令和7年度 1級管工事施工管理技術検定 第一次検定 問題A【No.15】は、空調システムの省エネルギーに効果がある建築的手法についての問題です。4つの記述のうち、適当でないものを1つ選びます。
誤りは選択肢1です。建物の形の向きが逆に書かれています。
まったく同じ設問文が、過去にも出ています。平成30年度の1級 問題A No.15は、建物の平面形状をなるべく正方形に近づけるという記述を、正しい肢として置いています。
つまり正方形に近づけるのが省エネの側で、細長くするのは逆向きです。同じ年度では、遮へい係数についても大小を入れ替えた形が使われています。
※ このページに問題文そのものは載せていません。一般財団法人 全国建設研修センターの試験問題および正答肢のページには、2026年8月時点で令和7年度と令和8年度が掲載されています。
正解:選択肢1
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ×(適当でない) | 平成30年度は正方形に近づけるを正しい肢としています |
| 2 | ○(適当) | 遮へい係数です。平成30年度は大きいものとした記述を誤りとしています |
| 3 | ○(適当) | 窓面積の比率です。平成30年度と令和5年度の両方に、同じ記述が正しい肢として並んでいます |
| 4 | ○(適当) | 赤外線を反射する塗料です。令和5年度の1級 問題A No.15が同趣旨を正しい肢として出しています |
平成30年度の1級 問題A No.15は、設問文が令和7年度とまったく同じです。そのうえで、置かれている肢が入れ替わっています。
| 論点 | 平成30年度 No.15(正答は(4)) | 令和7年度 No.15(正答は(1)) |
|---|---|---|
| 平面形状 | 正方形に近づける(正しい肢) | 長辺をできるだけ大きくする(誤り) |
| 遮へい係数 | 大きいものを計画する(誤り) | 小さいものを使用する(正しい肢) |
| 窓面積の比率 | 外壁面積に対する比率を小さくする(正しい肢) | 同じ記述(正しい肢) |
| その他の肢 | 建物の外周の東西面に非空調室を配置する(正しい肢) | 外壁に赤外線の反射率が高い塗料を使用する(正しい肢) |
2つの論点で、向きだけがそっくり入れ替わっています。平面形状は正方形に近づけるほうが、遮へい係数は小さいほうが、それぞれ省エネの側です。
窓面積の比率については、令和5年度の1級 問題A No.15にも同じ記述が正しい肢として置かれています。3つの年度に共通して出ており、外壁面積に対する窓面積の比率は小さくするのが省エネの側だと分かります。
令和5年度は、設問文が「建築計画に関する記述のうち、夏期の省エネルギーの観点から、適当でないものはどれか」という形でした。その年度で誤りとされたのは、建物の平面形状が長方形の場合に長辺が東西面となるように計画するという記述です。
| 年度 | 建物の形について問われた点 | 誤りとされた記述 |
|---|---|---|
| 令和5年度 | 向き | 長辺が東西面となるように計画する |
| 令和7年度 | 長さの比 | 短辺に比べ長辺の長さをできるだけ大きくする |
建物の形については、向きと長さの比という2つの角度から出されています。令和5年度の設問では、外壁の色を日射吸収率の小さい白色系とすることも正しい肢に置かれています。
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省エネルギーの観点から、建物の平面形状はどうするか。
なるべく正方形に近づけます。平成30年度の1級 問題A No.15が、正しい肢としてこの記述を出しています。同年度の公表正答は選択肢4です。
窓ガラスの遮へい係数は、大きいものと小さいもののどちらを使うか。
小さいものです。平成30年度の同じNo.15は、日射熱取得に係る遮へい係数の大きいものを計画するという記述を、適当でないものとして出しています。
令和5年度のNo.15では、何が誤りとされたか。
建物の平面形状が長方形の場合に、長辺が東西面となるように計画するという記述です。同年度の公表正答は選択肢1で、設問は夏期の省エネルギーの観点から問うものでした。
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建築的手法の効きぐあいは、地域の気候や建物の用途によって変わります。実際の計画では条件ごとの検討が必要です。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年8月