令和7年度 1級管工事施工管理技術検定 第一次検定 問題B【No.6】は、配管及び配管附属品の施工に関する問題です。4つの記述のうち、適当でないものを1つ選びます。
誤りは選択肢3です。
フラックスをどこに塗るかについて、仕様書に定めがありません。この肢を適当でないとする判定は、正答肢によります。
仕様書が銅管の差込接合について定めているのは、清掃してから差し込み、適温に加熱してろう材を流し込むという手順です。呼び径によって、使えるろう材が変わります。
※ このページに問題文そのものは載せていません。一般財団法人 全国建設研修センターの試験問題および正答肢のページには、2026年8月時点で令和7年度と令和8年度が掲載されています。
正解:選択肢3
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ○(適当) | 標準仕様書2.5.15.3(2)は開先加工又は面取りを求めていますが、管厚さによる使い分けは書かれていません。判定は正答肢によります |
| 2 | ○(適当) | 標準仕様書は表2.2.16で、突合せ溶接部の検査に放射線透過検査を挙げています |
| 3 | ×(適当でない) | フラックスの塗布箇所について、仕様書に定めがありません。判定は正答肢によります |
| 4 | ○(適当) | 標準仕様書2.9.4(1)は排水管に満水試験を行うとし、保持時間を最小30分としています |
仕様書は、銅管の差込接合を手順で定めています。
公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)令和7年版 2.5.8「銅管」(1)(ア)(抜粋)
差込接合は、管の外面及び継手の内面を十分に清掃した後、管を継手に正しく差込み、適温に加熱して、呼び径32以下ははんだ(軟ろう)又はろう(硬ろう)、呼び径40以上はろう(硬ろう)を流し込む。なお、直近に弁等がある場合には、高温による変形を起こさないように養生して行う。
条文が求めているのは清掃であって、フラックスの塗布ではありません。フラックスについては、別の項に後始末の定めがあります。
同仕様書 2.4.1「一般事項」(13)
銅管(呼び径32以下)をはんだ付けしたときは、フラックスを除去するため、速やかに水による管内の洗浄を行う。
使ったフラックスは残さず洗い流す、という向きの規定です。塗る場所ではなく、取り除くことのほうが条文になっています。
| 呼び径 | 使えるろう材 | 取外しが必要な箇所 |
|---|---|---|
| 32以下 | はんだ(軟ろう)又はろう(硬ろう) | 銅製ユニオン継手 |
| 40以上 | ろう(硬ろう)のみ | フランジ継手 |
選択肢2の検査も、仕様書に位置づけがあります。溶接部は「溶込みが十分で、かつ、割れ、アンダーカット、オーバーラップ、クレーター、スラグ巻込み、ブローホール等で有害な欠陥があってはならない」(2.5.15.3(5))とされ、突合せ溶接部の非破壊検査として放射線透過検査が挙げられています。
選択肢4の満水試験は、保持時間が条文にあります。排水管は満水試験を行い、保持時間は最小30分です(2.9.4(1))。
詳細は配管の試験とは?保持時間10分・30分・60分の分かれ方で扱っています。
銅管の差込接合は、どのような手順で行うか。
管の外面および継手の内面を十分に清掃した後、管を継手に正しく差し込み、適温に加熱してろう材を流し込みます。公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)2.5.8(1)(ア)です。呼び径32以下ははんだ(軟ろう)または硬ろう、呼び径40以上は硬ろうを使います。
はんだ付けの後、フラックスはどう扱うか。
除去するため、速やかに水による管内の洗浄を行います。同2.4.1(13)で、呼び径32以下の銅管をはんだ付けしたときの定めです。
排水管の満水試験の保持時間はいくつか。
最小30分です。同2.9.4(1)で、排水管は満水試験を行い、衛生器具等の取付け完了後に通水試験を行うとされています。ドレン管は通水試験です。
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接合や試験の方法は、管の種類と適用する仕様書の版によって変わります。実務では工事ごとの設計図書をご確認ください。
この問で問われた語を、年度をまたいで整理しています。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年8月