令和7年度 1級管工事施工管理技術検定 第一次検定 問題B【No.8】は、保温、保冷、塗装に関する問題です。4つの記述のうち、適当でないものを1つ選びます。
誤りは選択肢1です。
重ね部の継目は、同一線上を避けて取り付けます。公共建築工事標準仕様書3.1.3(2)の条文で、設問は「避けて」を「合わせて」に入れ替えています。
継目が一直線に並ぶと、その線に沿って熱や湿気の通り道ができます。前半の「間隙はできる限り少なくし」は条文どおりで、変えられているのは後半だけです。
※ このページに問題文そのものは載せていません。一般財団法人 全国建設研修センターの試験問題および正答肢のページには、2026年8月時点で令和7年度と令和8年度が掲載されています。
正解:選択肢1
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ×(適当でない) | 同一線上を避けます。標準仕様書3.1.3(2)の条文どおりではありません |
| 2 | ○(適当) | 標準仕様書3.1.2(2)が、特記がなければF☆☆☆☆とすると定めています |
| 3 | ○(適当) | 標準仕様書3.2.1.1(1)(ケ)(a)の条文とそのまま一致します |
| 4 | ○(適当) | 標準仕様書の表2.3.1が、ロックウールとグラスウールをともにJIS A9504「人造鉱物繊維保温材」によるものとしています |
条文は、2つのことを1文で求めています。
公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)令和7年版 3.1.3「施工」(2)
保温材相互の間隙はできる限り少なくし、重ね部の継目は同一線上を避けて取付ける。
前半は設問と同じで、後半だけが逆になっています。間隙を減らすことと、継目をずらすことは両方やります。
塗装ができない条件は、条文と設問が完全に一致します。
同仕様書 3.2.1.1(1)(ケ)(塗装作業環境)より
(a) 塗装場所の気温が5℃以下、湿度が85%以上、換気が十分でなく結露する等、塗料の乾燥に不適当な場合は、原則として、塗装を行ってはならない。
(b) 外部の塗装は、降雨のおそれのある場合及び強風時には、原則として、行ってはならない。
| 項目 | 条件 |
|---|---|
| 気温 | 5℃以下では行わない |
| 湿度 | 85%以上では行わない |
| 換気 | 十分でなく結露する等、乾燥に不適当な場合は行わない |
| 外部の塗装 | 降雨のおそれのある場合と強風時は行わない |
材料の側にも条文があります。屋内で使う保温材等のホルムアルデヒド放散量は、特記がなければF☆☆☆☆とされています(3.1.2(2))。また表2.3.1は、ロックウール保温材とグラスウール保温材をいずれもJIS A9504「人造鉱物繊維保温材」によるものとしています。
詳細は保温工事とは?厚さの数え方と継目・鉄線巻きの決まりで扱っています。
保温材相互の間隙と、重ね部の継目はどう扱うか。
間隙はできる限り少なくし、重ね部の継目は同一線上を避けて取り付けます。公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)3.1.3(2)です。
塗装を行ってはならないのは、どのような場合か。
塗装場所の気温が5℃以下、湿度が85%以上、換気が十分でなく結露する等、塗料の乾燥に不適当な場合です。同3.2.1.1(1)(ケ)(a)で、原則として行ってはならないとされています。外部の塗装は、降雨のおそれのある場合と強風時も同様です。
屋内で使う保温材のホルムアルデヒド放散量は、特記がなければどうするか。
F☆☆☆☆とします。同3.1.2(2)で、保温材・外装材・補助材を屋内で使用する場合について、JIS等の材料規格において放散量が規定されている場合の扱いとして定められています。
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保温と塗装の仕様は、発注者が適用する仕様書の版や特記によって変わります。実務では工事ごとの設計図書をご確認ください。
この問で問われた語を、年度をまたいで整理しています。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年8月