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令和7年度 1級 空調・換気 問題A No.17 を解説(加熱は水平に動く)

令和7年度 1級管工事施工管理技術検定 第一次検定 問題A【No.17】は、暖房時の湿り空気線図から、空気調和機のコイルの加熱負荷量を求める問題です。4つの値のうち、適当なものを1つ選びます。

この問題のポイント

正しいのは選択肢2の25,200Wです。

線図の点は5つありますが、使うのは2つだけです。加熱は絶対湿度が変わらないので、線図上では水平に動きます。その水平な線の両端が、コイルの入口と出口です。

2点が決まれば、あとは比エンタルピーの差に質量流量を掛けるだけです。送風量と密度から、質量流量は毎秒2.0キログラムになります。

※ このページに問題文そのものは載せていません。一般財団法人 全国建設研修センターの試験問題および正答肢のページには、2026年8月時点で令和7年度と令和8年度が掲載されています。

正解:選択肢2

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 その値になる比エンタルピーの差
1 × 18,800W。38 − 28.6 = 9.4 にあたります
2 ○(適当) 25,200W。41.2 - 28.6 = 12.6 にあたります
3 × 36,800W。47 - 28.6 = 18.4 にあたります
4 × 65,200W。38 - 5.4 = 32.6 にあたります

この計算の手順(ここが正解)

先に質量流量を出しておきます。送風量6,000立方メートル毎時に密度1.2キログラム毎立方メートルを掛けると、毎時7,200キログラムです。これを3,600で割って、毎秒2.0キログラムになります。

この値を覚えておくと、あとは比エンタルピーの差に2,000を掛けるだけでワットが出ます。

手順 やること 計算
1質量流量を出す6,000 × 1.2 ÷ 3,600 = 2.0kg/s
2水平に動いている2点を見つける絶対湿度0.0050の線上にある2点。比エンタルピーは28.641.2
3比エンタルピーの差を出す41.2 - 28.6 = 12.6kJ/kg
4掛ける2.0 × 12.6 = 25.2kW = 25,200W

手順2が分かれ目です。加熱では空気に水分を足しも引きもしないので、絶対湿度は変わりません。ですから線図の上では、横方向にまっすぐ動きます。

この設問の線図には、絶対湿度が0.0014、0.0050、0.0066の3本の水平線があり、点は全部で5つ置かれています。そのうち水平に結ばれているのは、0.0050の線上の2点と、0.0066の線上の2点です。

絶対湿度 その線上の点の比エンタルピー 意味
0.00145.4(1点だけ)外気にあたる点
0.005028.6 と 41.2この2点の差が、問われている加熱の量
0.006638 と 47加湿したあとの絶対湿度

選択肢に並んでいる4つの値は、いずれも線図の目盛どうしの差に2,000を掛けたものになっています。選択肢3の36,800Wは47と28.6の差、選択肢1の18,800Wは38と28.6の差にあたります。使う2点を取り違えると、そのままどれかの選択肢に行き着く作りです。

コイルと加湿器は水用コイルの流速はいくつか?コイルと加湿器の仕様で扱っています。

覚え方

  • 加熱は絶対湿度が変わらないので線図上を水平に動く。まず水平な線を探します
  • 送風量6,000m3/hに密度1.2を掛けて3,600で割ると、2.0kg/sです
  • 質量流量が2.0kg/sなら、比エンタルピーの差に2,000を掛ければワットが出ます
  • この設問は41.2 - 28.6 = 12.6で、2,000を掛けて25,200Wです
  • 誤答肢はどれも別の2点の差にあたります。点の選び方だけで値が変わります

理解度チェック

Q.

加熱は、湿り空気線図の上でどう動くか。

絶対湿度が変わらないので、水平に動きます。この設問では絶対湿度0.0050の線上にある2点が、コイルの入口と出口にあたります。

Q.

送風量6,000m3/h、密度1.2kg/m3のとき、質量流量はいくつか。

毎秒2.0キログラムです。6,000に1.2を掛けて毎時7,200キログラム、これを3,600で割ります。この値なら、比エンタルピーの差に2,000を掛けるだけでワットが出ます。

Q.

誤答の選択肢は、どのような値になっているか。

いずれも線図の目盛どうしの差に2,000を掛けた値です。18,800Wは38と28.6の差、36,800Wは47と28.6の差、65,200Wは38と5.4の差にあたります。

> 空調・換気のほかの論点は空調・換気のカテゴリにまとめています

この計算は、設問が示す線図と条件のもとでのものです。実際の設計では、機器の効率や配管の熱損失なども見込みます。

関連する用語

この問で問われた語を、年度をまたいで整理しています。

参考資料

  • 一般財団法人 全国建設研修センター「令和7年度 1級管工事施工管理技術検定 第一次検定 試験問題A」および同センターが公表した正答肢(問題A【No.17】=(2))。
  • ※ 問題文・選択肢は掲載していません。
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