令和7年度 1級管工事施工管理技術検定 第一次検定 問題A【No.14】は、単純梁に2つの集中荷重が作用したときの、支点Aの鉛直方向の反力を求める問題です。4つの値のうち、適当なものを1つ選びます。
正しいのは選択肢2の7kNです。
手順は決まっています。反対側の支点Bまわりでモーメントのつり合いを取れば、支点Aの反力だけが残ります。
ここで気をつけたいのが、選択肢4の12kNです。これは2つの荷重を足した値で、支点AとBの反力を合計したものにあたります。片方の支点だけなら、必ずこれより小さくなります。
※ このページに問題文そのものは載せていません。一般財団法人 全国建設研修センターの試験問題および正答肢のページには、2026年8月時点で令和7年度と令和8年度が掲載されています。
正解:選択肢2
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | × | 4kN。P1と同じ値です |
| 2 | ○(適当) | 7kN。支点Bまわりのモーメントのつり合いから出る値です |
| 3 | × | 8kN。P2と同じ値です |
| 4 | × | 12kN。P1とP2を足した値で、支点AとBの反力の合計にあたります |
与えられているのは、P1が4kNで支点Aから1m、P2が8kNで支点Aから2m、P2から支点Bまでが2mという配置です。梁の全長は1+1+2で4mになります。
支点Bまわりでモーメントのつり合いを取ります。支点Bを中心に選ぶと、支点Bの反力はモーメントを生みません。そのため支点Aの反力だけが残ります。
| 手順 | 求めるもの | 計算 |
|---|---|---|
| 1 | 支点Bから各荷重までの距離 | P1は 4 - 1 = 3m、P2は 4 - 2 = 2m |
| 2 | 荷重によるモーメントの和 | 4 × 3 + 8 × 2 = 12 + 16 = 28 |
| 3 | 支点Aの反力 | 28 ÷ 4 = 7kN |
出た値は、もう一度別のやり方で確かめられます。今度は支点Aまわりで同じことをすると、支点Bの反力が出ます。
| 確かめ方 | 計算 |
|---|---|
| 支点Aまわりで支点Bの反力を出す | (4 × 1 + 8 × 2)÷ 4 = 20 ÷ 4 = 5kN |
| 2つの反力を足す | 7 + 5 = 12kN |
| 荷重の合計と比べる | 4 + 8 = 12kN。一致するので計算は合っています |
この12kNが、選択肢4に置かれている値です。2つの反力を合計すれば荷重の合計と等しくなりますが、問われているのは支点Aだけの反力です。
同じ形の問題は、前にも出ています。令和3年度の1級 問題A No.14は、P1が6kNで支点Aから1m、P2が3kNで支点Aから4m、梁の全長が6mという配置で、同じく支点Aの反力を問うています。公表正答は選択肢4の6kNです。
| 年度 | 全長 | 支点Bまわりの計算 | 支点Aの反力 |
|---|---|---|---|
| 令和3年度 | 6m | (6 × 5 + 3 × 2)÷ 6 = 36 ÷ 6 | 6kN(正答4) |
| 令和7年度 | 4m | (4 × 3 + 8 × 2)÷ 4 = 28 ÷ 4 | 7kN(正答2) |
数値が変わっても、たどる順序はまったく同じです。支点Bから各荷重までの距離を出し、荷重と掛けて足し、全長で割ります。
構造の数値は梁貫通孔の径は梁せいの何分の1か?鉄筋コンクリート造の読み分けで扱っています。
支点Aの反力を求めるとき、どこを中心にモーメントのつり合いを取るか。
反対側の支点Bです。支点Bを中心にすると支点Bの反力はモーメントを生まないので、支点Aの反力だけが残ります。この設問では(4×3+8×2)÷4で7kNとなります。
計算が合っているかは、どう確かめるか。
もう一方の支点の反力も計算して足し、荷重の合計と比べます。この設問では支点Bの反力が5kNで、7+5=12kNとなり、荷重の合計4+8=12kNと一致します。
令和3年度の同じNo.14は、どのような配置だったか。
P1が6kNで支点Aから1m、P2が3kNで支点Aから4m、梁の全長が6mです。同じ手順で(6×5+3×2)÷6=6kNとなり、公表正答の選択肢4と一致します。
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この計算は、設問が示す単純梁と集中荷重の条件のもとでのものです。支持の形式や荷重の種類が変われば扱いも変わります。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年8月