令和7年度 1級管工事施工管理技術検定 第一次検定 問題A【No.19】は、負荷熱量による熱源の台数制御を行うために必要な検出要素を選ぶ問題です。4つのうち、適当でないものを1つ選びます。
誤りは選択肢3です。ここだけ、測っているものの種類が違います。
4つを並べると、はっきりします。往きの水温、還りの水温、そして流量です。この3つがそろえば、負荷熱量を出す材料になります。
残る1つだけが圧力です。同じ往きヘッダーでも、水温を測るのか圧力を測るのかで意味が変わります。
※ このページに問題文そのものは載せていません。一般財団法人 全国建設研修センターの試験問題および正答肢のページには、2026年8月時点で令和7年度と令和8年度が掲載されています。
正解:選択肢3
| 選択肢 | 正誤 | 何を測るものか |
|---|---|---|
| 1 | ○(適当) | 往きヘッダー内の水温です |
| 2 | ○(適当) | 還りヘッダー内の水温です |
| 3 | ×(適当でない) | 往きヘッダー内の圧力です。ここだけ種類が違います |
| 4 | ○(適当) | 冷温水の流量です |
設問は「負荷熱量による」台数制御と書いています。つまり、検出したいのは熱の量です。
4つの選択肢を、測るものの種類で分けると次のようになります。
| 測るもの | 選択肢 | 組み合わせると何が分かるか |
|---|---|---|
| 水温 | 選択肢1(往き)と選択肢2(還り) | 2つそろうと往きと還りの温度差が分かります |
| 流量 | 選択肢4 | どれだけの水が流れているかが分かります |
| 圧力 | 選択肢3(往き) | 温度でも流量でもありません |
水温は往きと還りの2つがそろって、はじめて温度差になります。そこに流量が加わると3つそろい、熱量を出す材料になります。
ここで選択肢3を見ると、往きヘッダーという場所は選択肢1と同じですが、測っているのが圧力です。場所が同じなので見落としやすい作りになっています。
この試験では、検出要素を問う形が繰り返し出ています。令和6年度の1級 問題A No.19は、変風量単一ダクト方式について、制御する機器と検出要素の組合せから適当でないものを選ぶ問題でした。公表正答は選択肢2で、空気調和機のファンと還気ダクト内の静圧を組み合わせた記述です。
| 制御する機器 | 検出要素 | 令和6年度での扱い |
|---|---|---|
| 空気調和機の冷温水コイルの制御弁 | 空気調和機出口空気の温度 | 正しい肢 |
| 空気調和機のファン | 還気ダクト内の静圧 | 誤り(同年度の正答) |
| 加湿器 | 還気ダクト内の湿度 | 正しい肢 |
| VAVユニット | 空調室内の温度 | 正しい肢 |
令和6年度は機器と検出要素の対応を、令和7年度は検出要素どうしの並びを問うています。どちらも、何を測れば目的の制御ができるかという見方は同じです。
負荷の考え方は冷房負荷に入れないものは何か?熱負荷の読み分けで扱っています。
負荷熱量による台数制御では、どのような検出要素がそろうか。
冷温水の往きヘッダー内水温、還りヘッダー内水温、そして冷温水負荷流量です。令和7年度の1級 問題A No.19では、この3つが正しい側に置かれ、往きヘッダー内圧力が適当でないものとされています。
水温は、なぜ往きと還りの両方が要るのか。
2つそろって、はじめて往きと還りの温度差が分かるためです。片方だけでは、どれだけ熱が使われたかを表せません。
令和6年度のNo.19では、どの組合せが誤りとされたか。
空気調和機のファンと、還気ダクト内の静圧の組合せです。同年度の公表正答は選択肢2で、設問は変風量単一ダクト方式の自動制御における制御する機器と検出要素の組合せを問うものでした。
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台数制御の組み方は、熱源の種類やシステムの構成によって変わります。実際の設計では対象ごとの検討が必要です。
この問で問われた語を、年度をまたいで整理しています。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年8月