管工事施工管理技士 独学ガイド

  1. HOME
  2. 過去問
  3. > 令和7年度 1級 問題B No.7

令和7年度 1級 施工管理法 問題B No.7 を解説(フランジ押さえ金具は再使用しない)

令和7年度 1級管工事施工管理技術検定 第一次検定 問題B【No.7】は、ダクト及びダクト附属品の施工に関する問題です。4つの記述のうち、適当でないものを1つ選びます。

この問題のポイント

誤りは選択肢2です。ダンパーの軸の向きが逆に書かれています。

送風機の羽根車の軸とダンパーの軸の関係について、仕様書に定めがありません。この肢を適当でないとする判定は、正答肢によります。

一方で、選択肢3のフランジ押さえ金具は条文で確かめられます。仕様書は再使用を明確に禁止しています。

※ このページに問題文そのものは載せていません。一般財団法人 全国建設研修センターの試験問題および正答肢のページには、2026年8月時点で令和7年度と令和8年度が掲載されています。

正解:選択肢2

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(適当) フランジ接合部分の鉄板の折返し寸法について、仕様書に記述がありません。判定は正答肢によります
2 ×(適当でない) 送風機の羽根車の軸との関係について、仕様書に定めがありません。判定は正答肢によります
3 ○(適当) 標準仕様書1.14.3.2(2)(オ)「フランジ押さえ金具の再使用は禁止する」です
4 ○(適当) 点検口の扉の開き方について、仕様書に記述がありません。判定は正答肢によります

選択肢2のポイント(ここが誤り)

仕様書がダンパーの軸について定めているのは、ダンパー単体の構造のほうです。

公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)令和7年版 1.15.6「風量調節ダンパー」(2)

長方形の場合の可動羽根は、ダクトの高さ250mm以内につき1枚とし、枚数が2枚以上となる場合は、対向翼で羽根相互の重なりは15mm程度とする。また、軸方向は、長辺と平行とする。

ここでいう「軸方向は、長辺と平行」は、ダクトの長辺に対する話です。設問が問うている送風機の羽根車の軸との関係は、別の論点で、仕様書には書かれていません。同じ「軸」という語でも、何に対する向きなのかを取り違えないようにします。

選択肢3は、条文が明確に禁止しています。

同仕様書 1.14.3.2「コーナーボルト工法ダクト」(2)(共板フランジ工法)より

(オ) フランジ押さえ金具の再使用は禁止する。
(カ) フランジ押さえ金具の長さは、150mm以上とする。

押さえ金具は、工法によって取付けの決まりが変わります。

工法 押さえ金具の取付け
共板フランジ工法ダクト端部から押さえ金具までが150mm以内、押さえ金具どうしの間隔が200mm以内
スライドオンフランジ工法長辺・短辺が450mm以下は0個、450mm超750mm以下は1個、750mm超1,500mm以下は2個

スライドオンフランジ工法で押さえ金具を1個だけ取り付けるときは、フランジ辺の中央に付けます。2個のときはフランジ辺に均等に取り付けます。

詳細はダンパーの種類とは?風量調節・防火・防煙の違いと板厚で扱っています。

覚え方

  • フランジ押さえ金具は再使用が禁止されており、長さは150mm以上です(1.14.3.2(2))
  • 共板フランジ工法は端部から150mm以内・金具間200mm以内で取り付けます
  • スライドオンフランジ工法は450mm以下なら0個で、辺の寸法によって個数が決まります
  • 風量調節ダンパーの可動羽根は高さ250mm以内につき1枚、2枚以上なら対向翼で重なりは15mm程度です
  • ダンパーの軸方向はダクトの長辺と平行とします(1.15.6(2))

理解度チェック

Q.

フランジ押さえ金具は再使用してよいか。長さはいくつか。

再使用は禁止されています。公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)1.14.3.2(2)(オ)です。長さは同(カ)で150mm以上とされています。

Q.

長方形の風量調節ダンパーの可動羽根は、何枚必要か。

ダクトの高さ250mm以内につき1枚です。枚数が2枚以上となる場合は対向翼とし、羽根相互の重なりは15mm程度とします。同1.15.6(2)です。軸方向はダクトの長辺と平行とします。

Q.

スライドオンフランジ工法の押さえ金具の個数は、どう決まるか。

ダクトの長辺および短辺の寸法によります。450mm以下は0個、450mmを超え750mm以下は1個、750mmを超え1,500mm以下は2個です。公共建築設備工事標準図の「コーナーボルト工法ダクトのフランジ施工例(三)」によります。1個の場合はフランジ辺の中央に取り付けます。

> 施工管理法のほかの論点は施工管理法のカテゴリにまとめています

ダクトの仕様は発注者が適用する仕様書と標準図の版、および特記によって変わります。実務では工事ごとの設計図書をご確認ください。

関連する用語

この問で問われた語を、年度をまたいで整理しています。

参考資料

  • 一般財団法人 全国建設研修センター「令和7年度 1級管工事施工管理技術検定 第一次検定 試験問題B」および同センターが公表した正答肢(問題B【No.7】=(2))。
  • 国土交通省大臣官房官庁営繕部「公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)令和7年版(修補版)」1.14.3.2「コーナーボルト工法ダクト」(2)および1.15.6「風量調節ダンパー」(2)(国土交通省)。
  • 国土交通省大臣官房官庁営繕部「公共建築設備工事標準図(機械設備工事編)令和7年版」の「コーナーボルト工法ダクトのフランジ施工例(三)」(国土交通省)。
  • ※ 問題文・選択肢は掲載していません。
T

この記事を書いた人

T

管工事施工管理技士の用語・過去問を、法令や公的な基準など一次資料にあたって整理しています。

▼令和7年度 1級管工事施工管理技術検定▼

▼カテゴリ一覧▼

T

T

管工事施工管理技士の用語・条文・数値を、公表された過去問と一次資料にあたって整理しています。

Topへ >>