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令和7年度 1級 空調・換気 問題A No.18 を解説(冷却塔ファンと外気温度の組合せが誤り)

令和7年度 1級管工事施工管理技術検定 第一次検定 問題A【No.18】は、空気調和設備における自動制御に関する問題です。4つの記述のうち、適当でないものを1つ選びます。

この問題のポイント

誤りは選択肢3です。冷却塔のファンと外気温度が結び付けられています。

この問題は、設問文がそのまま過去に出ています。令和5年度の1級 問題A No.19は、冷却塔の送風機を外気温度により二位置制御とするという記述を、適当でないものとして出しています。

言い方が送風機からファンに変わっただけで、外気温度により二位置制御とするという部分は同じです。残りの3つも、令和5年度の正しい肢とほぼ重なります。

※ このページに問題文そのものは載せていません。一般財団法人 全国建設研修センターの試験問題および正答肢のページには、2026年8月時点で令和7年度と令和8年度が掲載されています。

正解:選択肢3

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(適当) 冷凍機の台数制御です。令和5年度の1級 問題A No.19に、ほぼ同じ記述が正しい肢として並んでいます
2 ○(適当) 加湿器のインターロックです。令和3年度は冷温水ポンプとの組合せを誤りとしています
3 ×(適当でない) 令和5年度の同じ設問でも、この組合せが誤りとされています
4 ○(適当) CO2濃度制御です。令和5年度にも同趣旨の記述が正しい肢として出ています

選択肢3のポイント(ここが誤り)

令和5年度の1級 問題A No.19は、設問文が令和7年度とまったく同じ「空気調和設備における自動制御に関する記述のうち、適当でないものはどれか」でした。その公表正答が選択肢3で、次の記述です。

令和5年度 1級管工事施工管理技術検定 第一次検定 問題A【No.19】の公表正答(選択肢3)

「冷却塔の送風機は、外気温度により二位置制御とする。」
この記述が、適当でないものとして出されています。

令和7年度は、送風機をファンと言い換えただけです。外気温度により二位置制御とするという部分は、どちらの年度でも誤りの側に置かれています。

残りの3つも、令和5年度と重なります。2つの年度を並べると、同じ肢を入れ替えて出していることが分かります。

論点 令和5年度 No.19(正答は(3)) 令和7年度 No.18
冷却塔のファン外気温度により二位置制御とする(誤り)同じ内容(誤り)
冷凍機の台数制御運転時間や運転回数が均等となるようにローテーションを行う(正しい肢)ほぼ同じ記述
CO2濃度制御CO2濃度センサーと外気ダンパーにより外気導入量を制御する(正しい肢)還気ダクト内の濃度を検出し、電動ダンパーの比例制御を行う
その他外気取入れダンパーは、空気調和機の運転開始時に一定時間を閉とする(正しい肢)加湿器は空調機ファンとのインターロックを設定する

二位置制御そのものは、標準図に機器の仕様として載っています。温度調節器や湿度調節器には、二位置のものと比例のものが並べられています。

調節器 動作 標準図が挙げている用途
温度調節器(室内形)二位置エレベーター機械室、電気室等の換気制御用
温度調節器(室内形)比例電動弁、ダンパー等の制御用
湿度調節器(室内形)二位置加湿器、加湿弁、パッケージ形空調機等の制御用

二位置制御が使われる場面は標準図に挙げられていますが、そこに冷却塔のファンは入っていません。

では冷却塔のファンは何によって制御するのか。これも過去問に答えが置かれています。

令和3年度 1級管工事施工管理技術検定 第一次検定 問題A【No.19】の正しい肢(選択肢2)

「冷却塔のファンは、冷却塔の冷却水出口温度による二位置制御とする。」
同年度の公表正答は選択肢1で、この記述は正しい側に置かれています。

冷却水の出口温度です。二位置制御という部分は同じで、何を検出するかだけが入れ替えられています。令和5年度と令和7年度は、ここを外気温度に差し替えて誤りを作っています。

選択肢2の加湿器についても、同じ令和3年度に手掛かりがあります。その年度で誤りとされたのは、加湿器を冷温水ポンプとのインターロックとする記述でした。組み合わせる相手が違えば誤りになる、という作りです。

制御方式の違いは自動制御の制御方式とは?デジタル式・電子式・電気式の違いで扱っています。

覚え方

  • 冷却塔のファンと外気温度を結び付けた記述は、令和5年度・令和7年度のどちらでも誤りとされています
  • 冷凍機の台数制御は運転時間や運転回数が均等になるようローテーションします
  • CO2濃度制御は濃度を検出して外気導入量を制御します
  • 外気取入れダンパーは運転開始時に一定時間を閉とします(令和5年度の正しい肢)
  • 標準図で二位置制御が挙がるのは換気制御用の温度調節器や、加湿器用の湿度調節器です

理解度チェック

Q.

冷却塔のファンについて、誤りとされている記述は何か。

外気温度により二位置制御とするという内容です。令和5年度の1級 問題A No.19(公表正答は選択肢3)と令和7年度の同No.18(公表正答は選択肢3)で、いずれも誤りの側に置かれています。

Q.

冷凍機の台数制御では、何に気をつけるか。

各冷凍機の運転時間や運転回数が均等となるように、ローテーションを行います。令和5年度の1級 問題A No.19が、正しい肢としてこの内容を出しています。

Q.

外気取入れダンパーは、運転開始時にどうするか。

空気調和機の運転開始時に、一定時間を閉とします。令和5年度の1級 問題A No.19の選択肢1が、正しい肢としてこの内容を出しています。

> 空調・換気のほかの論点は空調・換気のカテゴリにまとめています

自動制御の組み方は、機器の仕様や運転の考え方によって変わります。実際の設計では対象ごとの検討が必要です。

関連する用語

この問で問われた語を、年度をまたいで整理しています。

参考資料

  • 一般財団法人 全国建設研修センター「令和7年度 1級管工事施工管理技術検定 第一次検定 試験問題A」および同センターが公表した正答肢(問題A【No.18】=(3))。
  • 同センター「令和5年度 1級管工事施工管理技術検定 第一次検定 試験問題A」問題A【No.19】および同年度の公表正答肢((3))。
  • 国土交通省大臣官房官庁営繕部「公共建築設備工事標準図(機械設備工事編)令和7年版」自動制御機器の温度調節器および湿度調節器の表(国土交通省)。
  • 同センター「令和3年度 1級管工事施工管理技術検定 第一次検定 試験問題A」問題A【No.19】および同年度の公表正答肢((1))。
  • ※ 問題文・選択肢は掲載していません。
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