことは、令和4年度の後期にも同じ内容で出ています。
※ このページに問題文そのものは載せていません。一般財団法人 全国建設研修センターの試験問題および正答肢のページには、2026年8月時点で令和7年度と令和8年度が掲載されています。
正解:選択肢3
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ○(適当) | 鉄筋が引張、コンクリートが圧縮を受け持ちます |
| 2 | ○(適当) | 線膨張係数がほぼ等しいです。令和4年度の後期にも同じ内容があります |
| 3 | ×(適当でない) | 応力の大きい部分に設けるという向きが誤りです |
| 4 | ○(適当) | 外力として風圧力も考えます |
鉄筋コンクリートは、2つの材料が役割を分け合って成り立っています。
| 材料 | 受け持つ力 | 継手が入るとどうなるか |
|---|---|---|
| 鉄筋 | 引張応力 | つながりが切れる箇所ができます |
| コンクリート | 圧縮応力 | 鉄筋の継手とは別の話です |
引張を受け持つ鉄筋に継手を入れると、そこが弱い箇所になります。力が大きくかかるところへ持っていく、というのが選択肢3です。
ただし、正しい置き場所を述べた記述は見つかりませんでした。過去問索引で「継手の位置」を引くと、当たるのはこの問だけです。
選択肢2は、別の年度に同じ内容があります。
令和4年度 2級管工事施工管理技術検定 第一次検定(後期)問6の選択肢4(正しい肢)
「コンクリートと鉄筋の線膨張係数は、ほぼ等しい」は、正しい肢とされています。この年度の公表正答は選択肢1(鉄筋コンクリート造は剛性が低く振動による影響を受けやすい、とした記述)です。
温度が変わったときの伸び縮みがほぼ同じなので、2つの材料が離れずに一体で働きます。鉄筋コンクリートが成り立つ前提の一つです。
同じ年度の問には、もう一つ関係する肢があります。
令和4年度 2級(後期)問6の選択肢3(正しい肢)
「コンクリートはアルカリ性のため、コンクリート中の鉄筋は錆びにくい」
鉄筋コンクリート造の決まりは梁貫通孔の径は梁せいの何分の1か?鉄筋コンクリート造の読み分けで扱っています。
鉄筋の継手を、応力の大きい部分に設けてよいか。
よくありません。令和7年度2級(後期)問6は、応力の大きい部分に設けるとした記述を適当でないものとしています。継手は鉄筋のつながりが切れる箇所になるためです。
鉄筋とコンクリートは、それぞれどの力を受け持つか。
鉄筋が引張応力、コンクリートが圧縮応力です。令和7年度2級(後期)問6の選択肢1が、この内容を正しい肢としています。
鉄筋とコンクリートの線膨張係数は、どうなっているか。
常温においてほぼ等しくなっています。令和4年度2級(後期)問6の選択肢4にも同じ内容が正しい肢として出ています。
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構造の設計に関する記述は、条件によって扱いが変わることがあります。ここでの正誤は試験の公表正答によるものです。
この問で問われた語を、年度をまたいで整理しています。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年8月