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令和7年度 1級 空調・換気 問題A No.16 を解説(放射冷房と潜熱の組合せが誤り)

令和7年度 1級管工事施工管理技術検定 第一次検定 問題A【No.16】は、空気調和設備方式に関する問題です。4つの記述のうち、適当でないものを1つ選びます。

この問題のポイント

誤りは選択肢2です。天井放射冷房方式と潜熱負荷が結び付けられています。

この組合せは、過去にも同じ形で出ています。令和4年度の1級 問題A No.16は、天井放射冷房方式が効率的に潜熱負荷を処理できるという記述を、適当でないものとして出しています。

言い回しは末尾が違うだけで、効率的に潜熱負荷を処理できるという部分は同じです。放射冷房と潜熱という組合せを見たら、そこを疑って進めます。

※ このページに問題文そのものは載せていません。一般財団法人 全国建設研修センターの試験問題および正答肢のページには、2026年8月時点で令和7年度と令和8年度が掲載されています。

正解:選択肢2

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(適当) 変風量と定風量の比較です。この年度の正答肢により適当とされています
2 ×(適当でない) 令和4年度の1級 問題A No.16が、同じ内容を誤りとして出しています
3 ○(適当) 変風量方式の最小風量です。同じくこの年度の正答肢によります
4 ○(適当) ダクトスペースです。同じくこの年度の正答肢によります

選択肢2のポイント(ここが誤り)

令和4年度の1級 問題A No.16は、設問文が令和7年度と同じ「空気調和方式に関する記述のうち、適当でないものはどれか」という形でした。その公表正答が選択肢4で、次の記述です。

令和4年度 1級管工事施工管理技術検定 第一次検定 問題A【No.16】の公表正答(選択肢4)

「天井放射冷房方式は、効率的に潜熱負荷を処理できるため快適性が高い。」
この記述が、適当でないものとして出されています。

令和7年度は、この末尾を落として同じ内容を出しています。効率的に潜熱負荷を処理できるという部分が、どちらの年度でも誤りの側に置かれています。

同じ令和4年度で、正しい側に置かれていたのは次の3つです。いずれも別の方式について、その特徴を述べたものです。

方式 令和4年度に正しい肢として出た内容
床吹出し方式吹出口の移動や増設によりレイアウト変更に対応しやすい
大温度差送風(低温送風)方式送風量の低減によりダクトサイズを小さくすることができる
エアフローウィンドウ方式窓面で熱負荷を除去することにより、日射や外気温度による室内への熱の影響を小さくできる

定風量方式と変風量方式の比べ方も、過去に出ています。平成30年度の1級 問題A No.16は、定風量単一ダクト方式が変風量単一ダクト方式に比べて負荷変動対応が容易であるという記述を、適当でないものとして出しています。

一方で令和5年度の1級 問題A No.16は、定風量単一ダクト方式について、各室で時刻別負荷変動パターンが異なる場合に各室間で温度のアンバランスが生じやすい、という記述を正しい側に置いています。

年度・問 扱い 定風量単一ダクト方式についての記述
平成30年度 1級 A No.16誤り(正答)変風量単一ダクト方式に比べ、負荷特性の異なる複数のゾーンに対しての負荷変動対応が容易である
令和5年度 1級 A No.16正しい肢各室で時刻別負荷変動パターンが異なる場合、各室間で温度のアンバランスが生じやすい

2つを並べると、負荷変動への対応は定風量方式のほうが不利だという向きで一貫しています。

方式ごとの特徴は変風量単一ダクト方式は何が有利か?空気調和方式の読み分けで扱っています。

覚え方

  • 天井放射冷房方式と潜熱負荷を結び付けた記述は、令和4年度・令和7年度のどちらでも誤りとされています
  • 床吹出し方式はレイアウト変更に対応しやすい方式です(令和4年度の正しい肢)
  • 大温度差送風方式は送風量の低減でダクトサイズを小さくできます(同)
  • エアフローウィンドウ方式は窓面で熱負荷を除去します(同)
  • 定風量方式は、変風量方式に比べて負荷変動への対応が不利です(平成30年度の正答)

理解度チェック

Q.

天井放射冷房方式について、誤りとされている記述は何か。

効率的に潜熱負荷を処理できるという内容です。令和4年度の1級 問題A No.16(公表正答は選択肢4)と令和7年度の同No.16(公表正答は選択肢2)で、いずれも誤りの側に置かれています。

Q.

定風量単一ダクト方式は、負荷変動への対応が容易か。

容易ではありません。平成30年度の1級 問題A No.16は、変風量単一ダクト方式に比べて負荷変動対応が容易であるという記述を、適当でないものとして出しています。令和5年度は、各室間で温度のアンバランスが生じやすいという記述を正しい肢に置いています。

Q.

大温度差送風方式には、どのような利点があるか。

送風量の低減によりダクトサイズを小さくすることができます。令和4年度の1級 問題A No.16が、正しい肢としてこの内容を出しています。

> 空調・換気のほかの論点は空調・換気のカテゴリにまとめています

空調方式の選び方は、建物の用途や運転時間、負荷の特性によって変わります。実際の計画では条件ごとの検討が必要です。

参考資料

  • 一般財団法人 全国建設研修センター「令和7年度 1級管工事施工管理技術検定 第一次検定 試験問題A」および同センターが公表した正答肢(問題A【No.16】=(2))。
  • 同センター「令和4年度 1級管工事施工管理技術検定 第一次検定 試験問題A」問題A【No.16】および同年度の公表正答肢((4))。
  • 同センター「平成30年度 1級管工事施工管理技術検定 学科試験 試験問題A」問題A【No.16】および同年度の公表正答肢((3))。
  • 同センター「令和5年度 1級管工事施工管理技術検定 第一次検定 試験問題A」問題A【No.16】および同年度の公表正答肢((2))。
  • ※ 問題文・選択肢は掲載していません。
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